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気づいたら50話超えてて笑ってます。 これ読み返したら尋常じゃない量だな...

2024/07/10 投稿

第51話

「仲直り」

あの...りうら.....

...離さない

心配したんだよ

ゴメン...

役場の方に降りてきてからずっとベタァァッとくっつかれている。 服も顔も汚れているのでやめてほしいのだが、彼は離してくれない。

ん、アニキ(タオルを渡す

汚れてるままやと気持ち悪いやろ

ありがとな、まろ(受け取る

離れる様子の無いりうらに苦笑しながらタオルを渡してくれる。 しかも濡れタオル。できる男だ。

いろいろ聞きたいことがあるのだが、 向こうに先手を打たれる。

その顔、現状報告してほしいんやろw

当たり前やん!火がいきなり消えたねんで!?

3人やろ、あれ

よぉ分かっとるやん

りうらもうヘトヘトだよ....

まろもりうらも疲れている様子なのは 一目見て分かった。 ほとけも万全の状態では無さそうだったし、何かがあったのは察せる。

俺が火を全部操ったんよ

操った.....???

自然発生の炎やのに?

魔力を流せばいけるんじゃね?って思いついて

街の中の炎ぜ〜んぶに少しずつ魔力を通したねん

そんなことが可能なのだろうか。 だいぶ広範囲だろうに。

さすがに一人の魔力じゃ足りないから、りうらとほとけっちも協力してね

だから今魔力すっからかんだよ

ほんまキツかったなぁ〜w

まろは自分の中で魔力調整できるけど、りうら達骨の髄までまろに流したんだからね!?

俺も自分の全部炎に通したわ!!

2人はもともと昨日まで動けないくらいの疲労だったはず。 ほとけだって魔力が残ってなかったのにもかかわらず俺らを探しに来てくれた。

凄いことやってくれとったねんな....

りうら達は体力が回復してなかったから行けなかったけど....

ほとけっちも力尽きたらヤバいよね

昨日の俺らの二の舞やな

体力と魔力には深い繋がりがあるのを この前ほとけが説明してくれた。 つまりそういうことだろう。

...ないこ、無事やろか

街の男性が俺を背負ってここまで連れてきてくれる途中に一瞬見えた。 担がれながらほとけと喋っているないこの姿。

足が血まみれだった。 一瞬叫びそうになったが、なんとかこらえてそのまま運んでもらった。 後から聞くと、ほとけに傷口を縫ってもらうらしい。

まぁほとけに任せといたら大丈夫やろ

珍しいこと言うね?

俺はあいつが皮膚やなくて体の内側縫いよるとこ見とるもん

終わったらどうせ「あの人○針も縫ったんだけど!?バカじゃないの!?」って怒っとるわ

想像つくわ〜w

初兎ちゃんも早く起きたらいいね

初兎は一酸化炭素中毒とやらになっているらしい。ほとけが言うには「しばらく外で安静にしていたら起きる」らしいので、すぐ側で寝ている。

俺も頭痛やめまいがしていたのはその中毒とやらのせいらしい。 まだ軽い方だったのでよかったが。

ないこと初兎....なんか、喧嘩しとるみたいな雰囲気やったんよな

そうなん?

内容まで聞こえんかったけど、ないこはそれでだいぶしょぼくれとって

起きたらどうなることやら...

まぁ....その時のためにりうら達が居るみたいなもんだよね

ちゃんと見守ればすぐ解決するよ

それもそうやな

あの2人仲ええし大丈夫やろ!

やとええけど....

考えることが多すぎてパンクしそうや....

あー....無理.....

もう動けない

ほんと

白魔ブラックすぎない?

いや黒魔じゃないけど

無理したないちゃんも悪い

やばい

口だけはよう動くんやから....w

家を失った人々は役場の前の広場で毛布を敷いて寝ることになった。 りうらとまろはもう眠ったようだ。

ほとけが怪我人の治療から帰ってきたのは太陽がすっかり沈んだ後で、疲労困憊な様子だった。

支給されたパンを1切れ渡したら、無言で受け取ってもしゃもしゃ食べていたから食欲はあったらしい。 と思ったのもつかの間、寝っ転がったまま口しか動かなくなった。

足大怪我したのにヘラヘラしてるんだよ。ほんとバカ

心配かけんようにしとるんやろ

ほんまはめっちゃ痛いはず....

