オフィスにて
田中
田中
俺のデスクのデジタル時計は0:15と表示されている。
田中
田中
田中
田中
俺はオフィスの電気を切って会社を後にした。
田中
田中
田中
田中
ペタッ、ペタッ、ペタッ
田中
田中
コンクリートを裸足でペタペタと歩くような音が、俺の背後から聞こえる。
田中
田中
俺はいつもの薬局を通り過ぎ、いつもの郵便ポストがある角を、カーブミラーで車が来ていないことを確認して、いつものように右に曲がった。
田中
田中
怖い気持ちもあったが、俺は勇気を出して後ろを見た。
バッ
田中
俺の祈りも虚しく、怖い感じのやつが10メートルほど先に立っていた。
田中
一見人間ぽいが、そのシルエットは普通の人間とはちょっと違う。
身長は1メートルちょっとか。
全身は細いが、その割に頭はやや大きい。
それは、まさしくアニメなどで見るような「宇宙人」だった。
田中
その「宇宙人」が手に持っている何かが一瞬キラリと光った。
田中
身の危険を感じたが、なぜか俺の身体が動かない。
まるでロープか何かで縛られているみたいだ。
田中
「宇宙人」がペタペタと俺に近づいてくる。
田中
田中
田中
田中
田中
田中
田中
部屋の青いカーテンを開けて日光を浴びた。
俺は、さっきまでの光景が夢だとわかりホッとしたが、モヤモヤした気分をやや残して会社に行った。
オフィスにて
田中
田中
俺のデスクのアナログ時計の針は0時15分を指していた。
田中
俺はオフィスの電気を切って会社を後にした。
田中
田中
田中
俺が急いで家に帰ろうとしたそのとき
ペタッ、ペタッ、ペタッ
俺の背後から、コンクリートを裸足で歩くような音が聞こえた。
田中
田中
俺は怖くなって歩くスピードを上げた。
俺はいつもの薬局を通り過ぎ、いつもの公衆電話のある角を、カーブミラーで車が来ていないことを確認して、いつものように右に曲がった。
田中
俺は怖かったが、昨日見た夢が正夢なのかを確認するためにも、勇気を出して後ろを見た。
田中
バッ
田中
俺の祈りも虚しく、昨日見た夢は正夢となった。
田中
俺の前には、昨日夢で見たのと同じような宇宙人が立っていた。
その手にキラリと光るナイフを持って。
田中
田中
その宇宙人はペタペタと俺のほうに向かってくる。
逃げようにも、ロープで縛られているかのように身体が動かない。
ここままだと、殺される。
田中
田中
田中
田中
田中
田中
どうやら俺は、また嫌な夢を見ていたようだ。
田中
田中
俺は茶色いカーテンを開けて、準備をした後、会社に向かった。
オフィスにて
田中
田中
俺の腕時計は0:15と表示されている。
田中
俺はオフィスの電気を切って、会社を後にした。
田中
田中
田中
田中
田中
田中
俺は自分でそう呟きながら、心のどこかで、自分自身まだ気づいていない恐怖があるような気がしてならなかった。
田中
田中
田中
田中
田中
俺は、首を傾げながらいつもの居酒屋を通り過ぎ、いつもの郵便ポストがある角を右に曲がった。
田中
田中
田中
田中
俺は、いくつかの違和感を抱きながら帰宅した。
田中
俺は部屋のカーテンを閉めた。
田中
田中
田中
田中
田中
俺は、ふと自分の腕時計を見ようとしたが、唖然とした。
会社を出るときにはあった腕時計がない。
田中
田中
田中
田中
田中
田中
田中
田中
田中
田中
俺はもうわけがわからず混乱したが、ふとある考えが頭を過った。
それも、最悪の考えが……。
田中
田中
田中
田中
田中
田中
田中
俺は頬をつねったが、痛みはない。
確信した。
俺はずっと夢の中にいる。
どんな悪夢より、覚めない夢のほうがよっぽど怖い。
果たして、俺は目を覚ますのだろうか?
田中
田中
田中
田中
コメント
2件
無限ループ物のホラーか...他にはない感じのホラーが..最高〜!!久々にゾクッてしましたw