テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺は机の引き出しを開けた
奥深くにしまっていた昔のノート ページの端が少し折れている 落書きや雑の文字
うるさかった頃の自分
前に出て、笑って 嫌われても「まぁ、いっか」って 言ってた頃
ページをめくるたび、 胸が少しずつ重くなる
俺は静かにノートを閉じた
俺はハサミを持った
迷いは、なかった
ノートを一枚、破り切る 次のページも、破り切る
音は小さいのに、 やけに大きく聞こえた
書いてあったのは、 計画とか、冗談とか、
「みんなでやろう」って言葉
全部、今の自分には 必要ないものだった
闇あっきぃ
俺はカッターを持って、 刃を腕に当てた
闇あっきぃ
なんで? 腕を引くだけで切れるのに
闇あっきぃ
俺は震える手でカッターを置いた
俺は制服のポケットから 一枚の紙を出した
文化祭の時に書いた役割表だ
自分の名前を見ると、 横には1番多く仕事があった
闇あっきぃ
闇あっきぃ
誰かのために動くのが 当たり前だ、と思っていた
嫌われても、 必要とされているなら、 それでもいいって、思ってた
でも、それはーー
自分が勝手に信じてただけ だった
俺は、紙をくしゃくしゃに丸めて、 ゴミ箱に投げようとして、 一瞬止まった
そのまま、手から落ちていった
俺はスマホを手に取って、 LINEを開いた
たくさんの名前が並んでいる
あっと ちぐちゃん けちゃ まぜた
俺はある人の名前で止まった
ぷーのすけ
たくさんのメッセージが未読で溜まってる 消す、まではしない
でも、開かない
バナーを左にスワイプして非表示にする
これで、自分から期待することは なくなった
闇あっきぃ
助けを待たない 理解されると思わない 戻る場所がある前提で、考えない
これは、諦めよりー 防御に近かった
部屋は変わらないのに、 少しだけ心が軽くなった気がした
痛みが減ったわけじゃない ただ、何も感じなくなった
俺は、これでいいと思った
期待しなければ、裏切られない 信じなければ、失わない
俺は、何かを切り捨てた感覚がした
その何かは、俺はわかる
誰かの中に居場所がある自分
もう、探さない もう、証明しない その代わりにー
孤独と引き換えに
静けさを選んだ
主
主
主
主
主
主