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君の心の獣達/参加型

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君の心の獣達/参加型

14 - 花言葉/そろそろこの参加型について誰かツッコんでくれよ

♥

200

2023年08月18日

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ワラビ

皆さん集まりましたか?

桑ヶ谷 北莉

なんだよ急に話って…

霞流 茜

どうしたのよぉ

井上 潤

大切な話なんだよ、

篠野 羽華

大切な話って、ここから出られる事に関連するの?

篠野 羽華

だったら聞くけど…

ワラビ

関係ありますよ。

ワラビ

元からこれが目的でしたし…

篠野 羽華

じゃあ聞いてあげるねっ!

ワラビ

それはどうも。

犬鳴 太郎

じゃあ…一旦僕らが見た夢について話すね

犬鳴 太郎

僕ら3人は過去について向き合ったんだけど、その後に仮眠をとっていたら…

眞上 燈李

ワラビさんに関係がありそうな夢をみた…ここまでは軽く説明しましたよ〜

桑ヶ谷 北莉

それは確かに聞いてるぞ!

井上 潤

気になっていたんだけど…あの女性は一体?

ワラビ

それも含め、これから話しますよ

桑ヶ谷 北莉

まぁそんな堅くなるなよ!普通に、気楽に話してもいいと思う!

柏木

…けほっ、けほっ、

霞流 茜

大丈夫かしらぁ?"しろとくん"

柏木

…きもち…わるい…

柏木

ご、ごめんなさ…

桑ヶ谷 北莉

…いけない、発作だ…

眞上 燈李

初めもありましたよね…これってどうしたらいいんですかね〜

ワラビ

すみません、私が慣れていないばかりに…白戸さん、こちらに来てください

柏木

…うぅ…けほっ…はぁっ、ひゅっ…

するとワラビは突然 呪文のような何かを唱えだした

すると柏木は良くなるどころか 苦しみだしてしまった

柏木

た、たすけ…っ、ぎゃっ…

桑ヶ谷 北莉

お、おい!なにしてんだ!?

桑ヶ谷 北莉

可哀想だろ…

海内 夏菜

…北莉さん、見ていてあげて下さい

海内 夏菜

私が思うに…貴方はこの子に依存しすぎかと…

桑ヶ谷 北莉

で、でも…!!

海内 夏菜

…こうした方が、この子にとっては正しい道…だと思うのです

ワラビ

…終わりましたよ

もう目の前に彼の姿は無かった

ワラビ

貴方に素敵な夢をみせてあげようとしたのですが…やはりこうなってしまいますよね

桑ヶ谷 北莉

…もういいのさ

桑ヶ谷 北莉

寂しいけど…いい加減離れないとな、!

霞流 茜

貴方にしては前向きねぇ

ワラビ

それでは…本題に入りましょうか

突然、目覚めた

ここが何処なのか検討も付かない

自分の名前しか覚えておらず 周辺を彷徨うように歩いた

嗚呼、一体どれくらいの月日が 経ったのだろうか

ワラビ

2年…ですかね…

すると不思議な空間が目の前にはあった

今まで何も無かった世界だったが そこでは花は咲き、蝶が舞い、 鳥が歌う

それなりの家具も置いていて 家のような、教会のような建物だった

ワラビ

…なんだか…眠く…

長い時間歩き続けたからか そこにあったベッドに倒れ込むように 寝てしまっていた

ワラビ

…!!

気づけばトーストの匂いがした 目の前には ジャムを塗ったパンと水が置いてあり 人が住んでいるような雰囲気だった

ワラビ

…食べても良いのでしょうか

思わずトーストに手を出す 口の中に甘いジャムの味が広がる

未知の物のはずだが この味を知っている。

??

あら、起きたかしら?

ワラビ

!!

ワラビ

すみません、勝手に…

??

いいのよそれは…

ネペタ

私はネペタ。宜しくね

ワラビ

ネペタさん…ですか

ワラビ

ワラビです。

ネペタ

ワラビって、イヌワラビの?可愛らしい名前ね

ワラビ

か、可愛い…?

ネペタ

ふふ…貴方面白いわね

笑う姿が美しくて 私は心を奪われた

ネペタ

貴方にここを案内するわ、ついてきて?

彼女の仕草一つ一つに 鼓動が反応してしまう

彼女から聞いたところ、 ここには私のような"人外"が訪れ 彼女がそれをおもてなしする というのが日課なのだそう

ネペタ

それで、ここを貴方の部屋にするわね

ワラビ

でも私すぐにここを出るので結構ですよ、全然平気です。

ネペタ

私が寂しいのよ

ネペタ

女の子1人相手にできないなら紳士失格よ

ワラビ

は、はぁ…なるほど

ワラビ

それでは…よろしくお願いします

ネペタ

どうせ貴方はしばらくここに居るでしょう?呼び方を考えさせて?

ネペタ

そうねぇ…ワラビくんって呼ぶわね

ワラビ

良いですよ

ネペタ

それにしても貴方、身長高いのね…

ネペタ

私が会ってきた人外の方々より大きいわ

ワラビ

そうですか…

こうやって月日は流れていく

3年くらい経っただろうか。

ワラビ

私、少し花に水やりしてきますね

ネペタ

ええ、わかったわ

ここの生活にも慣れてきた。 しかしそろそろここを出るべきだろうか

ネペタさんは出会ってきた方々皆に こうやって共に 長い年月を過ごしてきたのだろうか。

ワラビ

あ…キャットミント…

ここは不思議だ。 時期でもないのに一年中花が咲く

ワラビ

確か別名は…

ネペタ

ワラビくん、

ワラビ

あっ、はい

ワラビ

どうかしました?

