〜変わらずまのん side〜
前回のあらすじ
そらるさんが何かを隠しているらしい 終わり←
七織
彼方
吹っ切れるって……そらるさんが 七織さんみたいに、常に ハイテンションになるってこと?
まのん
七織
真冬
まのん
彼方
七織
真冬
まのん
彼方
七織
真冬
まのん
彼方
お兄ちゃんと一緒に七織さんに ついてって、そらるさんの部屋に 問答無用で入る
……なんか、スミマセン←
彼方
そらるさんの取り乱し方が 尋常じゃないような
真冬
キョロキョロと室内を 見回しつつ言うまふくん
七織
この人なんか楽しんでません?←
真冬
まのん
今まで知らなかったけど、 テストで低い点取っちゃったら そこに隠しておこうかな←
真冬
七織
お兄ちゃんがベッド下から 取り出したのは、写真のようなもの
彼方
真冬
彼方
お兄ちゃんもといまふくんが見せて くれた写真を見ると、大人っぽくて 背の高い、黒髪ロングに美人で青目の セーラー服を着た女の子が写っていた
まのん
でも誰だろう、 そらるさんの元カノ?←
彼方
まのん
まのん
この美人のセーラー服の女の子が!?
七織
真冬
彼方
真冬
七織さんに詳しく聞いたところ、 どうやらこれは、そらるさんの 高校時代の文化祭の写真だったらしい
クラスの友達にほぼ強制的に女装を させられたらしく、女子の力で メイクもバッチリだったとのこと←
まのん
まのん
真冬
彼方
七織
彼方
真冬
七織
そして当然の如く相方と妹に スルーされるそらるさん……w
彼方
七織
彼方
まのん
そういえばあれ、 まふくん……お兄ちゃんも 現地にいたんだよね……w
まのん
っていうかあの頃、お兄ちゃんが 朝に出張って言って家を出たと 思ったら、全然帰って来なくて、 家出しちゃったのかと思ったけど……
まのん
真冬
彼方
七織
彼方
七織
彼方
真冬
あ、お兄ちゃんまだ捜索してたんだ←
せっかくだし、私も一緒になって 本棚を見てみる
見たところ、そらるさんっぽいな〜 っていう少年漫画とか、雑誌とか……
まのん
まのん
……ってすごい、一番下の列、全部 自分かまふくんが載ってる雑誌だ
七織
まのん
っていうか七織さん 相変わらず楽しそうだなぁ……←
真冬
まふくん、この人の話はそんな 真剣に聞かなくてもいいと思うよ←
真冬
あ、そらるさんに首根っこ掴まれた←
彼方
七織
真冬
彼方
七織
まのん
七織
まのん
なんとなく体が動いて、 さっきお兄ちゃんが見ていた 本棚の奥の方を覗く
彼方
なになに……?
まのん
かろうじて、背表紙に書かれてる この2文字を読めた←
まのん
彼方
七織
なんか知りませんけどこれまでに ないほど楽しそうですね七織さん←
まのん
まのん
真冬
真冬
彼方
今回はそらるさんがピシッて固まった
そして何故かまふくんから 気まずそうに目線を逸らしてる
七織
真冬
……あれ、もしかして私、何か よくないもの見つけちゃった?←
まのん
真冬
七織
彼方
まのん
検索ダメ絶対……って、七織さんが 言ってた、ユリっていうのに 対してもそう言われたけど……
あっ、もしかして、そらるさんも それが好きってこと?←
七織
まのん
突然七織さんに腕を引っ張られて ……というか手を引かれて、 そらるさんの部屋の外に出される
彼方
七織
彼方
七織
ガチャッバタンッ……カチャッ
一ノ瀬兄妹が言い合ってるうちに、 あっという間に別の部屋に 連れてこられてしまった
最後のカチャッて音…… もしかしてドアの鍵閉められた?
