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笑いあってさよなら

第10話 - 笑い合ってさよなら Ep.10

245

2022年07月18日

#さところ

#すとぷり

#さとみくん

#さとりーぬ

雨天決行

ﾇｼ

みなさんどうもこんにちは‽

ﾇｼ

珍獣夜行と申します

ﾇｼ

書く

ﾇｼ

ではどぞ

二次創作注意

さとみ

あぁ...つっかれた...

莉犬

お疲れ様です、さとみくん

さとみ

あぁ、ありがとう

学校の帰り道、俺は莉犬にそう声を掛けられてそう返答した

さとみ

そういえば莉犬、お前朝どこか言ってたが...

さとみ

どこ行ってたんだ？探してもいなかったけど

莉犬

あら、男の子のデリケート部分に聞き入るつもりですか？

さとみ

いや、まあ...そういうわけじゃないんだけどさ

莉犬

あー、もしかして浮気とか疑ってます？

さとみ

うぐっ...

莉犬

知ってますか？いちいち恋人のそういうプライベートな部分に付け込むのメンヘラって言うんですよ

さとみ

ご、ごめん...

莉犬

あーあー、そんなに信用がないですかー？

莉犬

浮気なんてするはずないですけど、俺

さとみ

いや、そういうわけじゃなくってだな

莉犬

...分かってますよ

莉犬

信じてるけど、不安なんですよね

莉犬

ころんさんに振られちゃった時から、多分さとみくんは人に対して不信感を抱いていると思います

莉犬

でもそれは、仕方のない事だと思っているので大丈夫ですよ

莉犬

何度も何度も疑われようとも俺は貴方にこう言いましょう

莉犬

俺は貴方を裏切りません、絶対に

莉犬

ふふふ、一途を舐めないでくださいね

さとみ

一途...かあ

さとみ

お前は一途だけど、それに対して俺はコロコロ変わるなあって

莉犬

ネガティブですねえ、さとみくんは

莉犬

貴方だってころんさんと付き合える事なら付き合っていたでしょう？

莉犬

こうやって心移りするのは仕方ない事なんです

莉犬

だってもう、好きだったころんさんと付き合う事は叶わないんですから

さとみ

...まぁ、無理だよなあ

あれだけ盛大に振られたのだ

今更付き合ってもなって感じだよな

さとみ

それにしてもなんだか...懐かしいな

莉犬

何が懐かしいんです？

俺は苦笑を漏らしつつ、

さとみ

いや、ころんと付き合い始めた当初もこんな感じにのんびりと会話してたなぁって

莉犬

ころんさんとの...思い出、ですか

さとみ

まあ、そんなとこかな？

さとみ

でも、いつからか俺たちは喧嘩ばかりするようになって...結局別れた

さとみ

こうやってお前と話してると思い出して、そして...少し不安に思えるよ

莉犬

だから、裏切りませんって、大丈夫ですよ

莉犬

俺からは絶対に振りませんから

さとみ

...逆にお前は

言うかどうか迷ったが、俺は言った

さとみ

俺から振られるって、考えないのか？

莉犬

...そう来ましたか

さとみ

...今は付き合っているが、今後どうなるかは分からない

さとみ

どちらかがどちらかに冷める、という線もあったりする

さとみ

...お前は、そういう事を考えていたりするのか？

さとみ

それともしてないのか？

莉犬

...先日の事を覚えていますか？

さとみ

先日？いつの事だ？

莉犬

靴箱で、貴方と俺が巡り合った時です

さとみ

あぁ、あったな...

さとみ

そういえばあの時何をしてたんだ？

莉犬

気付いてなかったんですか!?

さとみ

いや..一切合切気付かなかった

莉犬

ラブレターですよラブレター！

莉犬

貴方に手紙での告白をしようとしてたのに...

莉犬

気付いてなかったと!!

さとみ

驚き過ぎて口調がおかしくなってるぞ

さとみ

まあラブレターだったのか...

さとみ

なんというか見たくなってくるな、その手紙

莉犬

絶対に駄目です恥ずかしい！

莉犬

前はよくても今は駄目なんです！

さとみ

...ケチだな

莉犬

貴方だってラブレター渡して、付き合ってる時に見られたら恥ずかしいでしょう!?

