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普通に見ていたのに涙が急に出てきました😭続き楽しみにしてます!!
多分桜くんの携帯のパスワードって蘇枋くんの誕生日ですよね、 パスワードなんて変えようと思えば変えれるはずなのに、ロック画面もパスワードも変えないのはまだ蘇枋くんと完全に別れたのを実感したくないからでしょうか、、、2人とも寂しかったのかな、🥲 いつも素敵な作品をありがとうございます! 続きも楽しみにしてます🥰
桜くんのパスワードが蘇枋さんの誕生日なの泣けるし蘇枋さんロック画面変えようとしてたのに桜くんと同様変えなかったってことはまだ未練あるんじゃないんですか🥺 続きが気になりすぎて24時間寝れちゃいます(?)
ダンボールで埋め尽くされていた はずの部屋は、 まるで見違える程に 綺麗になっていた。 布団を1つ寂しく 床に敷き、 思いっきり寝っ転がった。
猫が丸々かの様に 寝そべり、 雑にスマホの画面を開いた。
電気のない真っ暗闇の部屋を スマホの明るい光が 俺の顔を照らした。 まだなれない手つきで、 ただ静かに画面を眺めていた。
ロック画面に写った 俺と蘇枋 2人が写ったツーショット。 笑いながら蘇枋は 慣れた手つきで、 俺のホーム画面を これに設定していた。
また、蘇枋のスマホも このロック画面で、 おそろい…… とやらにしていた。
ただ恥ずかしくて恥ずかしくて、 かえろ!!っと叫んでも フラフラ笑ってかわされて、 なんだかんだ、 あの学生時代から 大人になるまでこのままなのだ。
学生時代に 着ていた学ランを 懐かしく眺め、 この時が一番幸せだったのかも しれないと、 静かに目を潤ませた。
何かあれば必ず駆けつけてくれたあいつはもう居ない。 こうやって泣いていても 静かに抱きしめてくれたアイツは、 もう俺のそばにいてくれない
そう思えば思う程、 大嫌いな涙がポロポロ 溢れ出てきた。 涙と一緒に出てくる 思い出は、 俺の心を締め上げていた。 1人広くなってしまった部屋で すすり泣く声が静かに鳴り響いた。
トラブルもあり、 新居へと帰宅したのは、 夜中の12時を過ぎていた。 部屋に詰め込まれている ダンボールを 雑にどかして、 布団を1枚敷いて寝転んだ。
今となれば、 2人一緒に2枚の布団を敷いて 寝ていたのを懐かしく思えた。
寝転んでも なかなか寝付けなくて、 静かにスマホの画面を開いた。 画面に出てきたのは 俺と桜君とのツーショット。 どうしても2人の何かを 残しておきたくて、 この写真を撮ってしまった。
突然の俺の行動に 驚きながら、 顔を真っ赤にして 写真に写る桜君が居た。
俺はというと、 情けないことに、 表情を制御できていない。 嬉しいという感情が 顔から読み取れる程 気が抜けきっていた。
別れた今、 もうこの写真を ロック画面にしておく必要はないと、 写真を変える設定を選んだ。
定期的な楡井との連絡で、 2人一緒に飲もう。 そう約束した。
この前飲み会を開いた 居酒屋とは 少し違う、 小さく少人数で飲むにはちょうどいい 場所に来ていた。
桜
楡井
楡井
桜
だから社会人として 仕事をしている蘇枋は 呼ばれなかったのかと、 1人納得していた。 今はそれが丁度いいと、 楡井と2人隣に並んで 一緒に盃を交わした。
楡井
桜
桜
楡井
桜
楡井
ぼーっとする頭を 動かしながら 楡井と2人会話した。 やはり盛り上がるのは 学生時代だった時の話。
楡井の あの時桜さんに助けて貰って 一生ついて行こうと、 そう決めたんです!!! という熱烈なプレゼンを 聴きながら、 俺は酒をグイッと飲んだ。
桜
楡井
歳を重ね、 こいつらと一緒にいる度に 笑顔になる機会が増えた様な 気がした。 今もきっと酒を飲みながらも 楡井に向け優しく微笑んだだろう。
楡井
楡井
桜
楡井
楡井
楡井
楡井
桜
楡井がなにやら騒いでいたが、 俺の頭には入ってこず、 静かに一点だけを見つめていた。
楡井
楡井
俺が見つめていたスマホを 楡井は、バッと持ち上げた。 ロック画面に映し出された ツーショットの写真が 一瞬写った。 あの後変えようと 奮闘したものの、 どうしても変える事が 出来なかった。
楡井が俺のスマホを使い、 誰かと通話している様だった。 俺はというもの、 静かに机に腕を立て、 楡井を静かに眺めた。
桜さんにの前すぎてしまった事を 後悔しながらも、 返事のない桜さんに スマホ借りますと 一言いい、 桜さんのスマホを開けた。 スマホのロック画面には、 蘇枋さんと桜さんの 仲睦まじく写っている ツーショットが映し出された。
桜さんは真っ赤になりながら、 蘇枋さんは、 いつもの胡散臭さがある 笑顔とは違う、 心底嬉しそうな笑顔を醸し出していた。
あの二人が本当に恋人なんだなと、 しみじみ嬉しく思いながらも、 桜さんのスマホに、 パスワードを入力した。
楡井
パスワードを入力し 終えてから、 連絡画面を開き、 蘇枋さんに電話を掛けた。 直ぐに出た蘇枋さんは、 「桜君?どうかしたの??」 と、俺たちと話す時とは また違う優しさを出しながらも 話していた。
楡井
「え、にれくん?」 電話先からは 少し驚いた様に疑問を返した 蘇枋さんの声が聞こえた。
慌ただしくしながらも、 蘇枋さんに事の 経緯を説明した。 俺のぐちゃくちゃな文と なったら説明を 蘇枋さんは理解したらしく、 すぐこちらに来ると そう返事が帰ってきた。
そう場所も遠くなかったのか、 数十分位で ここの居酒屋にたどり着いた蘇枋さん。 流石だなと 静かに思いながらも、 蘇枋さんと少し話をし 桜さんを送り出した。
蘇枋
桜
桜さんの言葉は、 酔ってる影響で ふにゃふにゃしていて、 言葉として聞き取るには 中々には大変だった。
蘇枋
楡井
楡井
頭を軽くさげ、 蘇枋さんに謝罪の気持ちを 伝えた。 蘇枋さんは桜さんの 腰と肩に手を回し、 支え合う様な体制を取っていた。
蘇枋
蘇枋
そう言い笑う蘇枋さんの 手にはスマホが持たれており、 そのロック画面には 桜さんと蘇枋さんの ツーショットの写真が映っていた。
楡井
2人お揃いの ロック画面に映し出された ツーショットに 心を和ませながら、 その場は解散となった。