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続き待ってましたっ✨️ 仲間を侮辱されたら偉い人であろうと関係なく怒るの白さんらしいな..、 ほんとの事吐かせるためにお酒飲ますんは予想外だった..桃さん酔ってたんかな😇 続きも楽しみにしてます~!✨️
侮辱した人は許せない ないちゃんがまさかお酒を飲ますとは思わなかった! 続き楽しみです✨
お待たせしました!!!
2024/07/28 投稿
第52話
「呼び出し」
???
???
???
???
???
???
お父さん.....? お母さん.......?
何をそんなに言い合っているの?
???
???
???
なんで泣いてるの?
???
???
???
???
???
両頬にキスをされた。
???
???
パタンッ.....
紫
紫
寝起きの掠れた声が宙に消えていく。 見慣れた天井がそこにあった。
紫
物心ついた時から、炎の中に居る夢を 見ることが多かった。
最初は「怖い」と言って泣きじゃくっていたけど、おじいちゃんに「ショックで無くした記憶の1部だろう」と説明されてからは、そう怖くは無くなった。
実際に熱く感じるわけでもなくこちらもまったく動けないような、ただ視覚的な夢だったからだ。
紫
最近は違う。あの夏の大火災からだ。 抱きしめられた感覚があるし、キスをされた感覚も残っている。 起きる度に汗が伝っているから目覚めも悪い。
父と母らしき人たちの声もはっきり聞こえる。声は出せないけど、動けないけど、夢の中の自分の息は上がっていた。
「悪夢」とまでは言わないが、4日に1回くらいの頻度で見ていると、さすがに疲れてきた。
なぜこんな夢を見るのかは分からない。 なにかの前兆だろうか?
ドンドンッ
紫
〈 しょーうーー!!
紫
ガチャッ
寝起きっぽい悠くんが髪をくくりながら 部屋へ入ってきた。
黄
紫
黄
紫
紫
黄
紫
紫
そういえば今日だった。 昨晩自分に何度も言い聞かせたのに、 結局忘れていたみたいだ。
紫
ベッドから出てきた俺の姿を見てぎょっとする悠くん。
黄
紫
黄
紫
いつものチョッキにズボン。ベルトまで付けた状態。
そういえば....
紫
悠くんに見られるつもりなんてちっともなかった。頼んだの自分なのに。
紫
黄
黄
紫
いやほんと....最近上手くいかんな.....
赤
水
紫
黄
桃
青
いつもとは違う集合場所。 目的地が王城の今日は、この広場で集まる方が無駄が無く早いのでここになった。ちょっと新鮮な気持ちだ。
赤
水
紫
青
桃
こういう時って何を喋ればいいのか分からないものである。 いつもはいくらでも話題が出てくるのに、今日はどうしても口が重い。
黄
黄
紫
秘密って約束したのに!!!!
紫
黄
紫
赤
水
あかん....みんな興味津々や.....
紫
紫
黄
桃
全力で耳を塞ぐ。 音は聞こえないが、満面の笑みで語る 悠くんを見るときっと笑いながら話しているのだろう。
もう少し視野を広げると、みんなの強ばっていた顔が一気に緩んで大爆笑しているのが伺える。
紫
水
青
赤
みんなの顔を見ていると、俺の緊張も溶けていく気がする。
紫
水
桃
紫
青
赤
紫
紫
黄
青
水
赤
桃
書類を見せたら謎のホールへ通された。 ここまで来る間の廊下や吹き抜けは煌びやかすぎて腰が抜けそうだった。 俺みたいな庶民には少し刺激が強い。
やたら高そうなもの(本当に高いんだろうけど)しか無いから落ち着かない。 ないちゃんに「冒険者の服でいい」と言われたからいつも通りの服で来たけど、ちぐはぐ感がすごい気がする。
もし1人で入ることになっていたら泡くらいは吹いていただろう。
桃
赤
紫
というか俺らの新米感がすごい。 周りは服といい武器といいベテラン味があるが、俺らは6人で縮こまって怯えてる小動物の群れみたいだ。
桃
とないちゃんは言うが、そう簡単なことでは無い。 こちとら庶民やぞ?彼もそうだけど。
青
紫
まろちゃんが他5人を手招きするように集めた。
青
水
青
まろちゃんが視線で指した先をこっそり盗み見ると、たしかに試験官みたいな雰囲気の大人たちがじっとりとした目でホール内を見回していた。
赤
黄
桃
紫
水
魔物監視省の人
魔物監視省の人
紫
軍服のようなシワひとつ無い服と胸に着いた沢山の勲章。 例の軍隊の軍人さんだろうか。 身なりは結構な高官のように見える。
貫禄というか威厳というか..... 彫りの深い顔が屈強さを全面に押し出している。ちょっと怖い。
水
赤
うちのメンバーも含めザワザワし始めた冒険者たちを「静粛に」という一言で黙らした。
魔物監視省の人
紫
聞いた?え、聞き間違いちゃうよな?
