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英寿

今日は愁斗が先に仕事だから後で駅で合流する約束でいた

でも一つ心配なことがある

俺がパニック障害であること

最近は発作もおきてなくて多分今日も大丈夫だろうと

愁斗には心配されたけど一人で電車に乗った

英寿

なんか、ふわふわする

少し嫌な予感がした

車内は平日だったがすごく混んでいて空いている椅子はなかった

でも、だからといってヘルプマークを出したくはなかった

きっと大丈夫、発作じゃない

自分に言い聞かせた

 

英寿

あと一駅

もうすぐで愁斗が乗ってくる

愁斗に自分の車両を知らせるためにメッセージを打った

愁斗

ひでー

英寿

🖐️

愁斗

ひで?

愁斗

大丈夫?

何を心配されているかわからなかった

愁斗

顔真っ青だよ?

愁斗に言われて気がついた

バタッ

英寿

苦しっっ

愁斗

ひで!

愁斗

すみません席譲っていただけませんか?

俺は愁斗の肩を借りながらなんとか立ち上がり椅子に座った

英寿

ハァッハァァァォッッッァ

英寿

カヒュッッカヒュッッ

愁斗

大丈夫、

恥ずかしくて

悔しくて

愁斗に顔を押し付けた

愁斗

あと一駅だから

愁斗

頑張ろうねひで

英寿

ハァッハァァァォッッッァカヒュッッカヒュッッ

英寿

ッッッッ

愁斗

サスサスサス)

ずっと俺の背中を撫でてくれる小さな手は

とても心地がいい

愁斗

ひで、駅着いた降りよ!

愁斗

こっちだよひで

英寿

ハァッハァァァォッッッァ 泣

俺のことをよくわかってくれている愁斗

ひと目が少ない場所へ当たり前のように連れて行ってくれる

自分のこの姿がとても疲れる

英寿

ハァッハァァァォッッッァハァハァハァアッッッッハァ

愁斗

サスサスサス)

一向におさまる気配のないこの状況、愁斗は呆れていないだろうか

いや、呆れてるに決まってる

愁斗

サスサスサス)びっくりしたよね

愁斗

久しぶりに一人だったもんね

英寿

ごめッッッッハァハァハァアッッッッハァ

愁斗

なーんも、あやまんなくていいんだよ?

愁斗

サスサスサス)ひで頑張ったもん

英寿

はぁはぁっ

英寿

ふーっ

愁斗

落ち着いてきたね,よかったよかった

英寿

呼吸が落ち着くと同時に申し訳なさと恥ずかしさが押し寄せてくる

英寿

俺、お兄ちゃんなのに 泣

英寿

ごめん 泣はぁはぁ

英寿

恥ずかしくて

英寿

英寿

ごめん泣

愁斗

ひではいつだって自慢のお兄ちゃんだよ

愁斗

だからそんなこと言わないで

英寿

愁斗

大好きだから ギュッ

英寿

ありがとう泣

英寿

愁斗が弟でよかった 泣

英寿

(ギュッ

突然、動悸、呼吸困難、めまいなどの発作を繰り返す 不安が増していく

発作が起きたらどうしよう、という予期不安や広場恐怖になる

短編集【1話完結】

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