「紫陽花は枯れてる時が1番 綺麗なんだよ。」
君が言ったあの言葉
僕にはよく分からなかった。
君が死んだあの日
僕らの家の庭には
枯れてしまった紫陽花が
雨に染められ
美しく咲いていた。
風に吹かれて落ちるのは
茶色くなった花びらで
だけど色褪せてはなくて
未だに空に弾けるように
僕の心を魅了した。
主人が死んだこの花は
これからどうなっていくのだろう。
枯れて無くなってしまうのか。
それでも僕はここに居よう。
紫陽花に囲まれたこの家で
君の記憶と共に。
コメント
2件
悲しみが伝わってきました😭