紫
みんなの努力が認められたんや....!!
隠れて自主練をしてるのは分かってたし、個人でクエストに行っていつの間にか傷を増やして帰ってきてるのも実は知っていた。
他の冒険者パーティーとの交流とかは無かったせいか、誰かに評価される機会がまったく無かったのだ。
紫
俺はもう満足や.....
※まだ早いです初兎さん
魔物監視省の人
ザワッ
冒険者たち
冒険者たち
冒険者たち
桃
青
赤
魔物監視省の人
魔物監視省の人
紫
魔物監視省の人
魔物監視省の人
魔物監視省の人
魔物監視省の人
魔物監視省の人
ホール内にワッと歓声が上がる。 最初の淡々とした話し方と比べ、最後の方は熱弁だった。 それが人の心を掴んだようだ。
紫
魔王討伐か.....俺的には悪くない。 むしろ世界の平和に貢献できるのならぜひ参加したい。 おじいちゃんもきっと喜ぶ。
前まろちゃんが「ないことアニキは魔王討伐に興味があるらしい」とこっそり教えてくれた。 言いふらしてただけだろうけど()
実際俺も夢見てたりする。 きっとみんな参加したいのではないだろうか?
魔物監視省の人
魔物監視省の人
魔物監視省の人
「解散」という言葉に、整列していた冒険者たちが各々のパーティーに戻っていく。
水
桃
赤
赤
紫
赤
赤
赤
赤
魔物監視省の人
赤
紫
魔物監視省の人
水
紫
後ろから話しかけるんやめて.....!!!
魔物監視省の人
紫
魔物監視省の人
手元のボードに挟んだ資料を見ながら 問いかけられる。 確かに参加したクエストだった。
紫
黄
魔物監視省の人
魔物監視省の人
青
赤
水
紫
桃
黄
黄
悠くん.....!!!!()
魔物監視省の人
紫
魔物監視省の人
魔物監視省の人
魔物監視省の人
紫
水
青
桃
青
青
青
黄
紫
赤
こういうのを聞くと、連盟というのも怖い世界である。 みんな仲間だと思っていたのは俺らだけのようだ。案外そっちのほうが雰囲気が良くていいかもしれないけど。
水
いむくんの一言に、5人の視線が一気に俺に向いた。
紫
紫
赤
赤
紫
紫
水
水
紫
紫
桃
桃
桃
紫
紫
紫
青
黄
青
青
紫
黄
黄
水
紫
紫
赤
桃
紫
青
黄
水
紫
赤
紫
紫
紫
その後しばらく魔王討伐関連のことについて説明されていた。 お昼にサンドウィッチが用意されていた時は驚いたが、まさか丸1日王城にお世話になるとは。
料理も見るからに高級で豪華だ。 「ぜひパーティー同士で交流を」と言われたが、とりあえずみんな食べている。
赤
水
黄
青
桃
紫
桃
赤
紫
だってまだ「勧誘」であって「決定」では無い。 もしかしたらこの誘いを断るパーティーだって居るかもしれないのに。
もしかしたら豪華なおもてなしをすることによって逃げられないようにしているのかもしれない。
そう思えば怖いな..... 別に断るつもりは無いけど。
青
青
水
水
青
水
青
赤
青
水
黄
水
青
紫
水
いろいろ考えなければならないことはありそうだけど....せっかくなのでとりあえず楽しもう。
こんな豪華なもの今しか食べれないだろうし!!
