この人は信じてもいいの、?
言ってもいいの?
仕事の事も、
性別の事も...、
もういいや、
なんでもいいや、
...どうにでもなれ。
...いいよ、
何でも聞きな、
隠すの、面倒臭くなっちゃった。
...赤くんはさ、
女の子?
...分かんない。
分かんないって言うのは?
...分かんないんだよ、
男のはずなのに、
体は女で、
俺は、
俺は男なのに...
気付いたら泣いていた。
俯いたまま、
顔がぐしゃぐしゃで、
自分の感情が分からなくて、
もうどうしたら良いのか分からなくて。
信用して無いはずなのに、
全部話してた。
性別の事も、
仕事の事も、
自分が今どうしたいのか。
"どうなってしまいたい"のか。
青は真剣に聞いてくれた。
時には悲しそうな顔をして、
泣いていた。
俺が泣いて、上手く喋れなくても
それでも最後まで聞いてくれた。
根は優しい人なのかな。
ふとそう思った。
信じて良いのかな。
青なら...分かってくれる?
同情してくれる?
...信じて良いの、?
...うん。
信じてよ。
いくらでも泣いて良いからさ、
いくらでも甘えて良いから、
だって僕は、
赤くんのお兄ちゃんでしょ。
そう言って、 青は俺を優しく包み込んでくれた。
俺が泣き止むまで、
落ち着くまでずっと頭を撫でてくれた。
そのまま俺は目を閉じた。
.....
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ちょっとハードル上げてみた







