テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
勇斗
勇斗が部屋の真ん中で、腕を組んで宣言した。
仁人
仁人がクローゼットの整理をしながら振り返る。
勇斗
勇斗は2つのシングルベッドの間に立ち、その隙間を両手で示した。
勇斗
仁人
仁人の口から即座に拒否が飛び出した。
仁人
勇斗
勇斗はすっと距離を詰めると、仁人の腰を後ろから腕でホールドした。 耳元で囁かれる低めの声に、仁人の耳が瞬時にカッと熱くなる。
仁人
勇斗
結局、力仕事はすべて勇斗が引き受けるという条件により、ベッドは部屋の真ん中に2つくっつけて配置された。 その日の夜。 お風呂上がりの仁人が部屋に戻ると、すでにベッドに入っていた勇斗が、嬉しそうに布団をパタパタと叩いて待っていた。
勇斗
仁人は自分の側のベッドに入った。確かに部屋は広くなったが、隣を見れば、遮るものが何もない至近距離に勇斗の綺麗な顔がある。 電気が消え、部屋が暗闇に包まれた瞬間、案の定、境界線を越えて大きな腕が伸びてきた。 すっと引き寄せられ、仁人は勇斗の広い胸の中に収まる形になる。
仁人
仁人が小さく声を出すと、勇斗は暗闇の中で仁人の手をそっと握りしめた。
勇斗
仁人
勇斗の腕の温もりと、規則正しい心臓の音が心地よくて、仁人はきゅっとその手を握り返した。
49
結@た に ぎ し 。
5,943
コメント
1件
ゆゆさん、第16話読ませていただきました!ベッドをくっつける展開、勇斗の押しの強さと仁人の照れた拒否のバランスが絶妙で、思わずにやけてしまいました😂 最後の「ぎゅっと手を握り返す」仁人の小さな素直さが、もう本当に可愛くて…!二人の距離が確実に縮まっているのが伝わってきて、胸が温かくなりました。次話も楽しみにしています!