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Tatuya

ねぇ、本当に分かんない?

Tatuya

これを見ても。

Hikaru

……っ、

タブレットの画面を見せられた時、 俺には1つの事が頭に思い浮かんだ。

Hikaru

……、

Raul

これはウチの幹部が過去のデータを探した結果の画像です。

Raul

……この人。

画面に指を指す背の高い男。

Raul

……覚えていますよね?

Hikaru

覚えてるよ。

Hikaru

……確かに、その人は俺が殺した。

Tatuya

……やっと認めた、?

Tatuya

この人、苗字は違えど俺の母さんなんだよ……、

Hikaru

……そう、だったのか。

半年ほど前に、俺はとある人を 殺した。

……だが、俺が人殺しをするのには 理由がある。

Hikaru

……俺は依頼でやってる。無作為に殺したりなんかしない。

Hikaru

国からの命令でな。

Tatuya

……っ、母さんが何したって言うんだよ……!?

額に、拳銃が押し付けられる。

Hikaru

……、

Tatuya

なぁ、ふざけんなよ……?

Tatuya

お前が殺したから、!!

Tatuya

俺はずっと苦しかった……母さんが殺されたのもあるけど、

Tatuya

何より、親友のお前が殺ったって事が1番苦しかった……!!

Hikaru

……ふっか、

Tatuya

最初は、信じなかった。お前がそんな事する訳無いって、ずっと……、

Tatuya

でも、調べても出てくるのはお前が殺った証拠ばかりで、

Tatuya

っおれは、

Hikaru

……ふっか、俺が殺ったのは、

Tatuya

っ黙れ、!!!

右手の人差し指に、力が入った。

Hikaru

(……ふっか、)

Hikaru

(俺は、)

「(お前の為に殺ったんだよ。)」

……部屋に、乾いた音が鳴り響く。

Hikaru

……、?

だが痛みも衝撃も何も来ない。

恐る恐る目を開けると……。

Tatuya

ら、う……?

Raul

ふっかさん。

背の高い男がふっかの拳銃を ズラしていた。

背後を見ると、壁に銃痕がある。

Tatuya

っなに、して……、

Raul

気持ちも分かるけど、この人の話も聞いてあげて?

Raul

多分、意味があるんだと思う。

Tatuya

……、

Hikaru

……。

Hikaru

ふっか。

Tatuya

……、

Hikaru

俺は、依頼で殺した。

Hikaru

さっきもそう言ったけど。

Tatuya

……うん、

Hikaru

お前の、お母さんは、

「お前を虐待してたんだよ。」

Tatuya

……は、?

Hikaru

……高校生の時から思ってたよ俺。

Hikaru

夏なのに、暑いって言ってる癖に全然長袖着てきてるし。

Hikaru

お前の腕とか脚とか見た事なかった。

Tatuya

……あれ、は、

Hikaru

お前の為なんかじゃない。

Hikaru

お前は、優しすぎんだよ。

Hikaru

自分のストレス発散の為にお前を殴ったり蹴ったりしてただけで、全然お前の為なんかじゃない。

これは、その依頼を受けた日のこと。

依頼人

よく来てくれたね。

Hikaru

どうも、いつもお世話になっています。

依頼人

えぇと……照君だったかな?

Hikaru

はい、岩本照と申します。

依頼人

君のとこの成績はよく聞いているよ。他にも優秀な仲間が2人居るんだって?

Hikaru

はい、お陰様で。

依頼人

そうかそうか……だから私も君に依頼をしに来たんだよ。

Hikaru

本日はどの様なご相談を?

依頼人

実はね……最近、私のとこに君と同い年くらいになる子が居るんだけど。

依頼人

その子は私の実の子じゃ無くて、まだ高校生の時に倒れている所を拾った子なんだ。

Hikaru

拾った……子……ですか。

依頼人

その子の当時の状態は酷かった。

依頼人

顔以外には暴力を受けた跡があってね、痣が色んな所に出来ていたよ。

Hikaru

……。

依頼人

だから私は聞いてみたんだ、何かあったのかい?と。

依頼人

その子は健気でね、当たり前かの様に淡々と言うんだ。

依頼人

「お母さんに、俺の為だって言ってよく殴られたり蹴られたりしてたよ。」って。

Hikaru

……虐待ですか?

