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美玖

今日から晴れて高校生だ!

美玖

中学のみんなとは別れて私だけちょっと遠い高校行くことになったけど………まぁ、いいもん。

美玖

そこで彼氏作って充実した高校生活を送るんだー!

私は【葛西 美玖】(かさいみく) 見た目はどちらかと言えば地味っ子と言われる部類になる。その上、目が悪くてメガネを掛けたせいで更に地味っ子感が溢れてしまってる

それだけじゃない。人前に出るとどうしても言葉が詰まる。いわばコミュ障というものも持っている。これのせいで友達はそんなに出来なかった。

しかし!私は変わったのだ!たぶん……… まずはコミュ障を治すとこから始めたいと思う。はぁ……みんなと気軽に話せる力があったらな〜

そんな、事を考えていると曲がり角で人とぶつかってしまった。

美玖

いってて………。あれ?メガネは?なんか、典型的なラブコメみたいになってるけどあれ?ホントにメガネは?

???

おい。お前。これお前のメガネだろ?

美玖

あっ!ありがとうございます。

メガネを受け取り掛ける。 するとそこには目を疑う光景が広がっていた

メッシュでちょっと赤が入った前髪に銀の髪。顔は……もう、ただただ私の好み しかも、着てる服は私と同じ【桜ヶ丘高校】の生徒!これは、ビビってきたよね

???

ホントに……しっかり前見て歩けよ?

美玖

はい……もしかしてぶつかったのって

???

俺だよ。まぁ、女だから手は出さないけど今後気をつけて歩けよ?

???

この辺俺みたいなお人好しな奴はそんなにいないからな?じゃあ、俺急いでるから

美玖

あっ………はい。

美玖

………。かっこよかったなぁ

美玖

あの人すごくモテそうだな。私には関係ない人になるのかな……

美玖

あれ?そう言えば今何時?………げっ!?ヤバい!もうすぐ入学式始まるじゃん!急がないと……

この時の私は知らなかった。 この出会いがきっかけであんなふうになるなんて……

美玖

よかった。入学式までには間に合った。その後自分のクラスに行けって……

美玖

私はたしか………1‐C組か。

美玖

はぁ。入学式前にかなりラブコメ感溢れる出会い頭でぶつかってちょっとまだ、クラクラするけど

美玖

そんなのもかき消すぐらい教室のドアを開けるのに抵抗がある。

美玖

中にどんな人がいるのか。私でも仲良くなれそうな人はいるのか……。

美玖

不安で胸が痛い。でもこの最初が私の人生を左右するんだ!覚悟を決めていざ!

???

ちょっといつまでそこ居んの?邪魔なんだけど?

美玖

へ!?あっ……?すいません………て、え?

???

ん?あぁ。朝俺とぶつかった女か。お前もここのクラスなんだ。まぁ、話すことないだろうけどよろしくね

美玖

え。あっ……はい。

先にその男が入っていき後から私がとぼとぼと歩いて入っていった

美玖

私の席は……そこか。

席につき先生が来るまで待機の時間があるその間美玖はいろいろな事を考えていた

美玖

やっぱりあの人と私は違う。住む世界が違う気がする。私は地味っ子。でもあの人はきっと違うはず。

美玖

そんな人に惚れた私はなんなのかな?見る目ないのかな私……

美玖

あーあ。初恋だったのにな。高校まではろくな男いたもんじゃなかった。みんなちょっと私の求めてる人と違うし……

モブ

ちょっとあんた?席違うわよ?

美玖

初めて惚れたのが自分より上の人なんて……まぁ、地味っ子の運命なのかもしれない……

モブ

ねぇ?あんた席違うって……

美玖

やっぱり見る目ないのかな私……あ!しかもこの後自己紹介しないといけないじゃん。なんて言えばいいのかな…

モブ

あの!すいません!

美玖

え!?あっはい!

モブ

あんたの席は私の右の場所でしょ?

