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悪役令嬢に転生して、ちゃんと嫌われだったので旅をします

第24話 - #23　久々の王城

501

2025年12月06日

#折伽羅

#オリジナル作品

#悪役令嬢転生モノ

#異世界

#タイトルがなろうそのもの定期

葉曖麗奈　不定期

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………シルトすまん、野暮用思い出した

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

先に外出て済ませてくる〔急ぎ足でギルドを出て行こうと〕

シルト・アルム

えっちょ……リルさん…！？

外　ギルド前

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(あんの馬鹿王子！何やろうとしてやがんだよクソッ！)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(今の状況分かってんのか？！)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(これだけ時間があったなら、俺らが遭遇した魔族について知らされてる筈！)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(明らかにヤバかった奴が動いてんだから、王城だって危ねぇかもなのに……)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(んな時に辞退するも何もあるかよ！！)〔事前に持ってきていた地図を広げ〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(…魔力を込める………)〔地図の上に手を翳して〕

すると地図がパッと明るく光り、世界全体を見る事が出来る

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………(…王国までそう遠くは無いな、なら……)〔今度は魔導書を開いて〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…………"疾風"

そう唱え、リルは人が出せそうにない速度でトルーキ王国を目指し、走り出した

トルーキ王国　王城前

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

はぁ……はぁ……はぁ………〔息を切らして膝に手を付き〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(魔術でスピード早くしたとて、基礎体力はその儘だから…)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(…体力の消耗が、激しいな………)〔落ち着いたのか、前を向いて〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……久々だな…此処に来るの………

門番

おい、そこの奴

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

ん？

門番

王城の前で何をしている

門番

此処は王候補者様方とハイライント様が住まわれる、神聖な場所だぞ

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

あ〜……………………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………すみません、少々此処のお人に用がございまして…

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…許可証なら、ありますけど………

門番

何……？………見せてみろ

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

どうぞ〔巻物(許可証)を渡して〕

門番

………〔解き、内容を見る〕

門番

……間違いない、ミール様の文字だ…………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……通っても、よろしいでしょうか？

門番

………よし、良いだろう…唯少し待ってくれ、中の者達と連絡を取る〔と、何かを取り出そうとして〕

その必要はありせん、門番さん

門番

！

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…ぁ…………！

ハイライント・エブリダーナ

……お久しぶりです、アリル様〔微笑を浮かべ、挨拶し〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

ハイライント嬢…！お久しぶりです

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

元気そうで……

ハイライント・エブリダーナ

私の方からも、貴女が元気そうで何よりです！〔笑顔で〕

門番

ハイライント様、この者は…………

ハイライント・エブリダーナ

元ウリアル様の婚約者の方です

ハイライント・エブリダーナ

今は私の友人……そして、旅の身の者ですよ

門番

っ！？と、言う事は……

門番

あの、「アリル・フィラーネ」！？………〔驚いた後、警戒し〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

あ〜…はは………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…まぁ、その様な反応になりますよね……〔苦笑〕

ハイライント・エブリダーナ

門番さん！先程も言ったでしょう、私の友人だと！

ハイライント・エブリダーナ

警戒を解きなさい〔と少しむっとして〕

門番

！はっ、申し訳ございません！ハイライント様！〔そう言って、少し疑念はありつつ警戒を解き〕

ハイライント・エブリダーナ

謝るならアリル様に…………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…………見ない間に立派になられましたね、ハイライント嬢

ハイライント・エブリダーナ

……ふふっ、貴女程ではありませんよ

ハイライント・エブリダーナ

さ、どうぞ城へ……私の部屋でお話しましょう！〔とリルの手を引いて城の中へ招き〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

あ、ちょっと！

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……ふふ〔穏やかに笑って、されるが儘〕

門番

……あれがかの「アリル・フィラーネ」………

門番

…あのウリアル様を激怒させた人物とは、到底思えないな………〔頭を抱え〕

ハイライントの部屋

2人は対面でソファーに座っており、机には紅茶とお茶菓子が置いてあった

ハイライント・エブリダーナ

さぁ、お話しましょう！今までの旅の話とか！〔とてつもなくハイテンションで〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…話したいのは山々なのですが……

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

実は今回、別件で此処に訪れたのです〔申し訳なさそうに〕

ハイライント・エブリダーナ

別件？〔不思議そうに首を傾げ〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…………レーエ様が、王候補を辞退なされると聞きました

