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松田麻衣子
松崎陸
松田麻衣子
松崎陸
松田麻衣子
松田麻衣子
松崎陸
相変わらずの麻衣子の態度に
陸はイライラしていた
常に付きまとってくるわけではないが
陸を見つけると駆け寄ってくるのが鬱陶しくて
常に冷たい態度で接していた
松田麻衣子
松崎陸
陸は麻衣子を無視して教室を出ると
下駄箱までの階段を一気に掛け降りた
高校に入学してから約三ヶ月
何人か声を掛けてくれる生徒はいるが
心を許せる友達はできていない
陸は家でも学校でも孤独を感じていた
松崎陸
そんな感情が陸の心を支配する
学校を出ても特にすることはなく
そのまま家に戻った陸は
心の疲れもあってか
ベッドの上で倒れるように眠った
松崎海
松崎陸
松崎海
松崎海
松崎陸
松崎海
松崎陸
松崎海
松崎海
松崎海
松崎陸
松崎海
松崎陸
松崎文
松崎空
陸は時々、夢を見ていた
大好きだった兄、海の夢を
でもいつも決まって
最後には母や空が出てきて
松崎海
松崎陸
松崎陸
松崎海
この言葉を最後に目を覚ます
松崎陸
松崎文
買い物から戻った母親が階段を上ってきた
松崎文
松崎陸
松崎文
松崎陸
松崎文
松崎文
松崎文
松崎陸
松崎文
陸は何も言い返さなかった
言葉を返せばまた
刃のような鋭い言葉が容赦なく返ってくるからだろう
自分の家にいるのに
陸の心は少しも休まることはなく
また家を飛び出してしまう
向かう先はいつも同じ川原
ここはよく海と訪れた場所だった
成績のことで叱られ落ち込んだ陸を
海は勉強の時間を削ってよくここに連れてきて遊んでいた
それでも海は成績がよかったため咎められることはなかったが
陸はいつも冷たく当たられるため
海のことを頼りにしていた
海も慕ってくれる陸のことを 可愛がっていて
たまに送られてくる手紙は全て 陸宛になっている
松崎海
よく思い出す海の言葉
本当は海を頼りたい
でも陸はそれを我慢していた
松崎陸
松崎陸
心から慕う兄のために……