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もう一度、私と。(下)

第1話 - もう一度、私と。(下)

2020年11月24日

#恋愛

#変わらない思い

アーメン

看護師

もうだいぶ歩けるようになったね

大雅

看護師さんのおかげだよ

大雅

この3ヶ月間ずっと手伝ってくれてありがとうございます。

看護師

看護師として当然のことをしたまでよ

大雅

そんなこと言っても、看護師さんは、俺の中でめちゃくちゃおっきな存在ですから！

看護師

、、、

看護師

ありがとうね、

大雅

俺の退院っていつなんですか？

看護師

2週間後らしいわよ

大雅

そっかー、じゃあそれまでよろしくお願いします！

看護師

ええ、もちろんよ！

大翔

なあおい、

大翔

お前は自分のこといつになったら話すんだよ、

けい

ほんとにね、大雅が目を覚ましたって言うのに。

けい

私たち付き合ってたとか言えばいいじゃん

夏葉

うん、そうなんだけど、

夏葉

ほんとに忘れられてるって思うと、怖くて言い出せないんだもん。

大翔

はー、そんなんだと大雅にほんとに忘れ去られちまうぞ

夏葉

う、、

夏葉

うん。頑張ってみる。

けい

夏葉ならいけるよ

大翔

まーな、

大翔

大雅にあの状況で告ったお前ならいけるよ

夏葉

ねえ、やめてよ。

夏葉

無理かもしれないし。

大翔

まあ頑張ってみろ、俺らも後押しするから

夏葉

う、うん。

大翔

よっ、大雅

大雅

大翔だっけ

大翔

そうそう、覚えててくれて嬉しいよ

大雅

悪いな、

大雅

お前のことほとんど思い出せねえんだよ

大翔

そりゃあそうだろうな、記憶喪失なんだから、

大雅

なあ、良ければ、俺の昔話でもしてくれねーか？

大翔

ああ、なんだって聞かせてやるよ

大翔

じゃあまずお前が学年1の秀才だったってことから教えてやろう

大雅

え、俺学年1の秀才だったのか？

大翔

そうだぜ？

大翔

あとはなー、

大雅

そうだったんだな

大雅

俺が守った女は俺の恋人だったのか

大翔

ああ、

大雅

でもその夏葉ってやつには謝ってくれ

大翔

へ？

大雅

俺には好きな人ができたんだよ、

大翔

ほう？

大翔

それで誰なんだ？

大雅

えっとな、俺が毎日ここで過ごしてると、

大雅

めちゃめちゃ優しい看護師さんが来るんだよ

大雅

毎日俺のためにリハビリ付き合ってくれて

大雅

顔も可愛くて、好きになっちまった

大翔

ほう？

大雅

なんだよその反応は

大翔

いーや

大翔

まあいいじゃねえか

大翔

好きな女、大事にできてよ。

大雅

は、どういう意味だよ！

大翔

まあまあ、

大翔

そんでお前、あと２日で退院だろ？

大翔

その看護師さんに気持ち伝えなくていいのかよ

大雅

伝えようと思ってるんだ

大翔

やっぱ、お前は俺の最高のダチだよ。

大雅

俺はほとんど覚えてないけどな

大翔

まあまあ、じゃあまたな

２日後

看護師

君も今日でお別れね

大雅

あ、うん、そうだね

大雅

ねえ看護師さん

看護師

なに？

大雅

看護師さんには好きな人いる？

看護師

え、なんでそんなこと聞くのよ。恥ずかしいじゃない。

大雅

いや、えっとね、

看護師

は、はい。

大雅

俺が目覚めてからずっとずっと一緒にいてくれたじゃん。

看護師

そうね

大雅

だから、そのなんていうか、時間が経つうちに、看護師さんのこと好きになっちゃったんだよね

大雅

あの、看護師さん、退院してからも僕と会ってくれない？

ぽたっ、ぽたっ

大雅

え？

大雅

なんで看護師さんが泣いてるの？

看護師

んん、なんでもない。

看護師

じゃあ

看護師

私からも、お願いしていいかな？

大雅

いいけど、、？

看護師

ふーっ

看護師

また、私と付き合ってくれますか？

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