僕ともちさんは身体の関係を持っている。
もちさんは未成年なのに。
そんなのダメだと分かっていても、 それは背徳感へと変わって快感になる。
基本僕は行為中に名前を呼ばないし、 キスだってしないし前戯だってしない。
それは何故かって、もちさんが僕に 好意を寄せないようにするためである。
もしも僕のことが好きになってしまったら。
こんなダメな大人と関わってほしくない。
本当だったら今すぐにでももちさんの前から姿を消したい。
それでも、もちさんは俺と居ることを望む。
出会ったとき、ほんのでき心だった。
心をかよわせるため、___をした。
今思い返せば頭が狂っている。
でもその時はお互いにただ『きもちよかった』んだ。
今日だって、夜遅くに会って性欲を発散するだけの行為をした。
最初はもちさんも顔を歪めていたのに、すっかり慣れ…
そうじゃない。そういうことが伝えたいんじゃない。
今日会って気がついた。
これは僕を『好き』になったな、って。
自意識過剰ではない。
身体の関係を持つと分かる。
最初はあんな言葉に冷たさがあったのに、 ちょっと暖かくなったな、とか。
そして何より僕に向ける態度や視線がいつもより甘い。
これはやってしまったと思った。
僕だってもちさんのことが好きだ。大好きだ。
それでもダメなものはダメなんだ。
もう曖昧な関係は終わらせなければならない。
覚悟を決めなければ。
多少なりとももちさんに酷いことを するということを受け入れるんだ。
そう、もちさんが傷ついたって…。
それを成し遂げた時、僕はちゃんと僕のままなのだろうか。
不安になりながら、襲い来る睡魔に体を預ける。
コメント
3件