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神無月
#たんぽぽ
神無月
たんぽぽを見ると俺は悲しくなる
神無月
それは、小学生の頃のとある授業を聞いたから
綿毛
私は綿毛。
綿毛
綿毛は、少しの風が吹くと、すぐに飛んで行く
ピュー
綿毛
100本の内、10本が空に飛んで行ったよ
神無月
どうして、少しの風で飛んで行くの？
綿毛
それはね、綿毛は魂が宿っているの
綿毛
来年の春になったら、色んな所で、たんぽぽが咲いていたら、それは、私の魂だと思ってね
神無月
そうなの？
綿毛
綿毛がいないと、たんぽぽは存在しないから
神無月
え？たんぽぽの前は綿毛？
綿毛
そう。
ビューンビューン
綿毛
90本の内40本飛んで行ったわ。
神無月
全部飛んで行ったら、綿毛はどうなるの？
綿毛
・・・それは教えられない
神無月
教えてよ
ビュー（強い風）
神無月
綿毛さん？
綿毛
（もう時間だわ。また来年も会いましょう）
神無月
そうか、そういうことか。
神無月
綿毛自身も魂が宿っているのか
神無月
バイバイ綿毛さん。
神無月
こんな事になるなら、そんな授業聞かなければ良かった。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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