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こんな私ですが。

第1話 - こんな私ですが。第1話

625

2019年07月27日

#恋愛

#同級生

#同居

ユズ。

部活帰り

ｽﾀｽﾀ

璃緒

（今日はバイトないし）

璃緒

（家帰ってゆっくり休も...）

ｽﾀｽﾀｽﾀ

玄関前

璃緒

...？

璃緒

何この紙...

「売却」

璃緒

...

璃緒

これなんて読むんだっけ...。

璃緒

うーん。。

璃緒

ば、ばい...

璃緒

ばいきゃ...く。。

璃緒

？！

璃緒

売却？！

ガチャ

璃緒

お父さん！

璃緒

お父さん...？

璃緒

いないのかな...。

ｽﾀｽﾀｽﾀ

テーブルに紙が置いてある

璃緒

なにこれ。

璃緒へ。父さんは旅に出ます。探さないでください。

璃緒

...う、

璃緒

嘘でしょ...？

玄関には売却と書かれた紙

いなくなったお父さん。

璃緒

私はどう生きていけばいいの？！

＊

母は、私が小さい頃に家を出てった

原因は父の借金。

父はろくに働きもせず、

お金はほぼお酒、パチンコにつぎ込んでいた。

そんな父に耐えきれなくなったのか

ある日突然、私を残してどこかに行ってしまった。

璃緒

（ひどい。...酷いよっ！！）

璃緒

（どうせならあの時、私も連れて行ってくれればよかったのに...！！）

兄弟などいなく、

一人っ子の私には父しかいなかった。

それから私は借金を返すためにバイトを始めたけど

高校に通ってる私には多額の借金を全部返すことなど程遠い。

減らない借金にため息がでるばかり。

そして今、家を売られてしまう私。

一体これからどうやって生活していけばいいのだろう。

ドンドン

男A

おい、じじぃ！

男A

今日こそは借金返してくれんだろうなぁ？！

璃緒

（借金取りの人...？！）

ドンドンドンドン

璃緒

（ちょ、やめてよ。）

璃緒

（ただでさえ、お金足りなくてボロいとこに住んでいるというのに、）

璃緒

（そんなに強く叩いたら扉壊れちゃうじゃん...！）

ドンドンドン

男A

いるの分かってんだよじじぃ！

男A

早く出てこいやぁ！！！

璃緒

（どうしよう...。。）

数分後

璃緒

（やんだ...？）

男A

お前が払えないってからには、

男A

娘を売るしかねぇっつーことは分かってんだろうな？

璃緒

（......え）

璃緒

（嘘でしょ、）

璃緒

（私売られるの...？！）

璃緒

（...え、と）

璃緒

（とにかく逃げなきゃっ、！）

バンッ

男B

あいつの娘じゃね？！

璃緒

（ばれた？！）

男A

捕まえろっ！！

璃緒

（ちょ、家に入ってくるとか不法侵入ですよ？！）

璃緒

（ってそんなこと思ってる場合じゃないっ！）

璃緒

（...！ベランダ...。）

璃緒

（逃げるからにはこれしかない。）

璃緒

（でもここ2階だし、）

男A

早くしろ！

璃緒

っ、

璃緒

（やるしかないっ、）

璃緒

（飛び降りるしかないんだ...！）

バッ

男子

......。

璃緒

（...え？）

璃緒

（嘘でしょ？！）

ドサッ

璃緒

っ、

璃緒

いたた、

男子

...いや、

男子

痛いのこっちなんだけど。

璃緒

（あ、...）

男子

あんた、何してんの？

璃緒

えっと...

男B

おい、こっちに逃げたぞ！

璃緒

っ、（忘れてた...！）

男子

...？あいつら誰？

璃緒

（あぁ、こっちも忘れてた。）

璃緒

お願いっ、一緒に来て！

男子

は？っておい！

タッ

数分後

璃緒

はぁ、はぁ、

璃緒

（ここまでくれば大丈夫だよね、）

男子

おい、お前...手。

璃緒

え？...あぁ、ごめん。

璃緒

（咄嗟に握ってた...。）

男子

てか状況掴めないんだけど。

男子

どういうこと？

璃緒

（こうやってみると、顔はいい方だよね）

璃緒

（ていうか、...）

璃緒

（なんだろ、...どっかで見た気が...。。）

男子

ねぇ、聞いてんの？

璃緒

えっ、あ、ごめん

璃緒

えっと、

璃緒

色々あって怖い人たちから逃げてたっていうか。

男子

ふぅん...

璃緒

あなたこそなんで？

璃緒

（あそこの細道、あまり人通らないのに）

男子

...探しもの

璃緒

（探しもの...？）

ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ

ｽﾀｽﾀｽﾀ

ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ

男子

...てかあんた、いつまでついてくんの？

璃緒

...え？

璃緒

あー、ごめん。無意識に。

男子

家帰るからついてこないでほしいんだけど...。

璃緒

（...家）

璃緒

（...家！）

璃緒

（そうだ私、家ないんだ！）

璃緒

あのっ、お願いがあるんだけど！

男子

...？

璃緒

今日だけ泊めてくれない？

男子

...。

璃緒

...やっぱり

璃緒

ダメかな...？

男子

いや、別にいいけど

男子

...ダメって言うか、

男子

あんたさ、夜に男の家に行くとか危険感じないわけ？

璃緒

...？

璃緒

なんで？

璃緒

（むしろあの家に帰る方が）

璃緒

（もしかしたら怖い人たちがいるかもって思うと）

璃緒

（そっちの方が身の危険感じるよ）

男子

...いや、

男子

ふぅーん、

璃緒

...？

数分後

璃緒

え、

璃緒

家ってここ？

男子

そうだけど。

璃緒

（凄いとこだなぁ、）

男子

早く入って

璃緒

あ、うん

#2に続く

こんな私ですが。

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男子って誰だ…！？知り合いなのか…？？

早く見たい❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤

ユズ。さんお願い🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏

ユズ。

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