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2 - 気づいてほしくなかった

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2022年11月27日

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僕ともちさんは身体の関係を持っている。

もちさんは未成年なのに。

そんなのダメだと分かっていても、 それは背徳感へと変わって快感になる。

基本僕は行為中に名前を呼ばないし、 キスだってしないし前戯だってしない。

それは何故かって、もちさんが僕に 好意を寄せないようにするためである。

もしも僕のことが好きになってしまったら。

こんなダメな大人と関わってほしくない。

本当だったら今すぐにでももちさんの前から姿を消したい。

それでも、もちさんは俺と居ることを望む。

出会ったとき、ほんのでき心だった。

心をかよわせるため、___をした。

今思い返せば頭が狂っている。

でもその時はお互いにただ『きもちよかった』んだ。

今日だって、夜遅くに会って性欲を発散するだけの行為をした。

最初はもちさんも顔を歪めていたのに、すっかり慣れ…

そうじゃない。そういうことが伝えたいんじゃない。

今日会って気がついた。

これは僕を『好き』になったな、って。

自意識過剰ではない。

身体の関係を持つと分かる。

最初はあんな言葉に冷たさがあったのに、 ちょっと暖かくなったな、とか。

そして何より僕に向ける態度や視線がいつもより甘い。

これはやってしまったと思った。

僕だってもちさんのことが好きだ。大好きだ。

それでもダメなものはダメなんだ。

もう曖昧な関係は終わらせなければならない。

覚悟を決めなければ。

多少なりとももちさんに酷いことを するということを受け入れるんだ。

そう、もちさんが傷ついたって…。

それを成し遂げた時、僕はちゃんと僕のままなのだろうか。

不安になりながら、襲い来る睡魔に体を預ける。

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