ハイライント・エブリダーナ

っ……………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………反応的に、本当の様ですね……

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…あの人は今何処に？

ハイライント・エブリダーナ

…………サノエナ様と一緒に、談話室に居ます…

ハイライント・エブリダーナ

彼が言うには、サノエナ様……基、キーラウル家の補佐の家系………

ハイライント・エブリダーナ

その様な立場の彼が、この場で出張る訳にはいかないと……その様な理由で辞退なされたらしいです………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………そうなんですか……

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(…ハイライント嬢、腑に落ちてない顔をしてるな……)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(何か他に引っかかる事でもあるのか……？)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……(…聞いてみるか)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

ハイライント嬢、何か引っかかる所があるのですか？

ハイライント・エブリダーナ

えっ……わ、分かり…ますか………？

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

まぁ、それなりに……何となく腑に落ちていない顔をしていらっしゃったので

ハイライント・エブリダーナ

あはは………実はそうなんです……

ハイライント・エブリダーナ

余りにも急だし、理由のせいで、「最初の頃に辞退していれば良かったのでは？」と思ってしまって………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(……確かにな、本家よりも出張る訳にゃいかないだけなら、最初から王候補を辞退していれば良かったものを………)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…………やっぱり、あれが……＿＿

ハイライント・エブリダーナ

……アリル様、何か心当たりが？

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

ん、あーいや………そう言うのじゃ無いんですが………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………最近、近くの洞窟で魔族が出た…と噂されているのを耳にしたんです……

ハイライント・エブリダーナ

！！……確かに、報告が挙がったとウリアル様が言っていた様な………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(やっぱり聞かされていたか………)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……それで若しかしたら…レーエ様は単独で………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

若しくはサノエナ様と共に、その魔族を討伐するつもりで動いているのかなと………

ハイライント・エブリダーナ

だとしても、彼らの属性は闇と水……攻撃力は殆ど無いです………

ハイライント・エブリダーナ

融合魔術である"水流煙黒"ならまだ可能性はありますが……

ハイライント・エブリダーナ

…魔族相手にそれは…………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………………………(…そうなると、別の可能性になる……)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(……だが、そんな可能性があるなら…なんなんだ……？)

余計な詮索はしないで頂けますか？アリル様

2人

っ！！〔声のした方を見て〕

レーエ・リーカエル

全く………唯でさえ王城内でも面倒だと言うのに

レーエ・リーカエル

貴女にまで来られては更に面倒です……〔嫌そうな顔をして〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

レーエ、様………

ハイライント・エブリダーナ

ど、どうして此方に？

ハイライント・エブリダーナ

サノエナ様と談話室に居たんじゃ……

レーエ・リーカエル

サノとの話を終えて、偶々通り掛かってみればアリル様の声まで聞こえてきて……

レーエ・リーカエル

挙句、僕の詮索をされているとなれば…多少釘を打ちに来るのは必然でしょう

ハイライント・エブリダーナ

で、ですが……私は少し気になっているんです………

ハイライント・エブリダーナ

あの理由では、何故今まで王候補で居続けたのかが分からないんです……

ハイライント・エブリダーナ

早々に辞退なさっていれば………納得出来ましたが……

レーエ・リーカエル

…………………………………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………(……あれだけ溺愛してたハイライント嬢にもこの態度………)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(……やっぱり、何かあるな………)

レーエ・リーカエル

……そんなに考えなくてもいい事ですよ、アリル様

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

っ！？

レーエ・リーカエル

態度の方は失礼とは思っております

レーエ・リーカエル

これでも"元"王候補者の身ですので

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

は……え…？

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

心、読みました…？

レーエ・リーカエル

……えぇ、少しだけ読ませて頂きました

レーエ・リーカエル

闇属性はその性質上、精神に干渉するものもあります

レーエ・リーカエル

ですのでそれを応用し、人体に負荷の無い様調整した上で読む事が出来るんですよ……はぁ

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(じゃぁ嫌ってた時代に心読めば……)

