昨日、祖母が死んだ。
多分、長く生きた方だと思う。
記憶にある祖母は本当に良い人で
俺が祖母の家に来る度に、何らかのお菓子を用意してもてなしてくれた。
葬儀に来ていた身内も、本当に悲しそうで
でも、棺に入った祖母を見れば
「あぁ、死んだんだな」と頭の中で朧気に考えるくらいで。
それと同時に
「あれ、身内が死んだら泣くのが当たり前じゃないのか」
と思えるほど
涙は一滴たりとも流れ出すことは無かった。
鷺田 祐(さきた ゆう)
呆然と、口から流れ出す もう『いない』人への“ ”。
頑張って絞り出した“ソレ”は、誰にも届けられることはなくて
ただ単に、虚しかった。
鷺田 祐(さきた ゆう)
鷺田 祐(さきた ゆう)
ふと、祖母が生前大事にしていた姿見が目に入る。
昔、もう亡くなった祖父に貰ったらしい。
鷺田 祐(さきた ゆう)
鷺田 祐(さきた ゆう)
思わず姿見に惹かれるように、手が触れる。
鷺田 祐(さきた ゆう)
鷺田 祐(さきた ゆう)
鷺田 祐(さきた ゆう)
鷺田 祐(さきた ゆう)
キィィィン!!
鷺田 祐(さきた ゆう)
突如、姿見が光り出す。
鷺田 祐(さきた ゆう)
鷺田 祐(さきた ゆう)
あまりに強い光に、何も見えなくなる。
???
???
そう聞こえたのは、きっと気のせいのはず。
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