エミリア
はぁ…
エミリア
もう嫌!
エミリア
抜け出したい!!
エミリア
そうだ、抜け出せばいいんだわ
エミリア
今ならソプラーノもいない
エミリア
抜け出せる!!
ベットから立ち上がる
タッタッタッ
お母様
どこに行くの?エミリア
エミリア
少し中庭でゆっくりしようと思って
お母様
そう、今日は舞踏会があるからね
早く帰ってくるのよ
早く帰ってくるのよ
エミリア
(もうこんなところは嫌だ)
エミリア
(もう帰ってこない)
エミリア
ふぅ…
エミリア
この服を着ていたら周りに見られるわ
エミリア
着替えましょうか
エミリア
だいぶ街のほうにきたわね
エミリア
はぁ…
エミリア
抜け出してたとて、結局は帰るのかしら
考え事をしながらふらふらと歩いていた
エミリア
…!
エミリア
ここはどこ?
エミリア
考え事をしていたら、無意識に…
エミリア
どうやって帰るの?
エミリア
抜け出さなければよかった…
エミリア
はぁ…
女の子
ねぇ!
エミリア
はい?!
そこには、見ず知らずの女の子が立っていた
妖精
私はあなたにしか見えない妖精!
妖精
ふつうの女の子になりたいの?
エミリア
ええ、なれるんだったらね
妖精
そっか、じゃあなんでもひとつの願いを叶えてあげる!
エミリア
そうじゃあ、普通の女の子になりたい!
妖精
わーーーー
女の子の叫びと共に光が私の目を覆った
お母さん
エミ?エミ!起きなさい!
お母さん
起きないと遅刻しちゃうわよ!
エミ
んん…
エミ
(ここはどこ?)
エミ
?ちょ!
エミ
誰ですか?!
お母さん
誰って
もう、寝ぼけたフリはやめなさい?
もう、寝ぼけたフリはやめなさい?
エミ
(本当にふつうの女の子になるなんてありえない)
お母さん
早く起きるのよ~
エミ
(でも、部屋にある写真は全部私の写真!)
エミ
(じゃあ…本当に…?)
エミ
私は
普通の女の子になったの?!