それが良くないんだよ

初兎ちゃんもないちゃんも....なんで無理するかなぁ......

手で顔を覆って呟く。 少し鼻声なその声音からは、本気で心配しているのが伝わってきた。

...ほとけもやで

魔力すっからかんやのに探しに来たやろ

...アニキも、止めたのにないちゃんの後ろついてったじゃん

...

...

っふ、w

あははっw

なんやねん....w

いやっwみんな同じだなってw

それもそうやなw

少年を助けに行った初兎も、 その後を追ったないこも、 またその後をついていった俺も、

前人未到の試みを一瞬の判断で実行しようと決めたまろも、 本調子で無いのに手伝ったりうらも、 魔力がもう無い状態で俺らを探しに来たほとけも、

どうやらこのパーティーはみんなバカ なようだ。

あ、そういや初兎は大丈夫そうなん?

ほとけが隣で寝ている初兎を見る。

顔色は....マシになったね

1度は起きた?

おん、ちゃんと起きたで

起きた瞬間に思いっきり抱きついて、 「バカ」と言ってやった。 何も言わずに固まっていたけど、しばらくしたら向こうからもギュッとしてきて小さく「ごめん」という声が聞こえた。

泣いてしまったのをなだめて、泣き止んでからとりあえず一通り説明していたらまた眠ってしまった。 そこからずっと起きない。

明日には回復してるよ

よかったぁぁ....

それと、ないちゃんの様子がなぁんかおかしいんだよね

怪我縫い終わって「みんな呼んでくるね」って言ったら全力で止めてくるし

初兎ちゃんの話したら気まずそうだし

ないこは怪我人なので役場の中で寝かしてもらっているようだ。 一方的に足の怪我を見た以来、姿を見ていない。

2人とも喧嘩しとるんよ

え、今?

なんでかは知らんけど

...2人って意外とめんどくさいよね

初兎は繊細やし、ないこはちょっと口下手なとこあるからなぁ

うぅぅ.....考えたくない、寝よう

おやすみw

おやすみぃ〜

暑いのか跳ね除けていたブランケットをほとけにかけなおす。 もぞもぞして暑そうだが、口元はにんまり口角が上がっている。 嬉しのだろう。弟みたいだ。

残り3人のブランケットをかけなおして自分の毛布に戻る。

.....ゴロン(寝っ転がる

初兎とないこ.....どうしよかなぁ。

仲直り緊急対策本部を立てたいと思います

何か意見がある者は挙手!

はい

悠佑くん

とにかく気まずいです

いやそれな

まじでギスギスしてるのヤダ

これは早急に対処せねば....

支給された朝ごはんを食べ終え、初兎が助けた少年の様子を見に行った隙にみんなで集まる。

朝ごはんを5人で食べている時ないこが役場の扉からひょこっと顔を出したのに気づき、こちらへ呼び寄せようとしたら爆速で逃げていった。

んで、ないこが走ったことにガチギレしながらほとけが追いかけようとしたところ、昨日の疲労のせいでバランスを崩して転びまろのパンが吹っ飛んでった。

....プクーッ(拗ねてる

↑転んだことに拗ねている人

....

↑朝ごはんが減ってイライラしてる人

ど、どうしよっかぁ〜💦

↑2人に囲まれて可哀想な人

...

これは初兎とないこだけの問題やない! 早急に対処せんと....

(スカイ、解散.....!?)

※大袈裟

...でも解決言うたって物理的に動けるん俺しかおらんのよな

3人とも魔力と体力がゼロに等しい。 立つだけで転んだくらいだ。歩くのは 多分無理だと思う。

アニキが初兎を無理やりないこんとこ連れてくとか?

あー...めっちゃ抵抗されそう....

でも正直...

それしか無いよね.....?

...

やるかぁ.....

初兎、帰還!!

おかえり〜

少年、どうだった?

顔色ええし多分大丈夫

ネコちゃんと遊んどったよ!

ええなぁ猫

かわいいよねぇ

あ、初兎って今手空いとる?

あいとるよ〜

役場の人が力仕事できる男探しとったから一緒に行かん?

まじで?行こ行こ!

善意を利用するようで心苦しいけどスカイ解散は俺が困るんや....! ないこんとこ連れてかせてもらうで!!

