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柘榴

あ、じゃあ私はもう行くね?

一期一振

もう行かれるのですか?この後、何か予定でも?

柘榴

うん。着替えが盗まれちゃって。大切な物だからこの後探そうと思って

一期一振

おや、それは大変ですな。私たちにもお手伝いできることがあるなら言ってください

鳴狐

いつでも手伝うから

柘榴

ありがとう!ほんといい子だなぁ

一期一振

主殿の喜びが我々の幸せですから

いい子過ぎて怖い…私生きてるよね?

柘榴

ありがとう、じゃあまたね

私は部屋を出て適当に廊下を歩く

柘榴

はぁ、これっていつ消えるんだろ

そう一人で呟きながら廊下を歩いていると急に後ろから抱き着かれた。

明石国行

主はん

柘榴

ん?明石だ!昨日ぶりだね

明石国行

ほんまですわ。朝食の時も粟田口の方に行っちゃって、寂しかったんですわ

柘榴

明石は寂しがりやなんだね。そうだ、ご褒美決まった?

明石国行

そんなん決まってます。主はんの初めてを自分が…

柘榴

却下です

明石国行

即答すぎですわ

柘榴

だって前任に散々されて嫌だったでしょ?なのになんで私を誘ってくるの?

明石国行

んー、わからへんなぁ。前任のことはみんな好きやなかったんですわ。嫌いな奴と夜伽しても嫌悪感しかないです

柘榴

まあそりゃ嫌いな人だったら何しても嫌なものだしね。ん?…私のことは好きなの?

明石国行

そーです。好きな人とは夜伽したくなるもんでしょ

柘榴

…え?"好き"っていうのは主としての敬愛や親愛でしょ?

明石国行

主としても好きやけど、それとは別の何てゆうか…それとはまた別の好きってゆうか

⁉別の好き?親愛、敬愛ではない…。それは何なの?私には、良く分からない…。なのに、自然と顔に熱が集まる。

柘榴

明石、ちょっと落ち着いて

明石国行

いや、主はんこそ落ち着いたほうがいいんちゃいます?

敬愛や親愛、友愛以外の好きを今まで一度も言われたことがなかったから免疫がない。

柘榴

明石、ごめん。私には蛍丸っていう可愛らしい恋人が…

明石国行

主はん蛍丸と付き合ってへんやろ

柘榴

わ、私はショタが好きなのよ

明石国行

…そんなに自分のこと嫌いなん?

柘榴

ち、ちが、ひゃぁっ

明石に耳元でささやかれ、私はぞくりと背中を何かが走ったかのような感覚になる。悪寒のような感じ?でも何か違う。慌てて否定しようとすれば耳を甘噛みされ変な声が出た。

明石国行

主はんそんな反応もできるん?ほんまかわいいですわ

柘榴

ちょ明石!それ以上したらご褒美上げないからね!

明石国行

さっきの可愛い反応がご褒美になりましたわ。その内、可愛い喘ぎ声を聴けることを期待してますわ

クスッと笑いながら危ないことを言い立ち去っていった明石。なんだか嵐みたい。私がずっと生娘で居られるのも時間の問題かも。でも、何としてでも貞操は守らなくちゃ、あれ?だったら生娘卒業したらダメじゃん。まあどっちにしろ頑張ろう。

柘榴

あっ、早く着替えを探さなくちゃ

そう思いどこから探すか迷う。声がしてふとそっちを向くと、小夜ちゃんともう一人知らない子が中庭で話しているのが見えた。

小夜左文字

主、いい人だったよ

でも、まだしんじるのがこわいです

小夜左文字

前任とは違う…あの人は

なら、岩融をもとにもどしてくれますか?

小夜左文字

…分からない…でも、主ならきっと

庭にいる二人はどこか暗い感じがした。声を掛けるのをためらったが、悩んだ末声を掛けることにした。

柘榴

小夜ちゃん!

小夜左文字

主…!

私が声をかけると二人は驚いた様子。勝手に話しかけちゃったけど良かったのかな…?

柘榴

二人して深刻そうだったから…思わず声かけちゃった…ごめんね?

小夜左文字

…僕達…主に話が

柘榴

話?何でも聞くよ?

…ぼくは今剣っていいます…岩融を、なおしてください…

柘榴

岩融?

小夜左文字

岩融は今剣の仲間なんだ。でも前任に折られて…主の力で治らない?

柘榴

折れた刀を直すことは私にはできないけど、できるかもしれない人なら知ってるよ

…!…ほんとですか?

柘榴

成功するかは分からないけど、最善は尽くすよ!

そういって私は今剣の頭を撫でた。その途端今剣は怯えたようにビクッと反応した。

柘榴

あ、ごめんね?怖かったよね

今剣

あ…いえ…たたかれるかとおもって……

柘榴

え、叩く⁉こんな素直で可愛い子を誰が叩くの…!?

前任に関しては今度面会予定でも設けておかないとかな。

今剣

まえの主さまは…なでてくれませんでしたっ…たたかれるぼくのみがわりに……岩融がっ…グスッ…

柘榴

よしよし、私が必ず岩融を治すから、もう怖い思いなんてさせないから安心して

ついに泣き出してしまった今剣。私は今剣を抱きしめてそのまま優しく頭を撫でれば私の胸で泣き出した。

今剣

うぅっ…グスッ……

四天王が突然ブラック本丸の審神者をやることになりました

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