涼太
亮平
亮平
引いて歩きだす。
言葉にできないから、せめて繋がって
いたくて、僕は繋いだ手をギュッと
力を入れる。
すると、まるで返事するかのように、
涼太さんも手を握り返してくれた。
そして僕達は、手を繋ぎながら会話
らしい会話なんてなく、駐車場へと、
向かった。
ーバタン(閉まる音)
涼太
亮平
亮平
ジャケットを僕に手渡す。
あ……暖かい……。
涼太さんの体温を感じると、安心する。
涼太
亮平
亮平
僕はたまらず話しかけた。
涼太
亮平
亮平
僕のために、そこまで必死になって
くれる理由がわからない。
優しくしてくれる理由を知りたい。
僕に、そこまでの価値があるの?
亮平
どうして?」
亮平
話せないのに。
涼太
つもりだった」
亮平
涼太
あるんだろうってことは想像できた。
けどよ、誰だって、話したくても
話せないことがあんだろ」
亮平
亮平
話したくても話せない、抱えている秘密
が。
涼太
に、自分で答えを探す。
亮平、お前がなにを抱えてんのか……」
亮平
そのまま見つめられる。
涼太
だから俺を信じろ」
亮平
に、僕は泣いてしまった。
僕はもうとっくに、涼太さんを
信じてる。
この人のそばにいる間は、その間だけは
くるしい時間を忘れられたから……。