(ごめんな初兎....!)

エントランスはゴージャスやな

人いっぱいや....

...怪我人の人やろうな

ピクッ

初兎の眉間がピクっと反応する。 俺の服の裾を引っ張ってきた。

あの...悠くん....

....スタスタ(進む

あ、ちょ、待ってや....!

...ごめんやで初兎!

ないこ!!

うぇっ!?(ビクッ

大人しく床に座って何かの本を読んでいたないこがびっくりして本を落とす。 罪悪感に駆られながら初兎の背中を押して2人を対面の状態にした。

仲直りせな他の3人と気まずいんや!はよ元通りなってくれ!

待ってアニキ!

ちょ、どっか行かんで!?

仲直りしたら戻ってこい!!

そう言い捨てて走り去る。 後ろから「アニキ」「悠くん」と焦った声が聞こえてくるが、聞こえないふり。 2人ともほんまごめん。

速急に役場内を立ち去った。

ア、アニキ.....

...

....

(気まずいッッ!!)

(誰かッ!誰か助けてッッ!)

...

あの....えっと.....

助けてくれて...ありがとう

ど、どういたしまして

いむくんが言っとった

俺を庇うようにして倒れとったんやろ...?そんで、その足怪我して....

...

自分勝手なことしてごめんなさい

言われて気づいた

俺、ほんまにずっと迷惑かけとったよな

...ないちゃんが俺の事嫌いなるんもおかしない

っ!初兎ちゃん!

聞いて、ないちゃん

謝らなあかんこと沢山あんねん

っ...、

手元にある幸せを守るだけなんて言ったの、めっちゃ後悔しとる

その幸せを守るのがどれだけ大変か....

自分がどれだけ守ってもらったか

守ってもらえるのがどれだけ幸せなことなのか

分かってなかった

ないちゃんにはないちゃんの大切なものがあるのに、全部が自分と同じみたいに考えてしまって....

いいよ

もうそんなことどうでもいい

っ....

初兎ちゃんが生きててよかった

えっ

嫌いだったら助けてないよ

怪我してもいいと思ってたんなら庇ってない

...それに、初兎ちゃんの考え方は人として正解だし

....!

なんでもかんでも....助けるのが?

うん

悔しいけど俺にはできないよw

正しい人間って、本当にひと握りだけなんだよね

正しい人間....

花畑のときも赤龍のときも、俺が居なかったらヤバかったかもしれない

でもそれはあくまで未来の俺の感想...

初兎ちゃんの言う通り、やってみなきゃ分からないよねって思ってさ

....

足は痛いけど、大切なこと教えてもらったなぁ

今のためにすべてあったんだったら

俺も未来のために行動してみないとね!(ニコッ

....っ

ほんまにごめんなさい"っ.....グスッ

えっ!?泣くの!?

ちょ、俺が泣かせたみたいになってるから.....!(周りを見る

ないちゃぁ"〜んっ(ポロポロ

も〜....w

グスッ...ぅ"〜ッ....

...

俺こそ....ごめん

....(桃を見る

っ、な、なに....?

いや....ないちゃんが素直に謝るんめずらしいなって

えぇっ?

俺と喧嘩することあんま無かったけど、ないちゃんの師匠と喧嘩しても謝らんかったやん

いや師匠と初兎ちゃんは違うから...!

良くないよなぁ

ほ、掘り返さなくていいじゃん

....んひっw

ないちゃんがタジタジしてんのおもろw

からかってたの!?

そりゃ俺も腹立ってたから!

はぁ〜!?

俺も「意気地無し」とか「わからず屋」とか散々言われて怒ってますけど!!

やり返してええよ?(ニヤッ

俺逃げるけど〜!(走る

あッ、こら!俺走れないのに!!

捕まえれるもんなら捕まえてみ〜や!

もうっ".....!w

走ってやるからな!!怒られたら初兎ちゃんのせい!!(走る

うわっ、約束破った!

煽ったのそっちでしょうが!!

に〜げろ〜!w

はぁ〜〜ッ....ほんっと.....

もう1発殴りたい......‪💢

ゴメン....←げんこつ済み

ゴメンナサイ....←上に同じく

役場の中走り回る神経もどうかしとると思うけどな

迷惑、考えんかったん?(圧

ひぇっ.....