美玖

あっ……すいません。

モブ

もう。緊張しすぎでしょ。ほら、隣座って深呼吸して、ね?落ち着かせよっか?

美玖

なんか、いろいろすいません。

モブ

まぁ、最初だしね。間違いは誰にでもあるから

美玖

はい………

美玖

(しまったーー!隣の席だったのかよ私の席はぁぁぁぉぉ!!初日からやらかしすぎでしょ私……)

???

あれ?隣君なんだ。話す事ないと思ってたのに。なんか君から一方的に話しかけられそう

美玖

そ、そんなことしません!

美玖

(キターーー!!!私に今まさに春が訪れようとしている……)私は今モーレツに感激しているー)

美玖

(今だけなら神様私信じれるわ!ありがとう神様!!)

???

はぁ……早くセンコー来ねえのかな?流石に初日はバックれるのはまずいからよォ……

美玖

(え?いまバックれるとか言ったよね?絶対言ったよね?もしかして私恋したのって不良なの?)

美玖

(やっぱり私見る目ないんじゃ……)

先生

ほら!席ついた席着いた。今からホームルームを始めるぞ。

そこからは先生の一方的な話が続いた。 内容を要約すると 【ここ来てくれてありがとねー。ここはみんなの夢が、詰まってるからね。それで、最初は自己紹介でもしましょうか】的な内容だ。

美玖

(困る。こーいう時が1番困ったりする。自己紹介なんて、学校生活を決めるファーストインパクト)

美玖

(ここで、しくじれば私は永遠にボッチで終わってしまう。ナニカ、爪痕をのこさないと……)

先生

……………じゃあ次は【小泉 煉】前に出て自己紹介しなさい

???

うぃーす。

美玖

(あの人小泉 煉て、言うんだ。ちょっとカッコイイ名前に顔も整ってる。今のところ悪い人感はゼロ)

???

えー。俺は小泉 煉て言うやつだ。
んー。話すことねぇな。あっ、そうだ!

???

この中で腕に自信ある人いない?俺とちょっとこの後やらない?

先生

煉!!いきなり何を言い出すかと思ったら……正気なのか?

???

俺は平常運転だよ?じゃあ次の人に変わって……

インパクトの強すぎる自己紹介だった。 あとは、流れるように進んでいき わたしも自己紹介をしたが、記憶には残ってないだろう。なぜなら

美玖

煉君の一撃が、重すぎるからだ。

そんなこんなで、1日が終わった。 結局友達はまだできていない。 まだここから名誉挽回できるはず!

美玖

まぁ、そんな希望を掲げるのやめて、いつもみたいに陰キャでもしてようかな……

モブ

おいてめぇ?初日から面白いことしてんじゃねぇか!

モブ

そんなことしたら、俺ら食い付いちゃうから簡単に釣れるぜ?

???

なら、腕に自信があるということなんだよな?

モブ

あたりまえだ!てめぇ初日から調子こくなよ!

美玖

うわぁ………帰り道で暴れないで欲しい。私は安全におうちに帰り、アニメを見ないといけなのに……

???

そりゃだって。自己紹介なんてしても意味ないでしょ?名前とかそのうち勝手に覚えるし好きな物とか興味ねーての

???

なら、挑発してその中から俺のおもちゃになれそうなやつを見つけるのがいいかと思ってね

美玖

いや、考え方おかしいでしょ!?初日からやる物ではないからね?そんな笑顔見せても許されないからね?

モブ

………!!!!んだとぉ!このクソガキがぁぁぁ!!

???

やだな。クソガキなんてよしてくれよ。それ、ブーメランだから?君たちも刺さるからね?

それからは一瞬だった。敵は3人 その3人を簡単に仕留めた。 武器はなし。己の能力だけで数を倒した

わたしは好きになる人を間違えたのかもしれない。でも自分の気持ちには嘘つけないし……

桜散る夕暮れに問出したのだった

恋したのは不良の方でした【完結】

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