柚
日向
柚
柚
日向
柚
日向
柚
日向
柚
日向
私がいる君が泣く。 いつもそうだった。 もうわがままを言うのはやめにしよう。 …温かい人達に守られてばかりだった、 私が今度はみんなの幸せを… 守っていくために。
柚
…あたしは日向の道に。 日向はあたしの道に。 寄り添うことなできなかったけれど。 影はひとつになることは、 できなかったけれど。 果てしなく長く続く旅路が、 どこかで不意に交わることが、 あるのかもしれない。 …それを人はみんな"奇跡"。 そう呼ぶのだろうか。
柚
日向
柚
ぶわぁ(涙が溢れる)
柚
日向
この気まぐれな世界… いや宇宙で。 永遠にに変わらないと誓えるものが一つ、 あるとするならば。 ーーーーーーそれは君への想い?
日向
日向は目を伏せて、 あたしを抱きしめる力を強めたんだ。
柚
日向
柚
ーーーーーー日向に好きだと伝えたのも、 好きだと伝えられたのも、 抱きしめられたのも、 その温もりを感じたのも、 "いつか"の話をしたのも、 これが最後の愛しい瞬間でした。 明日と明日のその先を、 知らないあたし達は、 知る術を持たないあたし達は。 ただ走るしかないのです。 今日の終わりへと、 ラスト・スパートをかけて。 Run to you. run for you. …君が生き甲斐でした。 君の存在に救われていました。 ごめんねじゃなくて、 さよならじゃなくて、 "心からありがとう"
日向
柚
日向
柚
あたしは貴方が大好きです。 本当に…大好きです。 涙をこらえて微笑んだあたしは、 "相原日向" 貴方と出会ったことで… 少しでも強くなれたかな。 『日向』 『…ん?』 『あのね…あたし、日向の…』 ーーーーーーお嫁さんになりたい。 ずっとずっと側にいていいかな? あの時会えなかった言葉。 今も告げることができない、 愛の言葉。 だけどねずっと君を…愛してるよ。 ーーーーーーねぇ。 気まぐれな風のような君に、 どうかもう一度だけ。
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