うぐぅッ....

実はちゃんと仲直りできるかが不安で、みんなで影から見守っていたのだ。 いい感じの雰囲気になったので安堵していたのに、急に走り出したからほとけがガチギレ。

公共の場で走ったことにまろが呆れ、俺とりうらは出る幕も無くとりあえず引っ込んでいる。

とりあえず動ける俺が2人をとっ捕まえ、その間にまろがなんとか動き回って役場の中に居た色んな人に謝ってくれた。

バカ、大バカ

あほんだら

酷い言われようだ....(泣

否定できないのも悔しい.....っw

2人は怒ってるけど....とりあえず解決だねっ!

ほんま一安心やわ....w

スカイ解散の阻止成功である。 2人は怒ったままだが....()

...改めて、みんなにも謝罪しないとね

昨日の俺は自分勝手だった

心配かけてごめんなさい

正座したまま深々と頭を下げる。 ないこのつむじを見るのは少し変な感覚である。普段は見えない。

俺も....周り見えてなかった

今回なんとか少年が助かったとは言え、もっと他の方法もあったと思う

ごめんなさい

こちらもないこの横で深く頭を下げた。 土下座状態の2人と、立ちながらそれを見下ろしている4人。 傍から見たらやばい構図である。

俺は呑気にそんな心配をしていたが、 他の3人は違ったらしい。

ほんと....心配したんだから

死んじゃったらどうしようって....っ

もう一生すんなよ

約束して

みんな真面目な顔をしているのに、周りの目を気にしていた自分が恥ずかしくなってきた。 かと言ってなにも言わないのだけど。

....いや待てよ?

アニキも土下座する側じゃないの?

確かに、2人と同じく僕らに心配かけたことに変わり無いよね

嘘やん

嘘やないよ

まろまで!!?

※この後土下座させられた

今までお世話になりました

まだ復旧の途中なんに....中途半端に抜けてすみません

街の人たち

いやいや、君たちのおかげでかなりのスピードで進んだよ

街の人たち

あぁ、礼を言うのはこっちの方です

そう言ってもらえると嬉しいです!(ニコ

とりあえずないこが回復するまで街に滞在することになり、あの大火災の日から約2週間ほど経っただろうか。

ないこの脚は脅威の回復スピードを見せ、ほとけがちょっと引いていた。 正直俺も1ヶ月以上かかると思っていたので、すました顔でそこらをランニングしていたときは流石に驚いた。

「まだ本調子では無い」と言いつつも 手合わせをねだられてやってみた時は以前戦った時と遜色ない模様だったので、本当に超人体質らしい。 なんとも恐ろしい話である。

まぁなんだかんだあった訳だが、久しぶりにゆっくり過ごした気がする。

街の人たち

またねっ!お兄ちゃん!

おん!また遊ぼな!

....(街を見つめている

...ちょっと寂しいね、w

結構滞在したもんなぁ....

きっとまた来れるよ!

せやなぁ

街を去るのは惜しいが、このままだとずっと役場の前で立ち止まってそうなので先陣を切って門へ向かう。

街の人たち

ありがとうー!!

街の人たち

元気でなー!

街の人たち

また来てねーっ!

ありがとうございました!

お世話になりました〜っ!

ありがとうございました!!

ありがとうございました....っ!

また来ますっ!!

ありがとうございました!

ボフンッッ

帰って....きた.....

戻ってきた安心感と今まで少しずつ蓄積していた疲労感がどっと襲ってくる。 さすがに疲れた。

予定ではもう少し遠くまで旅をする予定だったが、正直しなくてよかったと思う。行きしのようなワクワクが無い中、暑い路上を歩き熱気の籠った汽車に乗るのは精神的に辛い。

(でも楽しかったんよなぁ)

来年の夏もしてみてもいい。 今度はもっと北を目指して避暑目的で行くのも悪くない。

このパーティーに入ってから、本当に 充実していると思う。

....そろそろ1年か

時が過ぎるんは早いなぁ....

...で、

旅から帰ってすぐやのになぜ俺の家に全員を招集した??

まろちゃんちが丁度みんなの家の真ん中にあるから....?←戦犯

お前はほんま.....っ(頭を抱える

みんなで「明日はさすがに休もう」と話し合い、それぞれ帰途についたはずだった。が、なぜか翌朝、昨日の今日で初兎に集められたのである。

眠い〜〜.....

