宮侑
んー…よう寝た…

宮侑
…は?

宮侑
おい、サム起きろや

侑が朝起きると、昨日とはまるで別のような部屋にいた
隣でまだ寝ている治を起こそうと、侑は乱暴に揺さぶった
宮侑
なんやねんこいつ…いつもははよ起きるくせして…

宮侑
こんな大事な時にはグースカ寝とんか

昨日、喧嘩したこともあり、全然起きない片割れを見て、ますますイラついたのか
宮侑
…サム、起きろって

宮治
ん〜…うっさい…

宮侑
うっさいちゃうわ、ここどこやねん

宮侑
起きんと、一生飯が食えん危機やぞ

宮治
…は、どこなんここ

宮侑
やっと起きよったな、

宮侑
ドア、すぐそこや

宮侑
はよ出よや

宮治
…先、ドアまで行って後悔しとけ

宮侑
は、なんやねん…

宮侑
先帰ってもええんか?

宮治
ちゃうわ、看板見とらんのか?つむ

宮侑
看板…?

息をするように振り返ると、そこには何か書いてある看板があった
宮侑
なんやねんこれ

宮侑
こんなん、やるわけなかろ…

宮治
やらんと出れんのやアホつむ

宮侑
…おい、なんや…

宮治
なんやって…触るから、服脱げ

宮侑
は…?

宮侑
嫌やし!

宮治
へーそうなん

宮治
まぁええわ

宮侑
ちょ、なんやねん

宮侑
こっち来んなや、サム

宮治
断るわ

宮治
俺は、一生、飯食えん方が嫌やし

宮侑
やからって…やめ、

宮侑
やめぇや!!

宮侑
っ、

宮治
…?なんや、こんなんで感じとんの?

宮侑
は、そんなわけ…

宮治
ま、そっちの方が、はよ出られそうで助かるけどな

宮侑
〜〜っもうやめぇや!

宮侑
お前、絶対変なこと企んどるやろ!

そう、治は侑のズボンをゆっくり脱がせようとしていたのだ
宮治
なんや、

宮治
なんも企んでへんけど?

宮治
昨日の夜からなんも食ってへんの

宮治
イライラしとんよ

宮治
つむ、お前とは喧嘩するし

宮侑
なんや、ちょっとした嫌がらせのつもりか?

宮治
嫌がらせとちゃうねん

宮治
ほら、さっさと手どけ

宮治
触れんやろ?

宮侑
触られたくないねん!

宮侑
汚い手で触んなアホ!

宮治
…は?お前、ありえんのやけど

宮治
もうええわ、ちょっとじっとしとれ

宮侑
なん、何するつもりや

宮侑
そんなん言われて、大人しくしとるやつおるわけなかろ!

宮治
あっそう

宮侑
っん?!

あっそう。と言うのと同時に、治は後ろから侑の両腕を縄で縛った
宮侑
な、外せやアホ!

宮治
ん?

宮治
今なんて言ったん?

宮侑
外せや、アホサム!

宮治
…静かにしといてくれたら、腕だけで済ませようと思ったんやけどな…

宮侑
はっ、おい!

宮侑
痛っ、…

宮治
なんや、ちょっとキツくしすぎたか?

宮治
…あ、つむ

宮侑
…なんや…

宮治
人って、暗闇で触られる方が

宮治
興奮したりするんかな?

宮侑
は…

宮侑
やめ…やめぇよ…?

宮侑
おま、その目隠し…何に使うつもりや…

宮治
もちろん、つむに使うで?

宮侑
っ、や、…

宮侑
いやや!こんなん…!

宮治
さて…

宮侑
なに…なんや…

宮侑
何するつもりや…!?

宮治
…

宮侑
やっ、何しとんねん!

宮侑
やめてや!

宮治
侑くんは、どこを触られるのが好きなんやろな〜

宮侑
っ…

宮治
やっぱり、ここか?

宮侑
ひっ!

宮侑
どこ触っとんねん!!!

宮治
ん〜…

次は、もっと攻めるかのように、侑のケツに爪を立てて、ゆっっくり触る
宮侑
ん"いっ

宮治
なんやwビクビクしよって

宮治
あと、なんやねんその色気のない声は

宮侑
うっさいし…

宮侑
てか…サム、お前…

宮治
ん?なんや?

宮侑
ふざけんのも大概にしいや!

宮侑
やりすぎやって…!

宮治
…まぁ確かに、もうドアは開いとる

宮侑
!

宮侑
なら全部外せや!

宮治
嫌や

宮侑
…は。?

宮治
せっかくの機会やし

宮治
この機を逃すなんてアホなまね

宮治
やるわけないやろ?

宮侑
何言っとん…?

宮侑
ちょ、ほんまに外せって…

宮治
嫌や

宮治
つむ、お前は知らんかもしれんけどな

宮治
ずーっとやねん

宮治
ずっと、つむのこと好きやったんぞ

宮侑
は……?そんなん、嘘や…!

宮治
嘘やない

宮治
男が男を好きになるとか、いや、ましてや家族やし…変なことなんだとは、分かってた

宮治
つむは、俺の事どう思ってた?

宮侑
…家族としてしか、見てへんよ…

宮治
せやろな

宮治
俺に触られるんも、こんな嫌がるもんな

宮治
はよ、外でたい?

宮侑
当たり前やろ…

宮治
…なあ、つむ

宮侑
…なんや

宮治
もうちょっと、遊んでから出ような

宮侑
は…、え、んんっ!!!
