コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
サッカー部のメンバー3人でキャンプに出かけたときの話だ。 この近くにあるという、 使われなくなったトンネルを探しに 行くことになった。
リク
リク
リク
リク
リクがそう言うと、タケルも 大きく頷いた。
カイト
カイトはすっかりトンネルに 入る気でいるようだ。
タケル
タケルが不安そうな声で言うと、ふいにハルキが口を開いた。
ハルキ
ハルキの提案で、10分歩いても出口が 見えなかったら戻って 来ることになった。
リク
カイト
ハルキ
カイト
カイトが興奮気味に言った時、 急にあたりの空気が一段と冷たくなった 気がした。
タケル
同じタイミングで、タケルが 大きな声を出した。
ハルキ
ハルキがタケルを振り返る。 ハルキとカイトは明らかに 不機嫌だった。
タケル
いつもは大人しいタケルのあまりの勢いに、リクは驚きながらも頷いた。
リク
そう口にした瞬間、タケルはリクの手を取り全速力で駆け出した。
カイト
背後では怒ったカイトが不満そうに声を上げていたが、タケルは 立ち止まらなかった。
リク
タケル
入り口に戻ったときには、二人とも息が上がっていた。
リク
そう聞くと、タケルは青ざめた顔で リクを見て言った。
「なぁ、ハルキってだれ?」
そうだ。トンネルには、〟3人〝で来たはずなのに……。 あの日、 一緒にトンネルに入ったカイトは 今も見つかっていない………