悠里
私はただの女子高生 悠里(ゆうり)。

悠里
朝起きるとなぜか

悠里
真っ暗な場所にいた。

悠里
…声?

悠里
誰かいるの〜?おーい!

悠里
あれっ、おかしいな…

悠里
声が確かにしたんだけど…

???
悠里… こっち!こっちに来て!

悠里
その声は…

悠里
梨々奈!?(りりな)

梨々奈
そう!悠里…だよね?

悠里
うん!

梨々奈
良かった…

悠里
それにしても…ここはどこなんだろう

梨々奈
さぁ…私も起きたらこんなところにいて、何もわかんないんだよね〜

悠里
そっか…

悠里
今梨々奈どこにいる?行きたいけど見えなくて…💦

梨々奈
うーん、目印になる様なものも…
あっ!

梨々奈
スマホ持ってるから、電気つけるね!

悠里
分かった!それを頼りに探すね!

梨々奈
うん!

悠里
あ!見えた!行くね!

梨々奈
うん!

これで梨々奈と悠里は会うことができた。
これをきっかけにここでたくさん
一緒に話すことにした
悠里
ここに居るのは私達だけなのかな…

梨々奈
だとしたらどうやって出れば…😨

悠里
…あっ!スマホでお母さんに連絡すればいいんじゃない!?

梨々奈
それが、ここ圏外で…

悠里
そんなぁ〜…
圏外ってことはここ山の中とかなのかな?

梨々奈
かもね

梨々奈
こんな暗いとこあんま無いもん(笑)

悠里
…不思議とお腹は減らないね…

梨々奈
喉も乾かないしね…

梨々奈
ねぇ、やっぱり少し歩いて、探検してみようよ!

悠里
ちょっと怖いけど、なにも
発展してないしそうしよう!

悠里
あ!窓から光が差してる!

梨々奈
あそこから出られるかも!

悠里
硬いね…

梨々奈
全然開かない😣

悠里
やっぱほかの出口を探そう…

梨々奈
うん

梨々奈
わっっ!!!

悠里
!?!?

梨々奈
なんだ…猫か

悠里
なによ〜(笑)

???
お困りかね?

悠里
…!誰

梨々奈
この猫から聞こえる気が…

黒猫
そうにゃ。
君たちがお困りのようなので
"来てやった"のにゃ。

悠里
なんか生意気な猫だな(ムッ)

梨々奈
でも喋るだけの猫でしょ?(ため息をつく)

黒猫
猫ォ…?
お主ら私の事を下界の猫だと思っているのかい…?

梨々奈
え、うん(即答)

黒猫
フンッ!
これだから人間は…(ネチネチ)
私は実は魔界の中でもトップクラスの悪魔なのだ。
ただの黒猫が人間の気持ちを察して来てやる訳なかろう(偏見)

悠里
えぇ…(困惑)

梨々奈
なんか怪しいな…
飼い主が後ろから話してるんじゃ…(ニヤァ)

黒猫
んなっ!!
まだ信じていないのか…
それならば見せてやろう
我が力を。

ぱぁぁっとあたりが明るくなり
暗い部屋が全面を見渡せるようになった。
悠里
…えっ

梨々奈
なにこれ…

黒猫
この部屋は…!

悠里
誰よ…こんな部屋作ったの

黒猫
これは…
もしや!!

梨々奈
なに!?何かわかったの?

黒猫
魔界で1番拷問で段々と追い詰めていくのが好きとされる…アンキヌスの部屋ではないかッ…

悠里
あんき…ぬすぅ?(アホ顔)

梨々奈
?????

黒猫
あ〜…((
アンキヌスっていうのはな。

黒猫
カハッッッ!!

悠里
なに!?どうしたの?

