7/12
昨日は遺書が書きかけだったらからタヒなないだろう、と勝手に思ってた
偶然学級委員長はタヒんでいなかったから良かったけど、きっと本当はタヒぬつもりだったんだろう
もしかしたら学級委員長のことだから有事に備えて、的なことなのかもしれないけど、あの日トイレですすり泣いていたのは間違いなく学級委員長だ
念の為、放課後に学級委員長がよく通っている校内の図書室に来た
Youa
屋上は空いていないから飛び降りれない
だとすれば、最上階から飛び降りるだろう
最上階は音楽室、美術室、物置、図書室の4つで、音楽室と美術室はどちらも部活で使っていて、物置には窓が無い
そうなると、やはり図書室が一番都合が良いのだ
Youa
Youa
奥の方を探してみたが、誰もいない
でもよく考えたら当たり前だ
本当は今は部活の時間だからだ
Youa
数十分捜してもいないからどうしようかと悩んだ
そんなとき、突如嫌な考えが脳裏によぎり、悪寒がした
Youa
Youa
Youa
私は長い廊下を走った
部活に入っていなくて運動のできない自分の走るスピードは勿論遅いけれど、できるだけ早く、全力で走った
間に合って、頼む
私は図書室とは真反対の物置まで走った
でも、もう遅かった
Youa
そこには、
縄で首を吊り、宙ぶらりん状態になっている学級委員長がいた
Youa
Youa
反応は無い
脈もないし、冷たくなっている
力が抜けていて、目は開いていて、口もわずかに開いている
無気力な表情で、よく見ると腕は何かで引っ掻いた痕がミミズ腫れしているようだ
Youa
Youa
Youa
どうしてあのとき、タヒぬ方法が飛び降りだと勝手に決めつけたのだろう
どうしてあのとき、気付かなかったたんだろう
どうしていつも、あの人なら大丈夫だと思ってしまったんだろう
Youa
と、そのとき
近くに遺書があることに気付いた
Youa
申し訳なさを感じながらも読んでみた
拝啓
これを読んでいるということは、もう私はあの世へと旅立ったのでしょう。
突然で本当に申し訳ないです。
私はこの世で生きることに疲れを感じてしまいました。 勿論、毎日苦しくて辛かったですが、その中でも楽しいことはありました。クラスの皆や友達と話したり、先生の分かりやすい授業を受けたり、絵を描いたり、本を読んだり、と今思えば日々は充実していた方だったのかもしれません。
でも、私は耐えられる自信がどうもありません。
皆さんには、私の分まで幸せになってほしいです。
最後に、誤解を招かないように書きますが、私は学校の人にいじめられたわけではありません。むしろ、学校には毎日優しく接してくれる仲間がいて、楽しかったです。
だから、どうか学校で誰かを責め合わないでください。
では、短い間ありがとうございました。
敬具
この遺書を読まれる皆様
Youa
Youa
私は立ち尽くすしかなかった
コメント
7件
この後学級委員長は藁にも縋る思いで参加したデザイアグランプリにて優勝した主人公の願いで生き返った……とさ。そして色々あって学校が爆発してしまったので全部無駄に……おっと、これは未来の話でしたね
その時だった。 突如現れた寺生まれのTさんが、学級委員長に向かって 「破ァーーーーー!!」と叫んだ するとTさんの両手から青白い光弾が飛びだし、学級委員長はなんか知らんけど生き返った。 「これで安心だな・・・」そう呟いて片手でタバコに火をつけるTさん。 寺生まれってスゲェ・・・改めてそう思った。