水玉
水玉
水玉
水玉
水玉
~3月1日~ 白いカーテンが風で揺れる静かな病室で、ただただ時間が流れる。
初兎
僕は生まれながらの病気を持っているらしく、この病院から出たことは一度もない。
初兎
僕にとって外の世界はこの病室の窓から見えるサッカーで遊ぶ少年、友達と食べ歩きをしながら話す女子生徒それだけだった
初兎
そう呟いてると病室の扉が開いた 普段この時間はほとんど看護師も医師も来ることはなく、少し怖がりながら見てみると、黒髪の同い年くらいの男性が立っていた。
初兎
この病室は僕しか過ごしていない。
病室を間違えたのかな…?
初兎
初兎
悠佑
初兎
初めてだった。今まで周りの子の家族や友達が見舞いなどに来ているのを見守るだけだったのに…
悠佑
初兎
悠佑
家族って…僕の家族、一回も見舞い来たことないんやけど…
初兎
でも正直、彼に仲良くしたいって言われてすごく嬉しかった。
ついさっき会ったばかりで、名前も知らないけど
僕にとって"初めて"の友達だから
初兎
悠佑
初兎
悠佑
初兎
それから僕は悠くんと60分という短い面会時間をギリギリまで過ごした。 どうやら悠くんと私は同い年で こっから家も近いらしい。 だからこれから毎日来てくれるらしい! 嬉しいな〜 そう思いながら僕は悠くんのいなくなった静かな病室で唯一の私の趣味、日記にそのことを書いて目を閉じた。 3月1日、今日は新月だ
水玉
水玉
水玉
水玉
水玉
水玉
水玉
水玉
水玉
水玉
水玉
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