朝、 鳥のさえずりが俺を起こしてくれる
木
さて
木
ボスを呼びますか
昨日の夜に聞いた話
木
あれが本当なら…
ここはただの森ではない
俺が木に転生したのも、何か理由があるのだろうか
木
神様、か
木
いるんだったら、転生する時に会ってくれてもいいじゃないか…
つい、愚痴をこぼした
木
よし!
森に響かせるような感じで、思念を飛ばす
木
おーーーーーい!!!ボスーーーー!!!
数十秒ほど経ち
どうした?
木
あ、ボス!
ボスが返事をくれた
おう、お前もここの生活が分かってきたか?
木
はい、ある程度は
そうか、それは良かった
木
それでなんですけど…
ああ、何だ?
木
昨日の夜、二人の人間がここを訪れたんですよ
木
それで───
俺は昨夜の出来事を話した
木
───というわけなんですけど
ふむ、なるほどな
ボスは数秒ほど間隔を空け
お前はその話を忘れろ
お前には関係のないことだ
今までの雰囲気は消え、威厳のある声でボスは言った
木
な、なんでですか!?
俺はその反応に戸惑う
今の言い方からして、ボスは確実に知っているだろう
なのに教えない、それどころか知るなというのは──
木
やっぱりここには、何かあるんですね
木
それも、とんでもないもの
・・・・・・
ボスは何も答えない
でも、今の状況での無言は肯定しているようなものだ
木
お願いです!教えてください!
木
俺はどうしても知りたいんです!
精一杯、今の思いを伝える
…どうしてだ?どうして、お前は知ろうとする?
ボスはわけがわからないといった様子だ
木
俺は、ボスと同じで人間から転生しました
木
その時は、人から木に転生なんて、ついてないと思いました
木
でも、今は違う
木
俺が木に転生した理由があると
木
その理由がこの話に関係があるって何となく分かるんです
木
植物の勘ってやつですかね
俺は自分の想いを正直に伝える
……俺は、お前の想いに応えることはできない
木
っ!
返ってきたのは、否定の言葉
だから、これは独り言だ
木
!
馬鹿な新入りを見て、過去を思い出した俺の独り言だ
そう言いボスは、独り言を始めた
俺は、第三歩を踏み出し始めた