ネペタ

お昼ご飯、何が食べたいのか聞きそびれたから聞きに来たのよ

ワラビ

そうですね…ハンバーグが食べたいです

ネペタ

好きよね、ハンバーグ。

ワラビ

人間が考えた料理って本当美味しくて…

ネペタ

でも貴方は何も食べなくても生きていけるじゃない。何なら人を食べていそうだけれど

ワラビ

…まぁそうですけど

ネペタ

そんな事は兎も角…早く行きましょう?

ワラビ

はい、分かりました

二人、部屋に向かう そして思い出したように呟いた

ワラビ

…愛してます

ネペタ

何か言ったかしら?

ワラビ

あっ、いえ、何も…

ネペタ

貴方のことだから、何も無いって事は無いのよ?早く言いなさい

ワラビ

ワラビ

好き、です…?

ネペタ

どうして疑問形なのよ…

ネペタ

ちゃんと伝えたいのなら、出直してから伝えることよ

ワラビ

…はい

彼女なりのこだわりだろうか。 それとも私の気持ちを弄んで…?

夜。

それぞれが寝室にいく時間だが 少しだけ2人で外を歩く事にした

ワラビ

…お昼の事はすみませんでした

ネペタ

良いのよ、それは

ネペタ

…それで?

ワラビ

好きです。私と結婚してくれませんか?

ネペタ

…ふふ

ワラビ

…?

何か可笑しかったのだろうか。

ネペタ

貴方ったら…大胆ね

ネペタ

…私も好きよ

ネペタ

ここまで一緒に過ごしてきた方はワラビくん、貴方が初めてよ

心の中でこっそりガッツポーズをした 一周まわってもはや冷静だ

私たちは幸せの中にいた

はずだったのに。

ネペタ

ねぇ、貴方に話があるの。

ワラビ

どうかしましたか?

あれから しばらく月日が経った

真剣な顔で彼女が話しかける

ネペタ

私をね、

彼女から出た言葉は

ネペタ

ネペタ

殺してほしいの

ワラビ

…え?

ネペタ

私、ワラビくんに隠してたのだけれど病気を患っていたのよ

ネペタ

恐らく、これ以上長くは居られないわ

ネペタ

だから、貴方の手で…

ワラビ

ワラビ

わかり…ました…

彼女のお願いは どうしても断れなかった

ずっと、ずっとあの空間に 居られると思ったのに

ワラビ

…でも、今日は…嫌です

ワラビ

せめて…あと少しだけ

ネペタ

ええ、分かってるわよ

ネペタ

好きにしなさい

これは運命なのだ 逃れられない。

彼女の首に手を添える

ワラビ

…思えば、貴方の事をちゃんと触ったことがありませんね

ネペタ

そうね…貴方の手、私は好きよ

ネペタ

私が死んだら、たくさん触ってほしいわ

ワラビ

ワラビ

…さようなら

朝にもなっていないような 暗い中

彼女は死んだ

夢だと言って欲しかった

もう一度彼女の夢がみたくて

幻覚を術を一生懸命覚えた

幸い、人では無いナニカだからなのか すぐに覚えることができた

幻覚ばかりを見る毎日だった それでも尚、ここに居続けている

"彼女が1人では寂しいから"

ワラビ

ワラビ

ここに来て、一体何年経ったのでしょうか

"ねぇ、ネペタさん"とでも言うように 庭先を見つめる

ワラビ

もう300年…厭、もう覚えていませんね

100年以上経ったとなると、 人間の彼女はどうせもう居ないだろう

ワラビ

そうだ、そろそろ散歩に行きましょう

独り言を呟いていないと なんだか気がおかしくなりそうだ

ワラビ

と、まぁ…こんな感じです

眞上 燈李

誰かと関わりたい…それでデスゲームを?

ワラビ

そうですよ

ワラビ

こんなに月日が経ちましたが、私は未だに彼女のことを想っています。

篠野 羽華

寂しい思いをしたんだね。

ワラビ

実は、今皆さんが見ている"コレ"も幻覚の1つですよ。

ワラビ

全部、です

桑ヶ谷 北莉

もう…デスゲームはいいのか?

ワラビ

ええ、誰かを殺すつもりはなかったですし

ワラビ

結果1人の方が亡くなってますが…

犬鳴 太郎

…ワラビさんはこれからどうするの?

霞流 茜

そうよぉ、帰るところが無ければ元も子もないわよぉ

ワラビ

残念ながら帰るところはありません。急に部屋に戻れなくなっていますから

海内 夏菜

恐らくですけど…

海内 夏菜

その…ネペタさんが、何か伝えようとしているのかも…知れないですよ?

井上 潤

何だか夏菜ちゃん、感傷的だね

海内 夏菜

そんな気がするんです

ワラビ

もう良いのですよ

ワラビ

これで私も__

パリーン!!

急に硝子が割れるような 大きな音がした

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