こったんが、居なくなって静まり返ったリビング
れる
れる
こえ
こえ
如月ゆう
くに
なにやってるんだろ…俺
こったろ
いきなり家を飛び出して
前からみんな少し変だなとは、思ってたけど
─助け合うのが仲間やろ!?
れるちの言葉を思い出す
れるちの言うとおりだ
今回もみんな俺の事を助けようとしてくれていたのに
それを俺は、無視した
─ポツポツ……ザァッ…ザァァァ
いきなりバケツをひっくり返したような雨が降り出した
ゴロゴロ…ザァァ……
風が辺りの木を揺らす
俺は、細い道に座り込んだ
もう、自分が泣いているかも分からない
今の俺は、暗闇の中雨にうたれることしかできなかった
くに
こたを探し始めて10分くらい経った
探してる途中に雨が降ってきてしまった
ゴロゴロッ……ザァッ
遠くの方で雷が鳴る
こたは、雷が苦手だ
1人で怖がってるかもしれない
そう思うと余計に心配になってくる
俺は、重くなった足を無理やり動かした
数分後
家からだいぶ離れた所まで来てしまった
引き返そう…そう思った時
くに
細い道のところに誰かが座り込んでいる
その人は…ずっと探していたこただった
くに
俺は、こたに近寄った
くに
こたは、目を閉じて呼びかけても返事をしない
くに
こたの体を揺さぶった
するとこたは、ゆっくりと目を開けた
こったろ
くに
俺は、冷えきったこたの体を思いっきり抱きしめた
コメント
2件
初コメ失礼します..続き楽しみですっ!