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傷跡ー二人の絆ー(休載中)

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傷跡ー二人の絆ー(休載中)

6 - 傷跡ー二人の絆ー6

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2019年02月21日

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松田麻衣子

陸~!

松崎陸

…………

松田麻衣子

ちょっと待ってよ~!

松崎陸

何の用だよ?

松田麻衣子

もう帰るの?

松田麻衣子

昼休み終わったばっかりなのに~

松崎陸

お前には関係ない

相変わらずの麻衣子の態度に

陸はイライラしていた

常に付きまとってくるわけではないが

陸を見つけると駆け寄ってくるのが鬱陶しくて

常に冷たい態度で接していた

松田麻衣子

待って!私も一緒に行く!

松崎陸

…………

陸は麻衣子を無視して教室を出ると

下駄箱までの階段を一気に掛け降りた

高校に入学してから約三ヶ月

何人か声を掛けてくれる生徒はいるが

心を許せる友達はできていない

陸は家でも学校でも孤独を感じていた

松崎陸

(俺はきっと必要ない)

そんな感情が陸の心を支配する

学校を出ても特にすることはなく

そのまま家に戻った陸は

心の疲れもあってか

ベッドの上で倒れるように眠った

松崎海

雲の影って知ってるか?

松崎陸

雲の影?

松崎海

澄んだ空に、大きな雲が浮かんで……

松崎海

地面にその影ができるんだ

松崎陸

どこにできるの?

松崎海

日本じゃなくて、外国の話なんだけどな

松崎陸

外国に行くの?

松崎海

いつか行きたい

松崎海

そしてたくさん写真を撮るんだ

松崎海

これが俺の夢!

松崎陸

俺も行きたい……

松崎海

一緒に行くか?

松崎陸

うん!

松崎文

専門学校なんてダメよ!

松崎空

兄さんももっと現実を見ないと……

陸は時々、夢を見ていた

大好きだった兄、海の夢を

でもいつも決まって

最後には母や空が出てきて

松崎海

元気でな

松崎陸

行っちゃうの?

松崎陸

兄ちゃん……

松崎海

何かあったら逃げてこいよ

この言葉を最後に目を覚ます

松崎陸

またあの夢……

松崎文

ちょっと……陸なの?

買い物から戻った母親が階段を上ってきた

松崎文

何やってるの?

松崎陸

別に……

松崎文

学校は?

松崎陸

…………

松崎文

いい加減にしてよ……

松崎文

ただでさえ偏差値の低い学校なのに……

松崎文

まともに通えないの!?

松崎陸

…………

松崎文

なんなのよ!!

陸は何も言い返さなかった

言葉を返せばまた

刃のような鋭い言葉が容赦なく返ってくるからだろう

自分の家にいるのに

陸の心は少しも休まることはなく

また家を飛び出してしまう

向かう先はいつも同じ川原

ここはよく海と訪れた場所だった

成績のことで叱られ落ち込んだ陸を

海は勉強の時間を削ってよくここに連れてきて遊んでいた

それでも海は成績がよかったため咎められることはなかったが

陸はいつも冷たく当たられるため

海のことを頼りにしていた

海も慕ってくれる陸のことを 可愛がっていて

たまに送られてくる手紙は全て 陸宛になっている

松崎海

何かあったら逃げてこいよ

よく思い出す海の言葉

本当は海を頼りたい

でも陸はそれを我慢していた

松崎陸

兄ちゃんの夢……

松崎陸

俺が邪魔するわけにはいかない……

心から慕う兄のために……

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