短編集

それは少し前のお話です

ある時、ある場所で"白雪"という名の女の子が産まれました。

その子は昔お母さんに読んでもらった童話

白雪姫

に影響を受け、お姫様になりたいと思うようになったのです

彼女はお姫様になるために

お菓子作りやお裁縫

そして何より

誰にも優しくできるいい子に育ちました

ですが……

今日は将来の夢について発表してもらいます

うわマジかよ‪w

さすがにもう、中学生だし‪w

ぶりっ子かよ‪w

周りは白雪を嫌いました。

ただ少し周りと違うだけなのに

彼女はお姫様のようにどんなに辛いことがあっても笑っていました

嫌なことをされても、嫌なことを言われても

いつも笑顔で、誰も恨まず

そんな彼女は神社にお願いをしに来たようです

神社で七人の不良に出会いました

白雪はこの日から毎日のようにここへ通うようになりました。

白雪はその人の良さからすぐに仲良くなれました

それに

彼らは白雪の夢を応援してくれました

でも応援の必要はないようです。

少し思っていた形とは違うけれど……

白雪はもう、世界一のお姫様だからです