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レオナルド

…このまま部屋に行くか?

俺は頷く

まともに人の顔を見れなくなった

2人は俺を支えたまま 2階への階段を一緒に上がってくれた

ラース

…おかえり。どうかしたか?

多目的室からラースが出てくる

リコ

ピース怪我してん…

ラース

…大丈夫か?

ピース

ラース

…大丈夫そうだな。

ラース

エアリー、そばにいてやってくれ。

エアリーは頷き、 救急箱を持ったまま ピースと共にリビングへ向かった

リコ

あ、そんでな、パーカ君具合悪いらしいわ…

ラース

何…?パーカが…?

スコル

めっちゃしんどそうだったぞ?!

ラース

…今はどこにいる?

リコ

レオとジェミが部屋に連れて行ったわ…

ラース

分かった。
後でオレも様子を見に行く。

リアス

私…とっても心配…あんな姿見たことなかったもん…

ラース

大丈夫だリアス。きっとパーカは元気になる。

ラース

 

レオナルド

…ベットに横になった方がいいな…

ジェミ

今日はゆっくり休んでね!

パーカ

…ありがとう…ございます…

レオナルド

お大事にな…!

ジェミ

お大事に!

2人は部屋を出て行った

 

ラース

…パーカの調子はどうだった?

レオナルド

まだ…具合が悪そうでした…

ジェミ

大丈夫かな…

ラース

心配するな…今からオレも様子を見に行く。

レオナルド

分かりました…

ラース

 

もう見たくない

何もかも………

…………

コンコン…

パーカ

「…パーカ…今大丈夫か……?」

扉の向こうからラースの声がする

パーカ

………

パーカ

…大丈夫です……

そう言うとラースは、部屋に入り 俺が座っている ベットの端に腰をかけた

ラース

ラース

リコたちから大体聞いた。

パーカ

ラース

…初めて出会った時も…お前は何かに怯えていた。

ラース

…先程森の中で起きたこと…オレにだけでも話してくれないか。

パーカ

……

ラース

…ゆっくりでいい。

パーカ

……ラースさん……俺…おかしくなったかもしれません…

パーカ

…この前から…皆さんが恐ろしい姿になったり……全体的に赤く…黒く見えたりする時があるんです………

ラース

…なるほどな……

ラース

…今まで辛かったんだな…よく耐えたな、パーカ…

パーカ

………!

初めて感じる温かみ 自然と涙が溢れる

ラース

…お前が見ていたのは、幻だ。気にしていたらまた出てくる。

ラース

ちょっとずつでいい…忘れろ。…大丈夫だ。忘れられるまで、オレがそばにいるからな。

パーカ

…ラースさん……

パーカ

…ありがとう…ございま…す…………

 

リコ

…パーカ君…どうやった…?

ラース

今はぐっすり寝ている…具合も特に悪いわけでもなかった。

リコ

ほっ…

ジェミ

よかった〜

スコル

これで安心して飯が食えるな!

ラースは、リーブとヴァルがいる 台所へ向かう

ラース

リーブ、パーカの飯は別で分けてくれ。部屋に持って行く。

リーブ

分かりました!

ヴァルが持ってきたトレイに リーブがお皿を乗せる

ラース

ありがとう。

それをラースが受け取り、 多目的室を出て行った

ヴァル

…配膳はこれで全部か?

リーブ

うん!あとこれをテーブルに運んで終わりだよ。

ヴァル

分かった。エアリーとピースを呼んでくる。

ヴァルは、リビングへ向かって行った

コンコン…

ラース

…飯を持ってきた。

パーカ

…ありがとうございます……

ラースは部屋に入り、 テーブルに昼飯を置く

ラース

…だいぶ顔色が良くなったな。

パーカ

ラース

…昼飯後、会議を始める。来てもいいが、無理して来る必要はない。会議の内容は後日知らせるからな。

パーカ

…はい、分かりました……

ラースは部屋を出ていった

どうしてこんな…何の超能力も 宿っていない俺のために 優しくしてくれるのか

分からない

………

昼食後

ラース

…これから会議を始める。

ラース

昨日、研究員が襲ってきたことにより、オレたちハンター側が危機に陥る可能性がある。
ヴァル、研究員の特徴などを話せるか?

