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1 - 美琴とティータイム【1】

♥

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2020年06月20日

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僕は学校で生徒会長を務めてる

生徒会長もそうだが学級委員なんかも やらせてもらってる

僕は誰かの役に立つのが好きだ だからみんなが嫌がることは率先して やってきた

そして僕の通う学校は平和な 日々を送れているはずだった

ある事件が起きるまでは……

今僕はある人の家に訪ねようとしてる 音崎 美琴(おとざき みこと)さんの家だ

なぜ美琴さんの家に尋ねるかと言うと 僕のクラスメイトの1人 峰 夏海(みね なつみ)さんが 行方不明との事でだ

夏海さんと美琴さんは幼なじみだと 周りの人から聞いたので何か 心当たりがあるのではないかと思って 今向かっている

もちろんちゃんと学校で本人と話して 今日家に訪ねてもいいか聞いた

すると快く了承してくれた しかし条件があるとの事だった

その条件は家に来ることを誰かに言わない もう1つは誰にも気付かれずに家に来る このふたつだった

この条件を僕は二つ返事でかえした 僕のような人が美琴さんと居るのを 見られたくないのだと思ったからだ

時間は指定されてなかったが 人気が少なくなる時間を狙って 僕は美琴さんの家にやってきた

辺りは少しずつ暗くなっていた オレンジの太陽の光は住宅に阻まれ その光は最低限の明かりを灯すだけ

道を照らすはその光と街頭のみ だいぶ暗いと感じる

そんな事を思っていると美琴さんの家に 到着した明かりは着いている

僕はインターホンを鳴らす するとインターホン越しに可愛らしい声で 「は〜い。どうぞ〜」と一言

その声を聞き僕は美琴さんの家の扉を 開けて家の中に入る

美琴

こんにちは

彼女は笑顔で迎えてくれた 夜分遅くに申し訳ないと話すと 「大丈夫だよ」の一言

彼女の話だと両親は海外出張で しばらく家には帰ってこないとの事

広い家の中1人で寂しくないのかと 尋ねるが「そんなことないよ〜」と また笑顔で返してきた

彼女はとても強い人だと僕は感じた 「立ち話は辛いでしょ?リビングでお話しよっか」そう言い案内してくれた

美琴

外暑かったでしょ〜?

美琴

昨日あんだけ雨降ったのに今日いっきに晴れたからね〜

美琴

蒸し暑い感じしたでしょ?

美琴

暑いだろうから飲み物出すけど何がいい?

美琴

お茶なら沢山あるんだ〜

しかし僕は飲み物はいらないと言った 少し話をして帰るだけだから そこまで気を使わなくてもいいと言うと 少し寂しそうな顔をしてしまった

その顔を見て申し訳ないと思い やはり飲み物が欲しいと言うと 一気に顔が明るくなった

美琴

じゃあ最近私健康に気をつかっててね

美琴

美味しいトマトジュースあるからそれ飲んでみてよ♪

少ししてトマトジュースが入ったコップが 僕の前に出てきた

美琴

喉が渇いたら飲んでくださいね

美琴

それと一応エアコン付けてるんですけど寒かったら言ってください

美琴

温度調整しますから

僕は気を使わなくていいよと言い さっそく本題に入る…が 彼女からひとつ忠告を受けた

美琴

あの…2階には行かないでくださいね?

美琴

私の部屋があるんですけどちょっと散らかってて人様に見せれる状況じゃなくて…

その言葉に僕は2階にはいかないよと返す 今日は話を聞きに来たのであって 遊びに来た訳では無い

美琴

実は私ちょっと面倒くさがりでお部屋の掃除とかサボっちゃうんですよね〜

美琴

女の子なのにはしたないですよね

彼女は少し照れくさそうにそういった 確かに彼女の見た目的に掃除はしっかりと やってそうだったが少しズボラな点があるみたいでそこはギャップなんだと僕は思う

美琴

あ!それと約束もちゃんと守ってきましたよね?

約束とは恐らくアノ条件だろう

僕はコクンと首を縦に降った

美琴

約束守ってくれてありがとうございます

美琴

少し関係ない話をしすぎましたね

美琴

それじゃあお話しましょうか

僕はまず夏海さんと最後にあった日を 聞いてみた

美琴

夏海ちゃんと最後にあった日ですか…

美琴

確か1週間ほど前でしょうかね?

