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傷跡ー二人の絆ー(休載中)

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傷跡ー二人の絆ー(休載中)

7 - 傷跡ー二人の絆ー7

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2019年02月28日

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三島圭子

イル、イメチェンするの?

浜松イル

しない……

三島圭子

え?

浜松イル

イメチェンなんてしない……

三島圭子

どう言うこと?

浜松イル

…………

三島圭子

ねぇ、坂井さん

坂井穂波

や、わかんない

イルの初めての抵抗に穂波は一瞬、動揺してしまうが

吉崎隆

聞き間違いか?

高尾雄大

じゃねーの?

なんとか口裏を合わせ誤魔化し

圭子もそれ以上、追求することはなかった

このクラスでは皆が圭子を警戒しているため

授業中に攻撃されることはなく

イルにとっては平和な時間だった

しかし

圭子は優秀で教師からの信頼も厚く

用事を頼まれることが多いため

休み時間になるといなくなってしまうことがよくある

高尾雄大

バカ松~!

高尾雄大

お前なに拒否ってんだよ?

坂井穂波

イメチェンなんてしない……

坂井穂波

ってそんなん通用すると思ってんの?

吉崎隆

どうする?やっちゃう?

坂井穂波

みんな切ってほしいんだよね~?

穂波が他の生徒に呼び掛けると

大多数の生徒が頷いたり同意を示す素振りを見せた

もちろん全員がそうではないが

穂波達が仕切りそれに皆が便乗する

そんな空気が漂っていた

浜松イル

なんで……

吉崎隆

は?

高尾雄大

なに?

浜松イル

なんで……こんなこと……

坂井穂波

暗くてキモいから!

坂井穂波

他に理由ある?

何度か逃走しようとしたこともあった

トイレに逃げ込んだこともあるが

ドアを何度も殴ったり蹴ったりして

穂波はイルを言葉で責め続けた

圭子に助けを求めたくてもできない

圭子がこの事を知れば

きっと塊の様な正義感を振りかざして

教師に全てをぶちまけてしまう

三島圭子

私、何か間違ったこと言ってる?

正論と言う名の圭子の言葉が

イルの心に刃のように突き刺さる

圭子のことが嫌いなわけではないが

少しだけ厄介に思う気持ちがイルにはあった

昼休み

坂井穂波

バカ松がいないんだけど!

女子生徒B

さっき三島さんと出ていったよ

高尾雄大

逃げられたか~

吉崎隆

三島に泣きついたんかな?

坂井穂波

それはないんじゃない?

坂井穂波

三島に関わると厄介だって、あいつが一番よくわかってると思うし

高尾雄大

確かに

吉崎隆

仕返しが怖いもんな~

坂井穂波

まぁ、黙ってたって攻撃されるんだけどね~

女子生徒B

穂波ちゃん達がしてるんでしょ~?

坂井穂波

あんただって楽しんでるくせに~

吉崎隆

で?

吉崎隆

いつやる?

坂井穂波

いつでもやれるよ

坂井穂波

あの無駄に長くて鬱陶しい髪……

坂井穂波

絶対に切ってやるも~ん

中学時代、穂波はそこそこ成績がよく

明るい性格で人気もあった

しかし、第一志望校の受験に失敗

滑り止めで受けた北沢高校に入学

少々回りを見下す傾向があり

仲良く話す相手に対しても自分より下に見て

自分よりも成績のいい圭子に嫉妬するのと同時に

圭子に構われているイルのことを少し憎く感じていた

たまたま席が左隣になった高尾が

高尾雄大

浜松ってなんか暗くない?

と発したのをきっかけに右隣の吉崎が同調し

穂波もそれに乗る形でイルの悪口を言うようになった

それがエスカレートして

直接的な攻撃は少ないものの

見た目にはわからないように攻撃する機会を狙っている

坂井穂波

いつか絶対、やってやるもんね

イルの心にはまた

不安やストレスが溜まっていく

傷跡ー二人の絆ー(休載中)

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