魔物監視省の人
紫
紫
魔物監視省の人
紫
魔物監視省の人
紫
青
水
水
水
青
赤
水
赤
桃
黄
水
青
赤
紫
怖くて縮み上がりながら着いてきた謎の空間。最初のホールよりも煌びやかで装飾が凝っている。
紫
冒険者①
冒険者②
なんかコワモテの兄ちゃんらおるて!! まじ誰!!!!
さっきチラッと見た顔やけどなんやねんこのメンツ!!!面識無いぞ!!! 無言なんも怖いて!!
紫
冒険者①
冒険者②
紫
冒険者①
紫
冒険者①
紫
冒険者②
紫
剣士っぽい冒険者の人はまだ優しい感じがする。俺に対して無関心そうではあるけど。
もう一人の人は....魔法使い? 黒魔でも白魔でも無さそうだが、オールラウンダー的なジョブかもしれない。
魔物監視省の人
紫
冒険者①
冒険者②
正面の一番装飾された扉が使用人のような2人によりゆっくりと開かれる。
出てきたのは大柄な男性で、深い緑の軍服にさっきの人よりも沢山の勲章が輝いている。 腰に剣もさしているようだ。
髪の毛も1本も乱れてない。 偉い人なのが1目見て分かる。
冒険者①
冒険者②
紫
あ....なんか......真似しとこ....()
アルトワ(省長)
目の前にあった謎の机と椅子に腰掛けて言った。 言われた通りに顔を上げる。
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
見た感じ歳は40代前半といったところだろうか。 キリッとした目で整った顔だ。
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
これまた随分とすごいことを言われた。 あんなベテランだらけのパーティーの中からスカイが選ばれた....??
隣の人たちが熟練の冒険者なのは雰囲気から分かる。が、その隣に並んでいる俺にそんなオーラがあると言われればもちろん無い。
きっとリーダー以外も強い人たちなんだろう。さっき見かけた時もそんなことを思ったし。
メンバーのことを大切に思っていないわけでは決して無いけど、少しひっかかる。
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
冒険者①
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
紫
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
冒険者②
冒険者①
紫
どうしても引っかかる。 なにかに利用しようとしている? でも国家権力に限って俺らに目をつけることなんてあるのだろうか。
アルトワ(省長)
紫
またですか.....!?!?
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
紫
さっきからフルネームで呼ばれて変な感じだ。仲間の声が恋しい。
アルトワ(省長)
紫
紫
アルトワ(省長)
謙虚も何も事実ですから.....!!!
紫
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
戦力調整?
紫
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
書類のようなものを机の上に並べた。 3枚もあるらしい。全部スカイのことが書かれてるのだろうか?
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
紫
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
紫
アルトワ(省長)
紫
自分でもびっくりするほどの大声が出た。廊下まで響いてそうなほどだ。
紫
紫
紫
紫
他人のこの人に勝手にメンバー構成を決められるなんてそんなことは絶対させない。
みんなには悪いけど、もしどうしても折れないのなら魔王討伐は願い下げだ。 こんな勝手なことで仲間を失ってたまるものか。
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
紫
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
紫
紫
アルトワ(省長)
紫
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
紫
紫
何を言ってるんだ、この人は。 うちのメンバーが他人から頼まれてパーティーを抜けることがあるはずない。 目の前のこの人は、1年過ごした俺らの絆を知らない。
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
紫
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
アルトワ(省長)
紫
紫
アルトワ(省長)
胸糞の悪い時間だった。
水
青
紫
水
赤
紫
紫
いつも通り笑ってるつもりやけど、バレとんやろなぁ。
でもさっきの話を話す気にはなれない。 どれだけオブラートに包んでも嫌な話だろうし、この会場で話して見知らぬ人に聞かれるのも怖い。
青
紫
黄
紫
紫
桃
桃
謎にだんだん近づいてくるないちゃんの左手に握られたものに気づく。
紫
桃
紫
紫
匂い的に絶対お酒やし、味濃いし.... 俺が未成年なん忘れたんかな。 酔っ払ってるとしてもやりすぎやない?
紫
世界が反転した。
咄嗟に動いたらしいまろちゃんの腕に体を任せる。
紫
気づいた時にはもうどうしようも無い。 だんだん歪んでいく景色をぼーっと見ながら、みんなの声を聞いていた。
水
桃
水
黄
青
赤
水
水
青
青
赤
続け