椛
でも、それならどうすれば……
らむね
私が何とかする!
らむね
文技漢戦世戮 ー乱ー
切りつけた相手を狂乱させる。
レクアド
ふはは!甘いな!
レクアド
当たらなければ意味が無いのだ!
らむね
くっ……
緋芽
(不味いわね……)
緋芽
(隙が全く無いわ……)
緋芽
(レクアドはサングルが嫌いと言っていたから人間だと思っていたのだけど……)
緋芽
まさか貴方……
緋芽
人間じゃ、ない……?
レクアド
ふふ、よく気づいたな。
レクアド
ただの人間が習得する技を使っていたのに。
霞
ただの人間が……?
梅紀
妾達が使う技は基本的に才能ある者しか使えぬのじゃ。
レクアド
そしてその才能のある者とは、サングルと、サングルの生まれ変わり且つその子孫である者だけ。
レクアド
つまりお前らはサングルの血を継ぐ生まれ変わりなのだ。
レクアド
にしてもよく気がついたな。猫又よ
緋芽
……確かに最初は人間だと思ったわよ
緋芽
でも貴方……サングルなんでしょう?
梅紀
……!まさか……!
緋芽
ねぇ、悟り妖怪
レクアド
ふふっ
レクアド
あははははははははっ!
レクアド
そうだ、その通りだ。
レクアド
でも私はサングルが大嫌いだ。
レクアド
もちろん人間も
らむね
人間も嫌い……?!
らむね
じゃあどうして……
レクアド
私は自分の欲に忠実に、且つ謙虚な動物達だけが好きなのだ。
レクアド
そんな彼らは人間の知恵を持つ者により破滅の道を強いられているのだ。
レクアド
だから人間とサングルで争い破滅してくれれば動物達が絶滅することは無い。
レクアド
だから私は玲空組織なるものを作り上げサングルと人間を抹殺していたのだ
秋音
サングルと人間を?
秋音
人間も殺してたの?
レクアド
勿論だ。
レクアド
玲空組織には2つの隊が存在していてな。
レクアド
狩猟隊と暗殺隊だ。
レクアド
意味は……言わなくても分かるよな?
秋音
……
るいの
(なるほど、悟り妖怪のサングルだから心を読んで回避していたと)
るいの
(でもそれだと心を消さない限り手の打ちようがない……)
悠斗
……
その時、悠斗がレクアドに近付いた。
レクアド
……?
レクアド
(殺気がない)
レクアド
(攻撃する気がないのか?)
レクアド
(話し合いをするつもりなのか…)
レクアド
(話し合いなんて無駄だ。)
悠斗
おいレクアド
悠斗
お前過去に何があった。
レクアド
何を言い出すかと思えば…
レクアド
過去など関係ない
レクアド
過去と今は違うのだから
二宮葉
違くなんかないです
二宮葉
過去があるから今がある
二宮葉
そうなんですよ
二宮葉
だから……過去と今は違くなんかないです
レクアド
……
レクアド
…私の過去、か……
レクアド
いいだろう
レクアド
話してやる
レクアド
ただ、少し長くなるぞ──
私は生まれた時、腕に目を付けて産まれたのだ。
目玉から糸のようなものが生え、それが私の手にまとわりついて、腕時計のようになっていたのだ。
それを見た瞬間、私の両親は私を化け物だと言った。
そして村に捨てたのだ。
そして私は森で動物たちに育てられた。
時々街に行ったりもしていたからか言葉は人間語も話せていた。
そして時が経ち、街に行った時1人の若者がこう思ってたんだ。
若者
(全く、なんで俺は人間に産まれたんだ)
若者
(人間なんて環境を破壊して動物を殺すだけの醜い存在じゃないか)
若者
(あーあ、動物に生まれて楽に生きたかったぜ)
その時私には憎悪の心が宿った。
レクアド
(……!人間は許さない)
レクアド
(人間は殺してやる)
1人たりとも残さずに──
ーあとがきー
るいの
はい、少しキリ悪かったかな?
るいの
どうもるいのです
るいの
ちょっと例のバグでサムネを投稿できないので、バグが直るまではテラーのサムネで代用します
るいの
レクアドが人間を滅ぼしたいというきっかけはわかったが、サングルを殺したい理由はなんなのか。
レクアドを説得することは出来るのか──
レクアドを説得することは出来るのか──
るいの
次回最終話、『笑〜平和の始まり〜』