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ジョニー

くっ…ルイが飲み込まれたか

リルフ

ハッハッハッハッハ!

リルフ

素晴らしいぞこの肉体!

リルフ

この力が勇者というものなのか

リルフ

悪魔の力に勇者の力

リルフ

両刀を持つ私にもはや敵はいない!

リルフ

さぁ骸の王よ!!

リルフ

お前もこの身体の主のように私に飲み込まれるといい!

リルフ

そうすれば貴様は死ぬ事はなく永遠に生きられるのだ

リルフ

そしてその力を私という宿主に譲渡するのだ

リルフ

悪くない話だろぉ?

ジョニー

残念ながら断らせてもらう

ジョニー

私はこの身体が好きなんでね

ジョニー

他人に私の力も身体も受け渡す気は無い

ジョニー

それよりも私はお前をルイの身体から引き剥がしてやる

ジョニー

その身体はアイツのものだ

ジョニー

私のために命を張って時間をくれた

ジョニー

戦友なのだ

ジョニー

そういう訳だから貴様の頼みは聞けない

リルフ

そうか……

リルフ

リルフ

悲しいなぁ?

リルフ

痛みを感じることなく楽になれたのに

リルフ

しかし君が死を望むなら私は止めはしないさ

リルフ

さぁこの場で消え去るといい骸の王

ジョニー

くっ…!

ジョニー

(アイツを打ち負かすための術式はあと少しで完成なんだ)

ジョニー

(今あいつの攻撃を避けたりでもしたら)

ジョニー

(術式は解除されてまた1からやり直しになる)

ジョニー

(そうなればルイの作り出したこの時間の意味が無くなる)

ジョニー

(私が倒れない限りこの術式は解かれることは無い)

ジョニー

(ならばその全ての攻撃を受けきるしか…)

リルフ

さよならだ骸の王

リルフの背後から無数の光の矢が生成されその全てがジョニー目掛け飛んでいく

避けるという選択を捨てたジョニーはその全てを身体で受け止める…はずだった

リルフ

あぁ……悲しいなぁ

リルフ

悲しいなぁ………

リルフ

ヒャハハハハハハ!!

魔王

魔王

何呑気…に笑ってるんだ……

リルフ

ハハハ……はぁ?

ジョニー

ウルターニャ!?

飛ばされた光の矢はウルターニャの持つ剣によって全て防がれてしまった

リルフ

まだくたばってなかったのか女ァ?

魔王

すまないな……

魔王

私はこう見えてタフでね…

魔王

まぁそれ以上に……

魔王

私の仲間を傷つけたみたいだしな

魔王

その罪は幾分高くつくぞ?

リルフ

初戦私に負けておいて何を?

リルフ

あなたと私では力の差は歴然ですよね?

リルフ

その証拠が今のあなたの体ですよ

リルフ

血塗れでボロボロ

リルフ

その剣を持って振ることすら危ういレベルじゃないですか?

魔王

かもな…

魔王

だが、んな事はどーでもいい

魔王

最終的にお前が消えれば私らの勝ちだ

魔王

今のこの状況はその過程に過ぎない

リルフ

面白い…

リルフ

それでは第2ラウンドと行きましょう

リルフ

今度はその魂肉体から離れてもらいますよ

魔王

一度戦ったことある相手に私は2度負けない

ジョニー

ウルターニャ

ジョニー

私の骸の兵士を使え

ジョニー

彼らから少しでも力を貰うといい

ジョニー

その傷も癒えるだろう

魔王

助かる

魔王

今度は私が時間を稼ごう

魔王

あと少しだろその術式

魔王

人の体になってもそのくらいはわかる

ジョニー

申し訳ないですがその少しの時間を…

魔王

任せろ

魔王

私元魔王ぞ?

魔王

さぁやろうかリルフ

リルフ

少し回復した程度で倒せる相手だと?

魔王

まさか…

魔王

回復しなくても倒せるが

魔王

やるからには徹底的にな

リルフ

また返り討ちにならないことを

リルフ

祈りますよォ!!

不意に彼の背後から先程と同じ光の矢が現れウルターニャに襲いかかる

魔王

同じ手は食らわないと言ったはずだ

その言葉通り蚊をはらいのける様な仕草で光の矢を跳ね除ける

魔王

(くっ…とは言えやはり魔剣)

魔王

(もう私の言うことはあまり聞かないようだ)

魔王

(せめてこの戦闘までは話聞いてくれよ)

リルフ

光の矢でダメならば

リルフ

対等な立場でやり合うしかないですね

リルフ

【光剣 フィルナムサーガ】

ジョニー

あれはルイの!?