依頼人

あぁ。

依頼人

私がそれに怒ってお母さんに物申そうとしても彼は止めてくるばかりで、

Hikaru

……なるほど。

依頼人

……だけど、私はそれが許せない。

依頼人

こんなに綺麗な子を、痛めつけるなんて。

Hikaru

……。

依頼人

……それに、最近その子のお母さんが色んな男に手を出しているって噂が立っていてね。

依頼人

……そこで、君に依頼をしに来たんだ。

Hikaru

……承知致しました。

Hikaru

この話を1度国を通して、許可が降りてから依頼を承ります。

依頼人

ありがとう、お願いするよ。

Hikaru

……これが全部。

Hikaru

俺が知ってる事。

Tatuya

……う、そ……、

Tatuya

おれ、今まで……、

涙をボロボロと流すその親友の姿。

俺は、明るくて少年の様な彼しか 見てきていなかったから 少し驚きはしたけど。

地面に崩れ落ちて、子供の様に 泣きじゃくる姿を俺は見た。

Raul

ふっかさん……。

Hikaru

……その時、もしかしてって思ったけど、本当にふっかとは思わなかった。

Hikaru

……ごめん。

Tatuya

っ、ひかる、

Tatuya

おれ……ひかるに、ひどいこと、した、っ

Hikaru

ううん。

Hikaru

俺とふっかが逆の立場だったら、俺もふっかと同じ事すると思う。

Hikaru

だから、気にすんな。

Tatuya

っひか、る……、

Raul

……照さん、今まで申し訳無いです。

Hikaru

……君まで……。

Hikaru

……えーっと、ラウール……だっけ?

Raul

あ、はい、

Hikaru

ふっかに着いてあげてな。

Raul

!、

Raul

はい!

Shota

……なるほどな。

Koji

良かったぁ照兄……撃たれた訳じゃなくて、

Hikaru

……まぁな。

Ryohei

ふっか……。

Tatuya

……ごめん、今まで……着いてきてくれたのに、

Daisuke

なーにを言ってるんだこのおバカさん!笑

Tatuya

え、?

Ren

俺らずっと心配してたんですからね!!

Tatuya

え、え?

Raul

そうそう、目に光無かったし……何処となく怖かったし……。

Ryohei

でも、誤解が解けた事で今はふっからしいよ。

Ryohei

俺ら安心した。

Tatuya

皆……。

Hikaru

そっちも、良い仲間居るじゃん。

Tatuya

……そっちもな!

Ryota

一件落着、かな?

Koji

やな!

Koji

俺らも同じマフィア同士で仲も深まったやろ!

Shota

はは、何それ笑

俺達はその後、度々会う様になり、 これまでの敵だったのかと思うほど 仲が良くなった。

コンコンッ

Hikaru

はい。

「失礼します。」

Koji

あ!めめ〜!

Ren

お、康二今日は依頼行ってないの?

Koji

さっき行ってきたばっかやで!

Daisuke

ちょっとちょっと俺らも居るからねー!?

Koji

さっくんとラウも居ったんか!

Raul

こーじ君遊びに来たよー!

Hikaru

ここは遊び場じゃ無いぞ〜笑

Shota

もー何でこんな人居んのマジで……笑

Ryota

何かマフィアとは思えない程の団欒だねこれ。

Hikaru

まぁ賑やかで良いじゃん?

Tatuya

よっ照。

Hikaru

お、ふっか。

Hikaru

それに阿部も。

Shota

おい全員来てんじゃねぇか!!

Tatuya

えー悪い〜?笑

Shota

悪くねぇけど一応俺らマフィアだからな?笑

Ryohei

まぁまぁ、仕事の時はキチッとするし。

Shota

そういう問題じゃねぇよ。

Ryohei

俺一応舘さんに呼ばれて来てるからね?笑

Ryota

そうそう、分からない所があって。

Ryohei

あ〜そこはね……。

Ryota

あ〜なるほど?

Hikaru

……。

Tatuya

照?

Hikaru

ん?

Shota

何ぼぉーっとしてんの?

Hikaru

あぁいや、別に何も?

Tatuya

ホントかー?

Shota

こう言う時は大体何か考えてるから。

Tatuya

ほらなべも言ってるよ?笑

Hikaru

何も無いって!笑

そうだな、1つ言うとしたら。

"幸せだな"って思ったかな。

まぁ、恥ずかしくて誰にも言えないけど。

Hikaru

……。

Hikaru

(ずっとこのままでありますように。)

ここまで長らく読んでいただき、 ありがとうございました。

SnowMan × マフィアパロディ 以上で最終回を迎えました。

また不定期にどんどんと 投稿していければ良いなと思ってるので 暖かい目で見てもらえると幸いです。

ここまで、ありがとうございました。

マフィアパロディ

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