祟
当たってるか...?
メア
ちなみに根拠は?
祟
“妹殺しのナイトメア”...で、どうだ?
メア
なんだ...そこまで分かってんのか
メア
なら俺の目的も分かってるよな?
祟
ああ
祟
右手に持ってるポリタンク...それは昔の事件を再現しようとしてるんだろ
メア
再現?それは適した言い方じゃないな
メア
俺がやろうとしてんのは“復讐”だ
祟
“復讐”...?どういうことだ?
メア
どういうことって...ああ、そうか。“ここでのお前は覚えていない”んだったな
メア
別に俺とお前は同じなんだ。すぐ分かるだろ
祟
それは違うぞ、俺とメアさんは同じじゃない
メア
あ?
祟
俺には妹がいるらしいが、実の妹を殺そうだなんて考えたことはない
メア
へぇ...“実の妹”か...
祟
何だ?
メア
あーあ。俺とお前は同じ人間なんだから、てっきり理解してくれてるもんだと思ってたのによぉ...
メア
ま、いいわ
メア
メア
お前も殺すわ
祟
はっ⁉︎
メア
ドッペルゲンガーは殺しとかなきゃいけねーだろ?常識的にな
祟
そんな常識
メア
つべこべ言ってねーで死ね
そう言うと彼は 俺に近付いてきた。
祟
っ‼︎
俺はとっさのUターンをして 階段を駆け降りた。
メア
ああ?逃げたか。ちょっと脅しただけで逃げるとか小心者だな
メア
...自分の悪口言うのやめとこ
メア
さてと、まずは優先順位的に妹殺してから俺を殺すか
メア
待ってろよ...鬼怒川 薊...
靴箱
俺はメアさんから逃げると 靴箱がある玄関まで来た。
祟
確かこの辺に...あった‼︎
俺は玄関を入ってすぐの ところにある傘立ての下 からこの前、鬼怒川さんから 奪った包丁を引っ張り出した。
祟
これがあるだけで安心感ヤバいな...
祟
(いや、あくまでも護身用だからな‼︎)
そんなことを思ってると 上の階で何やら悲鳴が聞こえた。
祟
始まったか...‼︎
俺は鞄を肩にかけ直し 安全に配慮しながら 包丁を持つと 自分の教室に向かった。
2階 廊下
祟
何だよ...これ...
俺が2階に上がると そこには凄惨たる光景が 広がっていた。
クラスメイトA
助げ...で...
クラスメイトB
ああああああッッ‼︎‼︎
それは教室内が炎に包まれ クラスメイトが火だるまに なっていく光景だった。
祟
(メアさんはッ⁉︎)
俺はとっさに周りを見渡したが 彼の姿はなかった。
祟
鬼怒川さんは...ッ‼︎
俺はまだ火の手が届いていない 場所から教室内を覗き込んだ。
するとガスマスクをつけた 女子生徒がいるのが見えた。
祟
(どうする...助けるか...?)
祟
(あんなに2度も襲われて、まだ襲われるかもしれないのに...?)
祟
(....)
祟
(でもここで見捨てたら、俺はメアさんと同じ人間になる...)
祟
(だったら...ッ‼︎)
俺は意を決して 炎に包まれた教室へ 飛び込んだ。






