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【ワンクッション】

この章からはもう推しが死ぬかもしれません。注意。

詳しい注意喚起はプロローグの1話をお読みください!

ではどぞ

モノクマとモノクマーズが去った直後だった…

突然、俺の持っているモノパッドからアラーム音が鳴り響いた。

だが、俺のモノパッドだけじゃなく、その音は体育館の至る所で鳴っていた。

つまり、他のみんなも、モノパッドを受け取っていたという事だ。

取り出してみると… こんな画面が表示されていた。

【才囚学園電子生徒手帳】 青柳 冬弥

才囚学園での共同生活に期限はありません。

学園内で殺人が起きた場合、全員参加による学級裁判が行われます。

学級裁判で正しいクロを指摘できれば、殺人を犯したクロだけがおしおきされます。

学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合、クロ以外の生徒であるシロが全員おしおきされます。

クロが勝利した場合は才囚学園から卒業し、外の世界に出ることができます。

シロが勝ち続けた場合、最後の2人になった時点でコロシアイは終了です。

夜10時から朝8時までの”夜時間”は、食堂と体育館が封鎖されます。

才囚学園の学園長であるモノクマへの暴力は固く禁じられています。

モノクマが殺人に関与することはありません。

モノパッドは貴重品なので壊さないでください。

”死体発見アナウンス”は、3人以上の生徒が死体を発見すると流れます。

才囚学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

校則違反を犯した生徒は、エグイサルによって処分されます。

これは…本気なのか? 本気で俺たちにコロシアイをさせるつもりなのか?

トウヤ

俺は…絶対に…

トウヤ

絶対にコロシアイなんて…

シホ

才囚学園の校則…
要は、ここでのルールってことだね

ホナミ

なんで…わたし達にこんな事を…

ミズキ

でも、ルールはよく練られてるよね。
ゲームとしては、つまんなくなさそうだよ?

エナ

そういう問題じゃないでしょ?!

アキト

何がコロシアイだ…何がルールだ…

アキト

ふざけんな!!
誰がこんなんに従うかってんだ!!

彰人は手にしたモノパッドを床に叩きつけようと、大きく振り上げた。

人当たりのいい人だと思っていたがこんな事もするんだな…

ルイ

おっと。
それはダメだよ。

ルイ

モノパッドは壊してはいけない、と校則にも書いてあるじゃないか。

ハルカ

違反したらエグイサルに処分される…って。

アキト

校則なんて知るかよ!
オレはこんなふざけた遊びに付き合う気はねぇからな。

ルイ

いや、これは遊びじゃないよ。
この状況で逆らうのは無理だよ。

エナ

ほっといていいよ。
救えない馬鹿が世界から減るだけ。

アキト

はぁ?!誰がバカだよ!

エム

だ、ダメだよ!!
喧嘩はよくないよーーーー!!

アキト

うおっ?!なんだよ!

トウヤ

あぁ。鳳さんの言う通りだ。

トウヤ

仲間同士で争っている場合ではない。
こういう時こそ、仲間と協力すべきではないのだろうか。

トウヤ

俺はあまり慣れていないのだか…
このみんなとなら、協力して出られる気がするんだ。

シズク

えぇ、私もえむちゃんたちの言う通りだと思うわ。

エム

敵を間違えちゃいけないよ!

トウヤ

そうだ。
とにかく、みんなで協力して、もう一度出口を探してみないか?

ネネロボ

デスガ、アノ大キナ壁ノドコヲ探シテモ、扉モ穴モアリマセンデシタ。

イチカ

ちょっと待って!
あの壁に扉も穴もないなら、私達はどうやって入ってきたの?

ネネロボ

言ワレテミレバ…

トウヤ

きっと、どこかに抜け道があるはずだ。それをみんなで探せばいい。

トウヤ

ここに俺達を閉じ込めだ誰かは、俺達を争わせたいようだが…

トウヤ

そうはいかないということを見せよう。

トウヤ

俺達は争い合うのではなく、協力し合うんだ。

…………………

トウヤ

なぜ黙り込んでしまったんだ?…
……す、すまない。

トウヤ

俺はあまり人付き合いに慣れていないんだ。何か間違ったことを言ってしまっただろうか?…

アイリ

いいえ。そうじゃないわ!

アイリ

冬弥くんがあまりに真っ直ぐな正論を言うもんだから、もう他に言うことが無くなっただけよ。

ツカサ

オレのが言おうとしていた事を先に全部言われてしまったな…
さすが冬弥だ!!

ツカサ

全くその通りだ!簡単に諦めてはいけないぞ!

ミノリ

それじゃあ、早速みんなで手分けして、出口を探しに行くぞーー!

ミノリ

おーー!頑張るぞー!

ルイ

見事な1人コールアンドレスポンスだね。

アン

あ、ねえ!ちょっと待って!

エム

ん?どしたどした?!