俺初兎ちゃんに叩き起されたからね

りうらもすっごい寝起き....zZZ

俺も含め、みんな集まるとは微塵も思ってなかったようだ。 実際のところ俺も初兎に起こされた。 眠くは無いが体の倦怠感はすごい。

こんな急に集めて、何があったん?

いや....それがな?

俺も信じられへんねんけど.....

みんなで囲んだ机の上に、真っ白な封筒を置いた。

なにこれ?

魔物監視省....

えっ?国家権力?

えぇぇっ!?!?

お前....なにやらかしたんや.....!?

それがまったく心当たり無いねん!!ほんま怖いんやけど!!

謎の封筒を持ってきた初兎自身もなんのことか分かっていないらしい。

よくよく聞いてみると、旅に帰ってきたらいつのまにか部屋に届いていたのだとか。それで怖くなってとりあえず俺らを集めたという流れである。

異議あり!!

どうぞほとけさん

僕らを集める必要性を感じない

仲間なら助けてや....!!(涙

せめて中身確認してからにしたらどうなの!

なんか...こう....開けたら爆発するかもやん!!

その思考があるならもう少し俺の家を気遣ってほしかった

まろちゃんちは....ね、?

あ"?

怖ぁ....

(騒がしい....w)

収集がつかなそうなので、寝ぼけたままのないこに視線を送る。 こういう時のためのないこだ。視線を送れば解決することはもう知っている。

う〜ん....

俺の視線に気づいたないこが唸った。

でもこれ、俺らスカイ宛だよね

へっ?

俺の名前書いとったけど....

『リーダー』ってついてるでしょ?

初兎ちゃん個人に送ったんならパーティー内での役割を書かないだろうし

平民個人に送られてくることなんて滅多に無いからね

封筒の端には『リーダー ショウ・オリウィン・セルフィウス』との記載がある。

(やっぱり困った時はないこやな....)

なら全員おるし....開けるで?

どきどき....

まろが出してくれたレターナイフを借り、少しづつ封を切っていく。

端まで切りきった初兎が、おそるおそる中の書類を取り出した。

....

強ばった顔で読んでいく初兎を、みんな息を呑んで見つめている。 いきなり初兎の表情が変わった。

王城に....集合......

それってりうら達がってこと?

いやいやまだなんの成果も上げてないスカイなのに.....

...パーティーメンバー、全員で

はぁぁっ!?

お、俺らなんかした!?

ちょ、初兎ちゃん見せて?

ん....、(渡す

初兎の誤読であってくれ。 それか送り間違いか.....いや、名前書いてるからそれは無いか。

...ガチの書類だ

じゃなきゃ良かったのに.....ッッ

いやぁぁぁ.....(頭を抱える

文面から見るに、いろんなパーティーを集めてるみたいだね

これまたなぜ....?

なんで集められるとか書いてないん?

ただ集合としか....

雑な集め方だね

魔物監視省といえば、全国の魔物に関する問題を取り締まっているグループだ。 実はギルドなどもここの管轄下で、そこに所属している俺らも管轄下扱いなのだろう。

すごく強い軍隊を持っており、冒険者の中にはこの軍隊に入るのを目標にしている人もいると本で読んだことがある。

さすがにこれを跳ね除けるのは....

ちょっとねぇ.....

解散しろとか言われちゃったらどうしよ....?

無視して帰る?

アニキ強い....ww

「無視する」とは言ったものの、できないのは分かっている。 国家権力だ。俺みたいなただの平民が対抗できるわけがない。

初兎ちゃん、やけに怖がるね?

そ、そりゃ何言われるか分からんやん....っ!

もしかしたらいい事かもよ!

いい事.....?

もし直接依頼を頼まれたりしたらすっごい報酬だよ!!✨️

....彼は意外にもお金に目がない。

でもスカイにそんなこと頼むか?

さぁ....?

適当やなw

リーダー、どうするの?

リーダー!

うーん.....

う〜っ....

行き...ます......

怖いけど!!!

ちなみにいつなん?

えーっとねぇ...

集合は.....

8月15日....?(紙をのぞき込む

えっ?

明日!?!?

続け

無謀なクエスト挑戦中

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