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テラーノベル(Teller Novel)
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確か、俺は43歳の時に自殺したんだ

会社の昼休み

勤めていた会社の屋上で

晴れ晴れとした青空を見上げながら

空は私に共感してくれないのかって、毒づいた

男性

もう、この世に私は必要とされていないのか?

中間管理職になり、一生懸命に働いた

でも、出世はできず、部下からは陰口を叩かれる始末

男性

もう、疲れた

ここから飛び降りれば、即死だろう

死への恐怖で体は震えているが、このまま生き続けるるのも嫌だ

男性

よいしょ、と

フェンスを乗り越え、俺は下を見る

人や車が忙しなく動いている

きっと、あの人達は自身や家族の生活のために頑張っているのだろう

男性

私とは大違いだ

私は自嘲する

男性

ああ、来世があるなら

男性

私は必要とされる者でありますように

誰にも聞かれぬ遺言を残し、私は飛び降りた

意識が覚醒したとき、私は白い空間にいた

男性

どこなんだ?ここは

私は自分の体を確認するが、特に異常は見られなかった

はいはーい、聞こえていますか?

男性

うぉ!?

突然、空間内に何者かの声が響いた

聞こえているようですね

男性

だ、誰だ!?

何者かは中性的な声で話す

おっと、これは失礼しました

私は『莠コ縺ョ鄂ェ縺ィ鄂ー』という存在です

男性

は?

内容の一部が、頭が理解するのを拒んでいるかのように聞き取れない

あら?もしかして、私の名前が分からなかったのですね

そうですね、下界の民にも伝わる名前だと…

神、でしょうか

男性

え?

声は、自身は神様だと名乗った

男性

男性

嘘、だろ

男性

神様とか、いるわけがない

男性

仮にいたとして、私なんかに会ってくれるわけが

いいえ、本当です

なんなら、姿を見せましょう

男性

は?

 

はい、どうですか?

男性

私の目の前に、現れた何かは

形容しようのない神秘、それでいて禍々しい気を放っていた

私は体からどっと、冷や汗がでてきた

確かに、これは神だ、神様だ

男性

本当に、神様なのですか?

 

はい

 

今は人の形をとっていますが

 

神話に語られるような怪物にもなれますよ

神様は、輪郭がぼやけて、顔が真っ黒に塗りつぶされたような姿をしている

男性

ハハ……

笑うしかなかった

 

突然の出来事に戸惑っているようですが、落ち着いてください

 

これから、貴方は転生を行うことになります

男性

転生…

 

はい、そこで貴方にお願いがあるのです

男性

神様が私に?

 

はい、しかし貴方には拒否権があります

 

別に断ったからといって祟ったりはしませんよ

男性

…そうですか

 

それで内容ですが、貴方を植物に転生させてもよいか、というものです

男性

え?どういうことですか?

 

人が今の生活を続けていると、地球は数百年内で壊滅的被害を受けます

 

その理由が地球温暖化なのです

男性

地球温暖化…

ニュースで度々問題に挙げられていたものだ

 

地球の崩壊は、私としては非常に不味いので

 

貴方を使い、阻止しようという考えなのです

男性

…なるほど

地球温暖化の進行を防ぐために、植物に転生か

男性

でも、ちょっと待ってください

 

何か?

男性

私一人の力で、どうにかなるとはとても思えないのですが…

 

そこは大丈夫です

 

貴方以外の人も転生させるので、

 

それに、転生先はただの植物ではありませんから

男性

ただの植物ではない?

 

はい、この私が適当な場所を身繕い選んだ場所にある植物です

男性

そうですか…

男性

男性

あれ?でも?

 

どうしましたか?

男性

いえ、そこまで出来るのなら、わざわざ私を転生させずとも、

男性

様々な場所に植物を生やせば良いのではと

 

そうですね

 

私達神様は、あまり世界に干渉してはいけないのです

 

出来るのは精々、指定の場所に転生させることぐらいです

男性

そうなんですね

 

それで、貴方はどうしますか?

男性

私は…

 

貴方は世界に必要とされています

 

私は貴方に期待しています

 

どうしますか?

男性

…やります

男性

やらせてください!

 

そうですか

 

なら、転生を行います

男性

はい

 

あ、それと植物に転生してからのルールや禁止事項を
貴方の頭に入れておきます

男性

へ?

男性

どういう…

 

では、良い植物ライフを

人から木へと転生した俺の生育過程

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