アン

えっと…関係あるかはわからないんだけど……

アン

まだ1人で行動してた時に、校舎裏の草むらでマンホールを見つけたんだよね。

トウヤ

マンホール?

アン

中を覗いてみたら、広い地下道みたいだったから…そこが出口なんじゃないかな〜、って思ったんだけど…

アイリ

そ、それ、めちゃくちゃ重要な情報じゃない!?

アイリ

もっと早く言ってくれてもよかったのに…

アン

なんかごめんなさい!

サキ

とにかく、まずは行ってみようよ!

シホ

校舎裏ってことは…裏庭のボイラーがある所?

シズク

杏ちゃん、案内をお願いしてもいいかしら?

アン

うん、わかった!
みんな!私に着いてきて!

みんなは白石を先頭に、体育館を出て行ってしまった。

そして、俺がそれに続いて体育館を出ようとした時だった。

ルイ

青柳くん、すごいね。

トウヤ

ど…どこら辺がですか?…

ルイ

君の発言からムードがガラリと変わったよ。まるで中心人物だね。

トウヤ

中心人物…か。俺にはあまりわからない…。だから、俺は思った事を言っただけです。

ルイ

意識しないでやっているのかい?それはもっとすごいね。

ルイ

あるんじゃないかい?

ルイ

このコロシアイを生き抜く素質がね。

トウヤ

…え?……

ルイ

だけど、これを仕組んだ人目線で考えると、さっきの青柳くんの発言はかなり厄介だと思うよ。

ルイ

『争い合うのではなく協力し合う』というのは、きっと最も望まれていない展開だからね。

ルイ

だからこそ、きっと敵は全力で潰しに来るはずさ。

ルイ

青柳くんは真っ直ぐな人だから、そうなった時が少し心配だね…。

そう言って、神代さんは体育館を出て行ってしまった。

トウヤ

……行ってしまった。
何が言いたかったのだろうか…

コハネ

多分…忠告じゃないかな。
私なんかでも…少しそう思ったから。

コハネ

あんまり強い希望を持ちすぎちゃったら、手痛いしっぺ返しを食らっちゃうかも、って…

トウヤ

…そうか………

コハネ

あっ…ご、ごめん…
こんな時に…ネガティブな事言っちゃって…

トウヤ

いや、大丈夫だ。
心配して言ってくれているんだよな。

コハネ

でも…神代さんって不思議な人だね。なんか…一緒に居にくい空気を放ってる、っていうか…

トウヤ

そうなのか?
まぁ、今ははそんな事を考えても仕方がない。

トウヤ

それより、俺達も校舎裏のマンホールを見に行こう。

コハネ

あ…うん。そうだね…!

トウヤ

早くみんなを追いかけよう。

【裏庭】

ルイ

全員揃ったみたいだね。
それで…問題のマンホールはどこだい?

アン

えっと…あの草むらの中です…って、フタしまっちゃってるじゃん!

アン

私が覗いた時は開いてたのに…

サキ

このフタ…凄く重そう…!

アン

ちょっと持ち上げれるか試してみるね!

と、白石はマンホールのフタに手をかけ、持ち上げようとしたが───

アン

めっちゃ重たいんだけどこれ!びくともしないよ?!

ネネ

そんなに重たいんだ…

エム

あ!!そんな時はあたしにおまかせあれ!!

アン

お!鳳さん、やっちゃって!

鳳さんがマンホールのフタに手をかけると…

エム

よいしょっ!

凄く軽々と持ち上げた。

アン

そんなに軽々と?!
めっちゃ重かったよ?!

アン

父さんの店の手伝いとか、バスケとかもする私でもめちゃくちゃ重かったよ?!

サキ

えむちゃん、凄いよ!!✨

エム

えっへん!
ありがとう〜!

エム

このフタ、どうすればいいー?

ホナミ

えっと…どこかに放っておいてもらえるかな?人に当たらないように気をつけてね。

エム

わかりましたー!

鳳さんがマンホールのフタを放り投げると、マンホールのフタは、軽く4、5メートルは飛んで行った。 怖いの域に入る。

シズク

えむちゃんは凄く力持ちね〜!

エム

えへへ〜

などと、みんなが話している中、俺はそっとマンホールの中を覗き込んだ。

中は暗くてよく見えないが… 埃っぽく、ひんやりと湿った空気が漂っていた。

サキ

な、なんか…不気味だね…
ここに入るの?…

ツカサ

咲希!大丈夫だ!
何かあれば、必ずオレが守る!

エム

あたしも守るお手伝するよ!

ルイ

それにしても、やけに静かじゃないかい?モノクマやモノクマーズはどうしたんだろうね。

マフユ

てっきり、すぐに私達を倒しに来ると思ったけど…

エナ

まだ気付いてないんじゃないの?

ミズキ

それなら、ジャマが入る前に急がないとね!

そして、俺達は順番にマンホールのハシゴを降りていった。

ダンガンロンパV3×プロセカ【CHAPTER 1】

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