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くろと
くろと
くろと
※注意※ いふしょー、ゆうしょー(時々) R18寄り NTR
※このストーリーはフィクションです ご本人様とは一切関係ありません ※地雷様や純オタ様は自衛お願いします!
くろと
アイボリーとは、淡く黄色がかった白色。
黄色は彼の色の一つ。
彼に染まった俺。
俺にぴったりな色。
だった。
If
それは突然だった。
If
俺の目の前に立つ青髪の彼。
地面に落ちた視線。前髪から覗く肌は普段より赤かった。
見慣れない姿に、変に心臓が脈打つ。自分でもわからない感情に より焦った。
初兎
If
顔を上げ、真剣な口調でそう言う彼の瞳の中には、若干顔を赤らめた俺が映っていた。
初兎
初兎
”俺には悠くんがおるから”
はっきりと口にすると、先程まで強張っていた空気が解けたように感じた。
If
「でも、諦めへんから」
真っすぐな目の彼と、俺と悠くんのこれからに、なんだか嫌な予感がしたのは気のせいだろうか。
初兎
俺ともう一人しかいない教室。
カバンに教科書やら筆記用具やらを詰めている長髪の彼に話しかけた。
瞬きで長いまつげが伏せる。その一瞬でさえ、俺からしたら魅力的だった。
まろに告白されてから約二か月。
特にこれといったハプニングも無く、悠くんとは順風満帆な日々を送っていた …訳ではない。
あれからも、まろのアプローチは続いていた。
If
初兎
告白するたびに繰り返す言葉。自分で言ってても、耳にタコが出来そうだった。
どれだけ断っても、おきあがりこぼしのように俺にアタックするまろ。
普段の知性的な姿と打って変わって、後先考えずに行動する彼に不信感を抱き、逆に何か策があるのではないかとまで考えた。
まろからの愛はいらない。俺は、悠くんからの愛で満たされているから。これからも満たされたいから。
どれだけ壁を作っても強行突破してくるまろ。鬱陶しいほどなのに、そこまでうざがらなかった自分にも驚いた。
俺の方を向き、俺の頭をよしよしと撫でる悠くん。 優しい手つきに思わず「えへへ//」と声を漏らした。
悠佑
初兎
眉を下げて謝る彼をハグしながら答えた。
悠佑
顎を持ち上げられ唇が重なった。
初兎
少しして、やっと唇が離された。
ぽーっ、と顔が赤くなる俺を見て、悠くんが愛おしそうに笑う。
悠佑
初兎
ガララ、という音と同時に、教室の戸が閉まった。
悠くんからの愛で満たされた心。この毎日が幸せで仕方がない。
まろには申し訳ないが、やっぱり、俺の相手は悠くんだけ。まろからの愛は、受け入れない。
悠くんに満たされるたびに、俺を守る堀は頑丈になっていった。
少しして、俺も帰ろうと自分のカバンに手を掛けた。
途端、再び教室の戸の音がした。
悠くんが戻って来たのかと思い、戸の方に身体を向ける。
そこにいたのは、
初兎
カバンを肩にかけたまろだった。
まろと俺は違うクラス。ここに来る理由なんか、滅多に無いのに。
しかも、いつもと何か様子が違う。
いつもより…
初兎
彼の名を繰り返すように口にする。 と、まろの瞳が俺を捉えた。
初兎
飢餓状態の獣のような目。
ないちゃんや悠くんと談笑している時とは明らかに違う。
怖くて、情欲的だ。
恐怖に固まっている間にも、彼は俺に近づいて来る。
気付いた時には、手首を掴まれ、床に押し倒されていた。
初兎
力が強くて、身動きが全く取れない。
この先が想像できて、身体が震えてくる。
初兎
ぼやける視界の中、必死に抵抗する。
どれだけ身をよじらせても、彼は微動だにしなかった。
If
名前を呼ばれ、ビクッと肩が跳ねた。
If
嫌や。嫌や。
まろからの愛は要らない。
のに、
心がときめいてしまうのは、何で?
初兎
If
”今から、アイで染めてあげるから”
放課後、誰もいない教室でまろに押し倒され、藍を彫られたあの日から、
俺は”アイボリー”じゃなくなった。
くろと
くろと
くろと
くろと
くろと