私の世界とあなたの世界

少し飛ばして休み時間

屋上は本来入れなくなっているのだが特定の一週間は入れることとなっている

一週間だけだから案外いるのかなって思ったがそうでもなかった

ｻﾗｯ

愛夏を苦しませて少しだけ気が楽になった

あんな地獄から解放されておまけに復讐もできるなんて幸せだ

悪女はきっと皆そう思っているだろう

ﾄﾀｯ

単刀直入に言うなんて大した男だ

スッ

私は手を伸ばした

これで好感度が上がるかどうか少しドキドキしたが

断られたらどうしよう、大丈夫かななど緊張があった

ギュッ

ﾆｺｯ

大丈夫だった...

一気に緊張が無くなる

成功した達成感がとてもある

ﾋﾟﾗｯ

ﾆｺｯ

本当はこの紙私の一人の友人の玲奈に渡したかったけど

でも好感度が上がるためならあげてもいいよね

無くなったものはまたつくり直せばいいんだから

一時間目の授業の前のHRで教室に入ってきた男の子がいた

確かその男の子前見たあの子に似ていた

赤い瞳が特徴的な男の子に

鞄の中には何にも無いはず

だけど何か感覚が違う...

妙に緊張感がある

バッ

トンッ

何であるのだろうか

やはり感覚が違うのはこの事だったんだ

でも私の記憶には財布なんか盗んでいなかった

確信がついた

これは愛夏がやった仕返しだと

じゃあどうやってまた復讐すればいい？

簡単だ、これは証拠を出せばいいだけのこと

ﾋﾟｯ

「これであいつを貶められるわ...」

「今度こそ成功よ！」

ホントこの世界は腐っている気がする

勝手に信じられて信用がなくなったらあっさり信用しないなんてまるでごみを捨てる最低なやつみたい

愛夏にも虫酸が走るが他のクラスメイトも虫酸が走る

ﾆｺｯ

ダッ

敗者は立ち去るものだとこの時いや、もっと前から思った

勝者は逆に生き残るものだ