黒猫
ぐ…
大丈夫だ。ん"ん"ッ(咳払い)
アンキヌスは……

黒猫
古くから伝わる憎悪という生物の気持ちから生まれた憎悪の神様…いや魔王か…?
まぁそんな所だ。
アンキヌスは人々を幸せな気持ちにするための計画の執行により憎悪を貯める壺のようなものとなってしまったのだ。
どんどんと憎悪が貯まっていったアンキヌスは 『人に当たるようになった。』
それが拷問だ。
じりじりと皮膚を焼いていったり
鎌ですこーしずつ皮膚を剥いだり
それがアンキヌスの少しの幸せの気持ちになったんだ。 ……まぁこんな所だ

梨々奈
えぇ… どんな見た目なの?

黒猫
丁度紙があるから
アンキヌスの見た目を描いてやろう。

カリカリ…
猫…悪魔か
は慣れていない手つきで『それ』を
描き始めた
悠里
所々にハートみたいなものが
あるね。これはなに?

黒猫
これはアンキヌスの少しある
幸せの気持ち ってやつだ。
気持ちが体に現れてるんだな

梨々奈
へ〜…
この…アンヌキス?
はなんで神様…だっけになったの?

黒猫
アンキヌスな。
こいつが魔界に来たわけは
どれだけ苦しめても死なない
魔人…たちが沢山いることに喜びを感じたからだ。
拷問したら人間だとショック死とかしてしまうだろ?だけど魔人達は死なない からずーっとやってられたんだ

梨々奈
……あっ!ずっと聞きたいことあったんだった!

黒猫
頑張って話したのにそこは無視か…(ボソッ)
それで、ずっと聞きたかったこととはなんだ?

梨々奈
ここはどこなの?
ここがアンキヌス…?の拷問部屋だとしたら、なんで人間の私たちが来れてるの?
魔界の人?の部屋なんでしょ?

黒猫
ここはアンキヌスの部屋だ。
アンキヌスの部屋は何個かに別れているんだ
まぁざっと描くと…(残っている紙を使って部屋の構図を描いた)

悠里
出口もうすぐじゃん!

梨々奈
ホントだ!

悠里
……謎に包まれている部屋って何?

黒猫
それが、そこの部屋だけは見せてくれと言っても
『舐めているのか?
今すぐお前の首をはねてやってもいいんだぞ。』と怒った様子なんだ。
だから私はそこを 謎に包まれている部屋と呼んでいるな。

悠里
……行ってみようよ!
今アンキヌスいるの?

黒猫
なっ!?
今アンキヌスは出かけていていないが……

黒猫
もし入ったことがバレてしまったら…
お前たちにも被害が及ぶかもしれないんだぞ!!
私は死なないからまだいいが……
お前らが拷問なんてされてみろ…(呆れ顔)

悠里
いないのか!
じゃあ……

梨々奈
行っちゃおう!
最近現実に疲れて丁度もう終わりにしようと思ってたしね!

悠里
うん!

黒猫
(なんだこいつら…)

悠里
まず開くのかな?

梨々奈
うーん、ねぇくろたん!壊して!

黒猫
(くろたん!?!?)
なんてことを言うんだ…
魔法を出した後には魔法痕が付き
アンキヌスが帰ってきたらバレてしまうぞ……

梨々奈
"トップクラス"!でしょ(ニタァッ)
強いと思うし、心強いな〜(ニコニコ)
黒猫ってかっこいいし〜(エヘヘッ)

悠里
(出た…梨々奈のお世辞的な何かッ!)

悠里
(トップクラスの悪魔にこんなのが効くわけ…)

黒猫
そ… そこまで言われちゃな))

悠里
(効いた!!??)