ヴァル

…はい。

ヴァル

…昨日遭遇した研究員は、頭に大きなリボンをつけており、ノコギリを2本所持していました。
目的を聞いたところ「右腕をくれたら教える」と言っていましたが結局教えてくれず…「生きていたら教える」と言って去りました。

ラース

ありがとう。

スコル

研究員…完全に殺る前提で襲っているように見えるな…

リーブ

…アクーリが探索中失ったのは左腕だったよね…何か関係あったりするのかな…?

ラース

…確かに、左腕の次は右腕…何かありそうだ。
アクーリ…食われた時、オオカミはお前の腕をどうしていたか覚えてるか?

アクーリ

あーー…食いながら去って行ったな…

リアス

ちょっと?食べてなんかないでしょ?(小声)

アクーリ

悪い悪いwちょっと盛ったw
そのまま咥えて逃げて行った!

ラース

なるほどな…

ラース

…本能的に食料調達をする素振りをしたのか…?
その時どこら辺を探索してた?

リアス

確か…ここから西の方だったわ!

スコル

研究所のある方向と一緒だな…

ラース

…となると、オオカミはそのまま研究所に持って行った可能性があるな。
やはり…ハンターの腕を使って何かを開発しようとしているのかもな…

リーブ

腕の次は…胴体!?!?

リコ

大丈夫やリーブさん…!流石に胴体は切られへん!

ラース

ラース

せめて…目的が分かればな…

ヴァル

…!

ヴァル

すいません、ちょっといいですか?

ラース

あぁ、構わない。

ヴァル

…研究員に出会う前日の午後、夕方遅くまで私とピースとエアリーで、エアリーのサポーターを探していました。
夕飯が出来る頃、帰る際に茂みの中から音が聞こえてきたのですが…

ラース

…オオカミは夜になるまで眠っている。オオカミではないな…

「…人型オオカミの可能性は… ありますか…?」

ラース

パーカ…

リコ

大丈夫なん!?

スコル

無理すんなよ!

パーカ

…ありがとうございます。
眠ったらマシになりました、もう大丈夫です!昼ご飯ごちそうさまでした!

リーブ

あぁ!持って来てくれてありがとう!

俺はリーブにトレイを渡して、 自分の席に座った

ヴァル

…パーカ…人型オオカミの可能性もあるが…研究員と会った時、「最初から貴方達を見ていた」と言っていた…恐らく研究員だ…

パーカ

貴方達…?

自室を出て多目的室に向かう間、 みんなの話し合っている声が聞こえて 大体分かったつもりだが… 寝起きで頭が回らず聞き返してしまう

ラース

…ヴァルとピースとエアリーのことだ。

パーカ

………

パーカ

(意外だ…あのヴァルさんが、ピースさんとエアリーさんと一緒にいたのか…)

超能力によって相性があるのか? そう思った時には俺の口が動いていた

パーカ

…ピースさんとエアリーさんの超能力は何でしょうか?

エアリー

私は火だ。炎のように熱い攻撃をすることができる。

エアリー

ピースは水を操る事ができる。

パーカ

…火と水…ヴァルさんは大地…

ラース

…!

パーカ

も、もしかしてアクーリさんの超能力は…!

アクーリ

おう!風だ!!

ラース

4つの超能力を使った実験…!?

「!!!!」

スコル

たまたまオオカミが持ち帰ったアクーリの腕を見て、ひらめいたっていうのか!?

リコ

そ、そんなバイオレンスなことするん!?研究員って!?