今から1週間ほど前だとすると 夏海さんが行方不明になった日と重なる

美琴

夏海ちゃんは私の大切な友達でした

美琴

私なんかとお友達になってくれて沢山お話してくれて

彼女は夏海さんとの思い出を語ってくれた

美琴

私夏海ちゃんとお友達になった日のことまだ覚えてるんですよ

美琴

夏海ちゃんはずっと前に隣に引っ越してきたんです

美琴

凄いんですよ?私のお部屋と夏海ちゃんのお部屋の窓

美琴

お互いが見えるんですもん

美琴

まるで漫画やアニメのようなお話ですよね

美琴

それで夏海ちゃんとお友達になって夏海ちゃんのお友達の1人に圭太(けいた)ていう男の子がいたんです

美琴

学級委員長もご存知ですね?

美琴

菅原 圭太(すがわら けいた)サッカー部の次期部長ですよ

僕もその圭太という人を知っている 近年のうちのサッカー部はスランプで 毎回のように区大会の準決勝で負けていた

しかし去年その圭太という人が部に入って鬼門であった準決勝を突破し市大会の チケットを勝ち取ったのだ

僕達と同期である圭太くんが 先輩達と同等に戦ったという話を聞いて 見知らぬ人であるが僕も何故か嬉しかった

美琴

夏海ちゃんと圭太くんは幼なじみで私もその幼なじみの中に入れました

美琴

引っ込み思案な私でしたがこのふたりと出会い私の世界は色が付きだしました

美琴

それからというもの私達は毎日のように遊んでいました

美琴

そして月日は流れていき歳を重ねる事に私の中にあるひとつの気持ちが芽生えたんです

美琴

圭太くんの事が好きだってこと

美琴

それに気付いたのは学校での出来事でした

美琴

中学生時代にたまたま私と圭太くんが同じクラスになった時のことです

美琴

圭太くんはある女の子に告白されました

美琴

その話を聞いた私は何故か心が苦しくなりました

美琴

その時は分かりませんでしたがこれが恋というものなんでしょうね

美琴

その後圭太くんはその子のことを振ってしまったらしいんです

美琴

それを聞いた私は何故か安心してしまいました

美琴

私にもまだチャンスがあると思ったんでしょうね

美琴

しかし続けて振った後の言葉に私は安心と不安の二個の感情が出てきました

美琴

圭太くんはこう言いました

美琴

「俺実は他に好きな人がいるんだ…」

美琴

その言葉で不安という感情が出ました

美琴

しかしそれとは逆にその好きな人は私かも?なんて言う浮かれた気持ちが出てきて謎に安心もしてました

美琴

その告白から約1年後圭太くんは夏海ちゃんとお付き合いを始めました

美琴

その報告に嬉しさと悲しさが出てきました

美琴

私は夏海ちゃんのように可愛くもないしお話が上手な訳でもない

美琴

私にあるのは勉強ぐらいですがそんなものは魅力には入らないですよね

美琴

だから負けたんじゃないのかなと思います

美琴

私も圭太くんが好きでしたが夏海ちゃんも好きでしたそして圭太くんは夏海ちゃんが好きでした

美琴

最初から私の恋は叶わなかったというわけです

美琴

とても悲しかったです

美琴

でも2人が結ばれることは嬉しいことでもあります

美琴

だから私はその時誓いました

美琴

この2人の仲を邪魔しちゃいけないと

美琴

私は変わらず普通に接しようと

美琴

変に気を使わせないようにしようと

美琴

そう誓いました

美琴

2人が付き合って1週間後の話です

美琴

私と夏海ちゃんの2人で帰ってる時の話です

美琴

夏海ちゃんは楽しそうに圭太くんの話をします

美琴

私もそれを聞いて楽しそうに話してました

美琴

しかしどうやら顔に出てしまってたのか

美琴

少しの沈黙の後にごめんねと一言飛び出してきました

美琴

続けて「美琴も圭太の事好きだったんだよね…」そう言いました

美琴

私は切り替えたつもりがどうやら切り替えられてなかったみたいです

美琴

その言葉に私は「ううん気にしないで…」

美琴

「私は2人が幸せなら私も幸せだから」そう返すと夏海ちゃんは泣いてしまいました

美琴

その姿を見て私はそっと夏海ちゃんを抱き寄せました

美琴

この出来事をきっかけに私の心にあったつっかえは取れたみたいでした

美琴

………

美琴

少し話つかれましたね

美琴

ちょっと休憩しましょうか

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コメント

2

ユーザー

美琴さんに病んだ気配を感じます……!! 初めまして、井之上と申します メダルのための作品と拝見し、一点お伝えしなければと思いコメントさせていただきました メダルは読みきりでないともらえないようです 当方も何度か実験しましたが、連載として纏められている作品にはメダルはもらえず、纏めず、バラバラに投稿していると計上されるようです メダル配布後に連載に纏めるのはOKのようなので、参考になさってください

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