黒猫
よし、やってやろう(震え声)

梨々奈
やったぁ〜🎶

ドカンという音と共に
その部屋の扉は砕け散っていた。
悠里
おぉ……

梨々奈
中はどんな感じかな〜🎶

梨々奈
(チラッ)

中を覗いた梨々奈の頭が
砕け散った。
1秒も経たないうちに。
梨々奈
悠…ッ……

悠里
ィッ…
イヤァァァッアァァッッ

悠里
あ…あ…

黒猫
やはり…
仕組みがあったか…
(身を屈めて中を見る)

悠里
なにi((

黒猫
来るなッ!!
この部屋には入った瞬間にセンサーが反応しビームが出る仕様になっている!!
センサーが反応しない位置にずっと居ないと
頭なんてすぐに吹き飛ぶぞ!!

悠里
:(´◦ㅂ◦`):ひっ

黒猫
くそ…
これでは小さい私しか入れないな…

黒猫
少し見てくる。待っていろ。

悠里
(死亡フラグーッッッ!!)

悠里
え、あっ、はい(?)

梨々奈
悠里…
ねぇ……

悠里
!!まだ息があるの!?
どうしたの…?

梨々奈
私…見たの
そこに『あいつがいるのを』

悠里
(!!!!!)

悠里
黒猫…!

黒猫
けはぁ"ぁ"っっっ…

悠里
!戻ってきて!!
逃げて!!!

黒猫
…ッ
逃げろ…
悠里……お前に勝てる相手ではない

悠里
私が…
囮になるから逃げて!!

黒猫
!!
(この人間…なにを……)

悠里
(誰かを守るって決めたんだ…
守るって……約束したんだ!!)

悠里のお父さん
悠里〜!おいで!

小さい頃の悠里
パパ〜!!

悠里のお母さん
あーん!美味しい?

小さい頃の悠里
美味しい!

小さい頃の悠里
お父さん?
ねぇママ、お父さんはなんで
ずーっと寝てるの?

悠里のお母さん
ごめんね…
ごめんね……

小さい頃の悠里
……?

悠里のお母さん
貴方なんかいなければ!!
お父さんは疲労で死ぬことなんてなかったのに!
て貴方なんか……

小さい頃の悠里
ごめんなさい!!ごめんなさい…

小さい頃の悠里
痛い……痛いよ

悠里のお母さん
悠里、お外行こーね…

小さい頃の悠里
お…そと?

悠里のお母さん
ごめんね…
お母さん……弱いね
ダメな……お母さんだね

小さい頃の悠里
……?お母さん…?

悠里のお母さん
ゲハッ、ゴホッ…
あ"のね、お母さんは隠してたけど
結核 っていうお病気なの
本当直せる病気なんだけど、
あなたに強く育って欲しいから…
医療費を出さないためにお父さんにも貴方にもずーっと隠してた。
……次お友達と呼べる存在…いや
な大切と呼べる存在が出来たら
お父さんお母さんみたいに途中で諦めないで、守ってあげてね……

お母さんはそこで事切れた。
私には両親がいなくなってしまった。
悠里
アンキヌス!!
こっち!!!
こっちよ!!
そんな黒猫ほっておいて!!

黒猫
(本当にするつもりか…!?)

アンキヌス
フン…
人間がなにを……

悠里
人間だからなによ!!
こっちに来なさいよ!!

アンキヌス
(ザッ……サッ……)

悠里
(震えが止まらない…
死にたく……ない…)

悠里
……絶対勝てないけど…
それでも……

悠里
守るの

アンキヌス
(ザッ……ザザっ……)

悠里
来なさいアンキヌス!
私が……
大切な黒猫を殺させない!!
(ハサミを持って)

黒猫
やめろ!!

悠里
逃げてって言ってるでしょ!!!
貴方が死んだら私も無駄死にだし(笑)

黒猫
(命を賭けてでも……
私を守りたいというのか……)

黒猫
分かった…
健闘を祈る……
(サッ)

悠里
へへ…
これで2人っきりだね(笑)

悠里
アンキヌス……

アンキヌス
ゲゴ…ガゴギゲッ

悠里
さぁ、

悠里
じゃんけんで勝負だ!!

アンキヌス
最初はぐー…