ラース

…リボンをつけた研究員…最近入ってきた奴か…?いずれにしても危険だ。他の研究員もグルの可能性がある。

ラース

…明日から外でトレーニングする時には携帯連絡用端末を持って行くように。それと、何か気づいた事があれば随時連絡してくれ。

「はい」

4つの超能力を使った実験…

もしも…俺が水だとしたら…きっと…

…やめろ 何も考えるな

俺は今やるべきことを考えながら 多目的室を出た…

 

会議が終わった静かな多目的室

不安そうなリーブが ラースに問いかける

リーブ

️…ラースさん…明日から始める探索はどうしましょう…

ラース

…危険ではあるが、遠くまで行くことがなければ大丈夫だろう…α班・β班を出動するよう伝える。

リーブ

分かりました…!

探索内容を伝えるため ラースはみんなが集まっている リビングへと向かう

 ラースは、β班であるヴァルに 声をかける

ラース

…ヴァル…探索の件なんだが…お前は怪我したばかりだから、家にいてもいいぞ。

ヴァル

…スコルとリコだけでは心配です。私も向かいます。

ラース

…本当に大丈夫か。

ヴァル

大丈夫です。

ラース

ラース

短期間で構わない。スコルとリコを頼んだぞ。

ヴァル

はい。

ラースは、リビングにいる俺に 目を向ける

ラース

…パーカ…そこにいて大丈夫なのか?

パーカ

全然大丈夫です!ラースさんのおかげで前向きになれましたので!

ラース

それはよかった。

ラース

…ちょっとお前には早いが探索をしてもらう。

パーカ

探索…!

ラース

お前とオレとジェミがα班
スコルとヴァルとリコがβ班
エアリーとピースとレオナルドがγ班
リーブとアクーリとリアスがδ班…
4つのチームに分かれて、定期的に探索を行っている。

ジェミ

え!探索行くのー?

ラース

あぁ、短期間だがな。

ジェミ

やった★何か面白いもの見つかるといいな〜!

ラース

そうだな。

パーカ

でも…少し不安です。俺まだ力宿ってないので。

ラース

大丈夫だ。何かあったらオレとジェミを全力で頼れ。そして明日、お前にも武器を渡す。

パーカ

ラース

剣術練習で習ったことは忘れるなよ。

パーカ

分かりました!

ジェミ

楽しみだね!パーカ!

パーカ

はい…!

ジェミ

明日に備えてトレーニングしに行こうっと!

パーカ

お、俺も!

ラース

お前はやめとけ。

パーカ

え!そんな!

ジェミ

今日は安静にしてるんだよ?いってきまーす!

パーカ

い…いってらっしゃい…

情けなさを感じながら 玄関へと向かうジェミを見送った…

夜…席について夕飯を食べる

パーカ

(…トレーニングしていないと、時間が経つのが遅い…日々充実していることが、改めて知ったな)

パーカ

(…それもこれも…ここに居る皆さんのお陰なんだけどな…)

何もかも感謝しないと 良いことは起きない…

俺は夕飯を食べ終えた後 リビングへ向かった

スコル

…いよいよパーカも探索するのか!

パーカ

はい!初めてで不安だったんですけど、ラースさんとジェミさんが一緒なので…安心して行けます…!

スコル

それは心強い!
だが気をつけろ!ジェミはとんでもねぇいびきをかく!

ジェミ

ちょっとー!デタラメ言わないでよね!この前一緒に寝たけど、そんな事なかったよね?パーカ!

パーカ

は、はい!全然!ぐっすり寝れました!

ジェミ

ほらぁ〜!

スコル

あぁ!悪りぃ悪りぃ!人違いだった!

パーカ

ひ、人違い…?

スコル

あぁ…!実は…リコのことなんだ…!

リコ

めっっっちゃ聞こえてるんですけど??

スコル

ぎゃ!お前も聞こえてたか!

スコル

……逃げよw

スコルは一目散にリビングを 出て行った…

リコ

…もぅ……
後でしばきに行ったろっかな。

パーカ

え、しばき…?

ジェミ

気にしないで〜!リコの専門用語だから!w

パーカ

そんな事言われたら気になりますよー…

 

リビングから帰ってきた俺は 本を持たずにベットに寝転んだ

パーカ

(今日は早めに寝ようか…)

【main】 Z.island EP1

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