レーエ・リーカエル

あの時貴女の内心は穢れ満載でしたよ

レーエ・リーカエル

読む事が嫌過ぎて、意図して遮断してました

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……今は、読むのですね…〔苦笑〕

レーエ・リーカエル

…………正直な話、今の貴女からは穢れが一切感じ取れません…

レーエ・リーカエル

まるで、中身が入れ替わったみたいに……〔考え込み〕

ハイライント・エブリダーナ

そんな筈はありません！私達が気付かなかっただけで、アリル様は元からこうなんですよ！

レーエ・リーカエル

ですが………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………(…実際、俺自体は異世界転生でこの体に居るから……)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(入れ替わりと、そんな変わりない………あ)

レーエ・リーカエル

……………………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(やばっ、読まれんだった……)

レーエ・リーカエル

…………………………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………？(あれ、無反応…？)

レーエ・リーカエル

……~~~…〔何かをブツブツ呟いており〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……(…はーん、そゆこと………深く考え込んでる間は使えないのか……)

レーエ・リーカエル

……………まぁ、今考えても仕方ありませんね………

レーエ・リーカエル

兎に角、僕に対して余計な詮索はしないでください、では〔そう言って部屋を出る〕

2人

………………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……やるな、と言われると余計にやりたくなる衝動に駆られますよね

レーエ・リーカエル

しないでくださいよ？？？〔ドアの隙間から睨んで〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

アッ、ハイ……

バタンッ！

ｺﾂｯｺﾂｯｺﾂｯ……

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…………あの人地獄耳ですか？？

ハイライント・エブリダーナ

何を今更…………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(あ、マジなんだ……)

廊下

ｺﾂｯ、ｺﾂｯ、ｺﾂｯ、ｺﾂｯ

レーエ・リーカエル

…………………〔廊下を歩いていて〕

レーエ・リーカエル

……(…本当、中身が入れ替わった様だ……彼女が去るまで読まないようにしていたけれど………)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

＿＿＿＿＿〔楽しそうに話していて〕

あれは、誰だ？

レーエ・リーカエル

(「アリル・フィラーネ」じゃない"何か"が、彼女の中に居るのなら………)

レーエ・リーカエル

(…嫌悪の対象であれ、一大事………)

レーエ・リーカエル

(確証が取れ次第、ウリかサノに知らせるとしよう)

レーエ・リーカエル

……"穏陰"

そうレーエが言うと、レーエの影から分離する様にひとつの小さい闇が出てきて

レーエ・リーカエル

「アリル・フィラーネ」の影に潜み、聴覚情報の共有を

そうレーエが指示を出した途端、闇はハイライントの部屋に入っていく

レーエ・リーカエル

………〔その儘、自分の部屋へと帰っていく〕

ハイライントの部屋

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……まぁ、本人から詮索するなと言われてしまいましたし…

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

暇なので、旅での出来事でも話しましょうか〔紅茶の入ったティーカップの中身を少し飲んで〕

ハイライント・エブリダーナ

！はい！〔目を輝かせて〕

アリルは、王城を出てからの準備とエルフ族の仲間と出会った事、成り行きで近くのギルドに寄って、冒険者ライセンスを発行して貰った事素性を隠している為、理由をつけて今は仲間と別行動を取っている事を話せる限りで話した

流石に、魔族と遭遇して魔物と戦った事冒険者のランクがSだった事、異世界転生者なのがバレた話は伏せた話している相手はまず、自分が転生者と知らないのもあるが

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………今のところ、こんな感じでしょうか……

ハイライント・エブリダーナ

凄いですね……まさかエルフ族と会ったとは…

ハイライント・エブリダーナ

しかも仲間なんて………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……その仲間が言ってた通りだと、見掛ける事が全然無いとか………

ハイライント・エブリダーナ

そうなんですよ！

ハイライント・エブリダーナ

遠くの、森の奥の奥に隠れて暮らしているとされている為、会う事は非常に稀なんです！

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

は、はぁ…………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(…純エルフとハーフエルフに会ってるが………そんな稀とは……)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……取り敢えず、もう少ししたらギルドの方まで戻るつもりです

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

魔力が少々心配ですが……(苦笑)

ハイライント・エブリダーナ

そう言えば、どうやって此処まで来られたのですか？

ハイライント・エブリダーナ

場所で言うと、近いとは言えそれなりに時間が掛かる筈なのに……

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

自然属性魔術"疾風"で足を早くして来ました

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

ですので今、発動時の消費と地図に込めた分を引いて………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

私の魔力量は250程なんですよ………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(中級での消費と、加速度上昇分で感覚20ぐらい使って、且つ地図に込めた分で10持ってかれて………多分)