魔王

身体がアイツのだからって訳か

リルフ

よくご存知で

魔王

その辺から目を覚ましたんでね

リルフ

光の勇者の力使わせてもらいましょう

リルフ

勇者の力で勇者を消すなんてなんと皮肉なものなんですかねぇ?

魔王

それは私を消してからにしな

魔王

魔王

もう少し頼むぞ総滅剣 カルターニャ

両者の剣が接触し空間を歪める

悪が使う【光】と光が使う【悪】

異端児同士の力がぶつかった時世界中にその異端な波動が波紋のように広がる

そしてその波動は隣の大陸のとある国の王の肌を掠めピリついた空気が生まれる

その他力あるもの達もその波動を感じ飛んできた方角を見る

しかしそんな事露知らず2人の戦闘は続く

リルフ

ぐっ……!?

魔王

借り物の力など私の前では!!

リルフ

貴様も勇者と名乗りながら魔剣を手にして!

リルフ

今世紀が生んだ異端児めがぁ!

魔王

くっ…!!?

魔王

魔王

だとしても私は…

魔王

私はやり遂げなければならないことがある!

リルフ

結果を出すためなら経緯は問わないと!?

リルフ

それではまるで私と同じでは無いか!

リルフ

結局貴様も私と同じ【悪】なんだよ!

魔王

違う!

魔王

私は…

魔王

私はァァァ!!

生まれた邪念を消し飛ばしリルフの剣を跳ね除ける

魔王

うぉぉぉぉぉぉ!!

リルフ

仲間の体を貴様は斬るつもりか!?

魔王

ルイなら分かってくれる!

魔王

これしか方法はなかったんだと!

隙だらけのリルフに一太刀深い傷を入れる

リルフ

ぐぁぁぁぁぁぁ!!?

魔王

許せ……ルイ

ジョニー

ジョニー

ウルターニャ!

ジョニー

こちらの準備は終わったぞ!

魔王

なら、でけぇの1発かましてやれ

魔王

ルイの心配はしなくていい

魔王

私を信じてそれをアイツに放て

ジョニー

もとよりそのつもりだ

ジョニー

さぁ!

ジョニー

その体から出ていくといい悪魔よ!

ジョニー

【聖魔法 ホーリーカノン】

ジョニーの右手から真っ白な光が放たれる

それは人間を軽く飲み込めるくらいの大きさでその速度も並大抵のやつでは避けられない

ましてや相手は瀕死ということもあり避けるという選択事態出来ないだろう

その光に飲み込まれたリルフは多大なダメージを負って遂にはルイの体から離れていった

リルフ

がァァァァァァァァ!!!?

リルフ

私の体が消えていく…

ジョニー

悪魔祓いには最適って訳ですね

ジョニー

とは言え……

ジョニー

やはり私も魔物…

ジョニー

体が耐えられませんでしたか……

魔王

よく頑張ってくれたジョニー

ジョニー

トドメは刺せそうにないです

ジョニー

やっぱりリスクでかいですねあれ…

魔王

あとは私に任せてくれて構わない

魔王

今はゆっくりするといい

リルフ

リルフ

はぁ…はぁ……

リルフ

まだです…

リルフ

まだ私は戦えます……

リルフ

再生能力が無くなったそれだけの話です…

リルフ

体力面だけ見れば五分五分

リルフ

あなたも満身創痍のハズですからね

魔王

………

魔王

(アイツの言う通り確かに私もまずい)

魔王

(だが、勝機はある)

魔王

(一太刀でも入れることに成功すれば私の勝ちとなる)

魔王

(問題はそこまで体力が持つかどうか…)

リルフ

これでラスト勝負です……

リルフ

まさかあんなに優勢だった私を

リルフ

こうも簡単に窮地に追い込むとは……

リルフ

伊達に勇者を名乗ってないですね…

魔王

お前の慢心が過ぎただけの事だ

魔王

お互い強攻撃を受ければダウンするのは確実…

魔王

魔王

さぁ…………

魔王

ギリギリの戦闘を始めようか

お気の毒ですが魔王は勇者になりました

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