TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ヒデオ

飯も食ったしどこ行くかね

コボルン

やはり道具屋を見てもらいたいですね

コボルン

商業に長けてるという所は見てもらった方が早いですし

ヒデオ

それもあるが

コボルン

ヒデオ

私個人としては仕入れの方をみたいな

コボルン

道具屋での動きではなく?

ヒデオ

仕入れだね

ヒデオ

やはり、経営するとなると品質にもこだわらないといけない

ヒデオ

だけどもこだわりすぎると売上には繋がらない

ヒデオ

なのでその仕入れをする時の目利きを見たい

コボルン

なるほど…

コボルン

でしたら、道具屋よりも武具店からの方が学べるでしょう

コボルン

ご案内しますね

ヒデオ

ありがとう

〜コボルトの里 武具屋〜

ヒデオ

ここがコボルト達の武具屋か

コボルン

僕達は戦闘種族では無いので滅多に来ませんけど

コボルン

魔法の森自体はとても広く

コボルン

色んな種族が住んでいます

コボルン

他種族の中には戦闘を好む種族もいまして

コボルン

彼らのような種族のために武具屋を営む所もあるのです

コボルン

ここもその例に当てはまります

店主

店主

んぉ?

店主

お前はコボルンか?

コボルン

あっ、どうもです

店主

ようやくコボルトとして働けるようになったのか?

コボルン

まだ、修行の身です

コボルン

その修行の一環としてこの人と共に道具屋を経営するです

ヒデオ

どうもこんにちは

店主

ほー?

店主

魔法の森に軽装で入れる人間とは…

店主

お前さん中々腕がいいみたいだな?

ヒデオ

そんなことないですよ

ヒデオ

私はもう現役を退いてますから

店主

その割にはいいガタイじゃないか

ヒデオ

老いを誤魔化すために鍛錬は欠かせないってだけです

店主

あんた経営者の前はなにを?

ヒデオ

ただの冒険者ですよ

ヒデオ

今どき珍しい無所属の4人組でした

店主

でしたってことはもう?

ヒデオ

えぇ

ヒデオ

同じ志の者を集めただけなんでね

ヒデオ

目的がなくなったらお役御免ってことです

ヒデオ

一応リーダー的立ち位置にいたけども

ヒデオ

私含めみな合意の元の解散です

ヒデオ

その後のことは私にも分かりません

ヒデオ

各々が元の生活に戻っただけなんで

店主

店主

さてはお前さん元勇者だな?

ヒデオ

かもしれないですね

ヒデオ

魔族にとっては敵みたいな存在ですから勇者って役職は

店主

アンタがもし勇者だったならば

店主

聞きたいことは山ほどある

店主

が、要点を搾って一つにする

ヒデオ

その質問は?

店主

その勇者という役職を望み、自ら進んでその道を選んだのか?

ヒデオ

ヒデオ

そんなわけないですよ

ヒデオ

人だろうと魔物だろうと命をとる行為はやりたくないものです

ヒデオ

強いられて重圧に負けた結果やる羽目になった

ヒデオ

そんなところですよ

ヒデオ

仲間達にもその事を伝えたらなるべく無益な殺生は避けてくれました

ヒデオ

その後魔王を討伐したが国に帰ったらそれほど賞賛はされませんでした

ヒデオ

街の人の大半は喜んでましたが

ヒデオ

やはり魔物に嫌悪を示すもの達からは罵詈雑言が飛び交い

ヒデオ

王は魔物を根絶やしにするのを望んでいたみたいで

ヒデオ

私は甘ちゃんだったから魔物を沢山残していた

ヒデオ

悪事を働いていない者やる理由はないですからね

ヒデオ

それに私は心をやられ国を離れてこうして遠い地で商いをしてるんです

店主

店主

……事情は分かった

店主

んで、アンタが俺らのイメージする人間じゃないのも十分すぎるほど分かった

店主

すまんな苦しい過去を話させて

ヒデオ

起きてしまった出来事ですから

ヒデオ

もう仕方ないです

ヒデオ

今はただ前を向いてその瞬間を楽しもうとしてるんですよ

店主

素晴らしい考え方だな

ヒデオ

ありがとうございます

店主

俺で良ければあんたの商い力貸すぜ?

ヒデオ

助かります

ヒデオ

それじゃあ早速なんですが

ヒデオ

仕入れをする時の目利きを教えて欲しいです

店主

なるほどねぇ

店主

うちに限った話じゃねぇが

店主

必ず雇う奴がいる

ヒデオ

それは?

店主

『鑑定』てスキルを所有してるやつだ

ヒデオ

鑑定スキル、か

店主

例えばこのナイフ

店主

目で見る分には普通のナイフだが

店主

鑑定スキルを使用すると

店主

店主

ほら見えるか?

ヒデオ

店主

ナイフの名称に使われた素材

店主

現在の状態

店主

練度が高いとまだまだ見れるが

店主

俺の持ち得るレベルではこの程度だ

ヒデオ

これを駆使して?

店主

その通り

店主

鍛冶師から受け取る時このスキルを使うんだ

店主

それを見て値段を決める

店主

元がしっかり取れるようにな

ヒデオ

なるほど……

店主

もしお前さんがこのスキルを持ってないなら

店主

まずはこのスキル持ちの仲間を見つけることだな

店主

これが品定めのコツというか常識だな

ヒデオ

鑑定スキルか……

店主

一応誰でも取れるが

店主

根気はいるぞ?

店主

なんせ色んなものを手動で調べていかないといけないんだからな

店主

そうすることで鑑定スキルを得るためのゲージが上がっていき

店主

MAXになると見事獲得って訳だ

ヒデオ

そうなると自力よりもやはり見つけた方が早いみたいだな

店主

その通りだ

店主

一応この里にもギルドはある

店主

人真似をしてるから勝手が違うかもしれないが

店主

そこに行けばお目当ての人物もいるかもな

ヒデオ

情報提供感謝する

ヒデオ

今は持ち合わせがないが

ヒデオ

今度来る時はおたくの商品買わせてもらうよ

店主

そんときゃお得意様価格にしてやる

ヒデオ

ふふっ…

ヒデオ

んじゃまた今度な

店主

おう

魔王城で道具屋始めました

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

50

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