ハイライント・エブリダーナ

そ、そんなに……！？

ハイライント・エブリダーナ

態々…此処に来るまででそんなに消耗して…………すみません…

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

謝らなくても良いですよ！私が勝手に来ただけですから…

ハイライント・エブリダーナ

で、でも……………待っててください、今魔力を分けて……

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

いやいや！其方の方が申し訳無いですよ…！

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

ハイライント嬢はそこまで魔力無いでしょう…？(アリル本人の記憶によると)

ハイライント・エブリダーナ

そうですけど………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

それに、私の能力は"光属性以外の適性"があるのみ………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

光属性自体には適性がありません…

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

なので、魔力供給は出来ないのでは……？

ハイライント・エブリダーナ

うぅ…………それは、その通り…なんですけど……

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………気持ちだけでも充分ですよ、ありがとうございます〔微笑〕

ハイライント・エブリダーナ

……………〔しゅんとしていて〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(……やっぱりハイライント嬢が正ヒロインだ、うん、間違いない)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………さて……私そろそろ行きますね〔席を立って〕

ハイライント・エブリダーナ

えっ、も、もう……ですか？

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

はい……仲間に心配を掛けるのもあれですし………

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…実を言うと、クエストを3つ程請け負っているので……流暢にもしていられないと言いますか…………〔苦笑〕

ハイライント・エブリダーナ

………若しかしてその中に…

ハイライント・エブリダーナ

「ヒールドラゴンの生け捕り」…と言うものもありましたか？〔真剣な顔で〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

っ！？〔なんで知って……！？〕

ハイライント・エブリダーナ

……図星、ですか…

ハイライント・エブリダーナ

………そのクエスト、きな臭いとウリアル様が仰っていました

ハイライント・エブリダーナ

と言うのも、似た様なクエストがほぼ全国のギルドに行き渡っているらしく

ハイライント・エブリダーナ

此処ではヒールドラゴンが、カハラ都国ではアイスドラゴンが

ハイライント・エブリダーナ

ライアクラ都市ではウォータードラゴン、セイルヤ神聖教国、アルツ聖国家ではファイヤードラゴンが…

ハイライント・エブリダーナ

生け捕りのクエストの獲物として挙がっているみたいです

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…………(……うん、それぞれどういう奴か分かりやすいな)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(…そうなると、ヒールドラゴンがどう言うのかが分からない………)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(ヒール…回復or悪系か……)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(………それにしても……)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

………自然と…雷等は居ないんですね

ハイライント・エブリダーナ

そうですね、火、水、闇系のしか出てしていません……

ハイライント・エブリダーナ

アイスドラゴンの氷魔術は、殆ど火か水で出来ていますし

ハイライント・エブリダーナ

まぁ多くの氷魔術は火属性ですけど……水属性は制約が多過ぎて

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

(某死に戻り系異世界ファンタジー鬱なろう小説みたいな設定だな………)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…………(……ヒールドラゴンは闇……か…)

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……取り敢えず、そこら辺は仲間と共有して考えてみます

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

貴重な情報、ありがとうございました、ハイライント嬢〔お辞儀して〕

ハイライント・エブリダーナ

い、いえ！此方こそ…忙しいのに足を運んでくださり、ありがとうございます〔笑顔で返して〕

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……では、また落ち着いた時に訪れますね〔扉に手を掛け〕

ハイライント・エブリダーナ

はい………気を付けてくださいね

王城　門前

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

…………さて…行くか

リル・ラーフェ(アリル・フィラーネ)

……"疾風"〔物凄い速さで走っていき〕

門番

………あれが、本当に「アリル・フィラーネ」なのか…？？？(※本日2度目)

悪役令嬢に転生して、ちゃんと嫌われだったので旅をします

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20件

久しぶりのハイライント嬢だ〜〜！！ハイライント嬢とリルさんがマジの女子友達！って感じがして癒やされた各地でドラゴンの生け捕りクエスト、、、怪しいがMAXなんですけど、、、

ひっさびさに長めのタップ数なったわ………… #23まで続いてんのすごない！？

葉曖麗奈　不定期

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悪役令嬢に転生して、ちゃんと嫌われだったので旅をします

第24話 - #23　久々の王城

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