七織
まのん
仕方なく外に出るのを諦めて、 部屋の中を見回す
まのん
〜腐男子さん side〜
あー……うん、 腐男子さんことそらるさんだよ←
つい先ほど一番バレたくない人に 腐バレしてしまいました←
ん? なんかキャラ壊れてんなオレ←
いや、この際キャラとか もうどうでも良いんだけど←
何年間も頑張ってずっと隠して きたのに、まさかその隠してた 相手に探られるとは……
彼方
普通に気まずいだろ、 何で出ていったんだよお前←
彼方
彼方
真冬
いやたしかにそれも 十分まずいけれども←
彼方
真冬
彼方
真冬
彼方
真冬
純愛系とか読まされてるんじゃ…… いや、最悪の場合何も教えずに そのままインの可能性も……?←
兎にも角にも俺はソッチに 一切興味はないし、相方の妹だし、 無知で純粋で無関係な子だから、 染められるのは全力で阻止したい
七織の部屋の前まで来て、 まず試しにドアをノックしてみる
彼方
真冬
俺らの部屋はそれぞれ防音性が 高いから、外の音も中の音も あんまり聞こえない
けど、まぁまぁ大きい音なら……
ドンドンッ
彼方
彼方
彼方
流石にわざと無視してんな、これ
彼方
ガチャガチャッ
真冬
彼方
返事無し、鍵のかかったドア
はい確定、明らかに中で ヤバいことやってる←
真冬
彼方
真冬
真冬
彼方
真冬
カチャカチャ……カチャッ
真冬
いざって時の為にリビングに 常備して自分の部屋の鍵で 練習しといてよかった←
彼方
真冬
こいつの部屋はオレみたいに 隠す気ないし、前面に 押し出してきてるから危険←
ガチャッとドアノブを回して、 1人で部屋に突入する
彼方
七織
まのん
……俺の予想は外れて、 普通にゲームをしていた女子2人
彼方
七織
やっぱ目的はそれだったんだな←
真冬
彼方
真冬
部屋を覗こうとしてきた まふまふの目を急いで手で覆う
真冬
彼方
真冬
まのん
彼方
真冬
彼方
七織
彼方
彼方
まのん
真冬
彼方
真冬
彼方
真冬
……ってわけで、まふまふが変な気を 起こさないうちに部屋を出る
真冬
彼方
真冬
何も言わず部屋に戻ると、 後ろからまふまふがついてきた
……なんか、ちょっと可愛い←
彼方
オレは椅子に座って、 まふまふはベッドに座った
……特にやることもなく、 ってかさっきのもあって気まずくて、 お互い無言でスマホをいじる←
真冬
彼方
真冬
え、着眼点そこ?
どういうものか知ってるように 見えたけど、存在を知ってるだけで、 そんなことなかったのか……?
彼方
真冬
そりゃあんなにオレが 慌ててたんだもんな←
真冬
彼方
真冬
まさか少年漫画だと 思われるとは思わなかった
つかこの反応流石にわざとだろ←
真冬
彼方
真冬
お前さてはわざとオレに 言わせようとしてるな?←
相方が腐男子な事実を 受け止めきれなくて本人の口から 聞こうとしてるよな??←
真冬
……まのんちゃんわざわざそこ 読み上げなくてもよかったのに←
彼方
真冬
彼方
沈黙が辛い……そして痛い……
彼方
嘘は言ってない←
真冬
彼方
彼方
真冬
うん、それは大正解←
それを察してまのんちゃんの前で 詳細を聞かなかったのも大正解←
彼方
彼方
彼方
ボソッと小さい声で言ってみる
真冬
お前さては地獄耳だろ←
こういう面では、流石と言うべきか、 何と言うべきか……
真冬
彼方
何でお前はそんなに 知らないふりをしたがる!?←
彼方
真冬
真冬
ドサッ
彼方
真冬
……やっべ、やらかした←
全然話を分かってくれないから、 つい勢いで……っていう殺人動機 みたいな言い訳は置いておくとして←
まふまふが座ってたところが ベッドだから、それも相まって 完全に絵面がアウト←
ガチャッ
彼方
真冬
慌ててまふまふから離れて、 それぞれさっきいたところに戻る
なんでこの最悪な タイミングで来た!?
七織
彼方
真冬
まのん
七織
何でお前はその方向に 話を持って行きたがる??
彼方
七織
彼方
え、1人でBL読んでにやけてるのとか 妄想膨らんで真顔になってるのとか 全部見られてたのオレ??←
ネットで自分のBL読んでるのも? マジで??←
七織
って嘘かよ……焦って損した……
七織
彼方
マジで焦って損してるわオレ←
っていうか、色々あって勢いで 押し倒しましたとか、相手の妹も いる前で言えるか??←
七織
まのん
彼方
けど、この子の純粋さに 救われる日が来るとは……←
真冬
七織
真冬
七織
何でこいつはこんなに 勘が働くんだ……
彼方
やってないっていうか、未遂だけど
うん、未遂だからやってない←
彼方