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#10

向井康二

まゆかさん?

向井康二

大丈夫?

向井康二

顔、強張ってるけど、、、

顔を覗き込まれハッとする。

まゆか

あ、向井さん、どうしてここに、

近くなった顔を引き、少し距離を開ける。

すると、向井さんは眉を下げ

目をキョロキョロと動かした

向井康二

え、あ、ここに来たら会えるかなって、

向井康二

ごめん、キモいよね、

聞かなかったことにして、

と、言われ目を逸らされる。

まゆか

もう遅いよ、聞いちゃったもん。

まゆか

多分、授業じゃない時はここにいると思う。

向井さんの言葉が嬉しいはずなのに心がチクチクと痛い。

向井康二

じゃあ、俺もここに来る。

向井康二

、、あの、さ連絡先、交換しない?

少し、迷ったが

連絡先くらい、と思って携帯を取り出す。

向井さんは、嬉しそうに 笑い

向井康二

ありがとう!

向井康二

電話とか、してもいい?

まゆか

ダメ、

電話、という言葉に間を開けず断ってしまった。

やってしまった。

向井さんの表情はどんどん曇っていく。

まゆか

あ、ち、違うの

まゆか

この携帯、壊れてて

まゆか

音出ないの、だから出来ないだけで、

まゆか

治って、音が聞こえるようになったらしようね、

そういうと向井さんはニコニコして

連絡先を交換した携帯を握りしめている。

ごめんね、向井さん。

携帯は壊れてないの

壊れて音が聞こえないのは私の方だ

音の無い生活に慣れていたのに

向井さんの前だとそれが、嫌で嫌で仕方なかった。

君がくれたメロディー。

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