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第二話 「声なき銃声」
東京
報告を聞いた東京は、眉ひとつ動かさなかった。
神奈川
東京
東京は立ち上がると、机の上に置かれた小さな箱を手に取る。
開けると、銀の弾丸が一発__。静かに光った。
東京
神奈川
東京 vs 福岡、表向きの“会談”。
だが空気は刺すような静寂で、言葉一つ一つがナイフのようだった。
福岡は、常に陽気な笑みを浮かべる男。
けれどその眼だけは、蛇のように鋭く、相手の心を射抜いていた。
福岡
東京
東京
福岡
福岡
東京
緊張が走る。
その瞬間、部屋の片隅にいた福岡の部下が、わずかに手を動かした――。
動くな。
すでに東京の護衛たちが銃を構えていた。
福岡
福岡はあくまで笑顔。だがその内心は、冷ややかに沈んでいた。
福岡
福岡
東京のビルの屋上。
そこには静かに銃を構える男の影。
?
通信の先にいたのは――北海道。
東京
北海道
東京
東京
スコープ越しに見える、福岡の背中。
それを見つめながら、北海道は静かに銃を下ろした。
北海道
長野
長野
報告するのは、長野。
それを聞きながら、愛知はゆっくりと緑茶を啜った(すすった)。
静岡
静岡
静岡が囁く。
長野
愛知
愛知
静岡
愛知の指が、地図の“広島”をなぞった。
福岡
そう言って握手を交わす福岡と東京。
だがその手の温度は、氷のように冷たい。
東京
福岡
東京
福岡の笑みが、わずかに凍った。
東京は車の後部座席で黙っていた。
神奈川
東京
彼が向かったのは__。
宮城。
次回
――誰も、先に撃ったとは言わない。
第三話 「花弁の下に、銃を伏せた。」
コメント
15件
神 東京さぁん(?) 明日が楽しみぃぃ!!!!!