ぴりりりりりり、
赤
いつものうるさいアラームで起きる。
次に横になった体を仰向けに変える。
左手を伸ばすがそこには何も無い。
数分してから体を起こし、
周りを見渡す。
いつもより早く起きたが、
横には大好きな彼が居ない。
今は朝の5時。
冬という事もあって空はまだ暗い。
「いつもこんなに早い時間から 起きてるのか、」
と、少し驚きながら、 1階へ繋がる階段を降りる。
リビングの前まで来ると、
朝食のいい香りがした。
それに釣られるかのようにドアを 開ける。
それに気付いた彼は、
『えっ、』
と声を出しながらこちらに 近付いてくる。
桃
桃
俺の身長と合わせるかのように 膝を曲げて顔を覗き込む。
それと一緒に頭を撫でられて、
不意にも口元が緩んだ。
赤
赤
こてんっ、と首を傾げながら言う。
それに桃は俺を抱き寄せながら、
桃
桃
と言って力を強める。
行き場が無くなった俺の手は、
自然と桃の背の後ろへと回った。
.えんど.
コメント
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リア充がよぉおおお!!!
尊すぎです…(笑) ぶくま失礼します!