どんなに努力しても
報われないこともあると
私が1番知っている
由紀
麗華
麗華
由紀
麗華
麗華
由紀
麗華
麗華
麗華
由紀
由紀
私はこの日から
毎日コツコツコツコツ努力をするようになった
そして
1年間努力を重ねて重ねて重ね続けた私は
スタメンに入れるほどまで上達していた
麗華
瑠花
麗華
瑠花
瑠花
麗華
瑠花
麗華
麗華
麗華
由紀
由紀
麗華
由紀
由紀
麗華
由紀
麗華
麗華
瑠花
頑張っている私の裏で
プライドが高い麗華が動いていたなんて、気づかなかった
これは、私達が三年生になってまもないころ、私がバレー部の部長になったばかりのことだった
コーチ
コーチ
由紀
由紀
コーチ
由紀
由紀
コーチ
由紀
由紀
由紀
由紀
コーチ
そう言ってコーチが私に聞かせたのは麗華の声が録音してあるものだった
『由紀!友達でしょ?なのにどうしてこんなことするの⁈』
『楽しいからよ』
『酷い…酷いよ。この前だって教科書破いたりファイルを壊したりしたのに、誤ってもくれないなんて…どうしちゃったの、由紀?』
『どうしたもこうしたとないわよ』
『楽しいからいじめている。ただそれだけのこと。』
先生が私の声だと言ってくる声は、麗華と仲の良い瑠花さんの声だった
もしかしてこれ…私じゃないってわかってて言ってるの…⁈
由紀
由紀
コーチ
コーチ
由紀
由紀
コーチ
コーチ
コーチ
由紀
コーチに見放された私を
遠くから腕を組んで立っている麗華と瑠花が嘲笑っていた
由紀
由紀
由紀
だれか…
誰か助けて…
それから私は精神的に参ってしまい、部屋にこもる日々が続いている
由紀
笑い方も忘れ
泣き方も忘れ
私の心の中にあった大切な感情達 全てを忘れた
母
母
由紀
由紀
努力は
どれだけしても
報われないことがある
大好きなバレーは
私に向いていなかったから努力をしても蹴落とされたのかもしれない
世の中は
とても理不尽だ…