さとみ

うぐ...

そう考えたら確かに恥ずかしい

莉犬

...そういうわけでラブレターは見せません

莉犬

さとみくんへの愛が詰まってますしね

さとみ

いやあ、やっぱり見たいかなあ

莉犬

絶対に駄目ですからね

さとみ

...そういえばさ

莉犬

ん？どうしました？

さとみ

お前の家ってこっち側なのか？

さとみ

行く時も家に来てたし、帰り道も一緒って事は...

莉犬

あ、逆ですよ

さとみ

逆なの!?

普通に驚いてしまった

莉犬

まったくの正反対です

莉犬

それがどうかしました？

さとみ

いや...手間じゃないか？

さとみ

だって真逆って事は学校から俺の家まで結構距離あるし...

莉犬

大丈夫ですよ、気にしないでください

莉犬

これが、愛の力という奴ですよ

キュピーンという効果音が似合いそうな顔をする莉犬

いや...それでもなあ

さとみ

やっぱ申し訳ないよ

莉犬

あのですねぇ、さとみくん

莉犬

人っていう生き物は大切な人の為ならどこへでも行けるんですよ

莉犬

でも、貴方が甘やかしてしまったらきっところんさんの二の舞です

莉犬

どうせ貴方の事です

莉犬

ころんさんを甘やかさせて、いっつも迎えに行ってたんでしょう？

さとみ

甘やかしてっていうか...俺にとってそれは当たり前の事だったからなぁ...

莉犬

だったら俺も当たり前の事です

莉犬

それに俺はこれに関して苦とは思っていません

莉犬

俺自身がそれでいいと言ってるんだから、それでいいじゃないですか

莉犬

ねえ、さとみくん？

莉犬

俺は貴方の家まで送り届けるのが好きで、貴方の家に迎えに行く事も好きなんです

莉犬

朝一緒に登校するのも、一緒に下校するのも、なにもかも

莉犬

貴方といたら凄く凄く楽しい

莉犬

だから、続けさせてください

さとみ

...う、うん...

そこまで言われてしまったら俺としても反論しづらいものがあった

さとみ

...分かったよ、じゃあそれでいいよ

さとみ

でも、めんどくさい時は来なくてもいいぞ

さとみ

無理してまで来なくてもいい

さとみ

自分が行きたいって、そう思える時にだけ来てくれ

さとみ

お前が何と言おうとも俺はなんだか申し訳ないからな

莉犬

なら同居でもしますか？いっその事

さとみ

ややこしい事になるからやめろっての

莉犬

...ケチ

さとみ

当たり前の事だっつの

さとみ

お前の親御さんも許さないだろ...

莉犬

そこは俺がなんとかしますのに...

さとみ

何と言おうとそれに関しては駄目だ

莉犬

付き合ってるのに？

さとみ

付き合っていても

莉犬

お泊りは？

さとみ

それは...お前に任せる

莉犬

やった！それじゃあ今週末泊まりに行きますね！

さとみ

いや流石に早すぎるだろ...

莉犬

あっと...そろそろ

さとみ

だな、そろそろ俺の家だ

さとみ

ここでいいよ

さとみ

今日はありがとうな、莉犬

莉犬

ふふん、お望みとあらばこの俺いつでも傍にいますぞ！

さとみ

頼もしい奴だな、まったく

莉犬

あと、抱え込まないようにしてくださいね

さとみ

...分かってる

莉犬

それじゃ、今日は失礼します！

さとみ

元気いいなぁ、ほんと

...そうしてやってくる静寂

一人という孤独

でもなんだろう、莉犬が傍にいてくれる、そう思うと少し楽になれた

さとみ

...家に戻るか

そうして俺は歩を進め、帰路を辿った

ﾇｼ

おか

ﾇｼ

莉犬くんとさとみくんの会話がテンポよくて、書いてて楽しい

ﾇｼ

ではでは

ﾇｼ

ﾉｼ

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さところ完全にきえた泣きそう

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