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翌朝

翠桜(みお)

お、もう居ねぇ(流石、はえぇなぁ)

シャツの袖を捲り鍋の蓋を開けると…なんと、満杯まで入っていたおかずが半分より少し下まで減っていた

翠桜(みお)

わーお…(旅行先まで私の飯で繋ぐつもりか)

翠桜(みお)

……まぁ、いいか…笑

鍋を温め冷めたお米をお椀に移し 電子レンジで温める

翠桜(みお)

はぁ〜……(静かすぎてこわぁ…)

温まったおかずをお皿に移すと丁度、 お米が温まったのか『チーン』となった

翠桜(みお)

蓋を開け箸を握って リビングの椅子に座る

翠桜(みお)

頂きます……

スマホを眺めながらご飯を食べていると……突然、私専用武器職人「勢羽夏生」から連絡が入った

翠桜(みお)

ん、もひもぉひ……

夏生

【あ、出た】

翠桜(みお)

どーした〜?ゴクッ……新しいの出来た?

夏生

【そ、飯食い終わったら来いよ】

翠桜(みお)

LABOかぁ〜…そっちから来てよ……は、無理か

夏生

【無理】

翠桜(みお)

でーすよね〜笑

翠桜(みお)

じゃあちょっと待っててよ、ご飯食べて……着替えるからさ

翠桜(みお)

2時間…いや、2時間半位かな、呑気に歩いて行くから

夏生

【早くしろよ】

翠桜(みお)

へーへ〜

夏生

【後…早く決めろよ】

翠桜(みお)

っせぇよ急かすなクソガキ

通話を切って動画をまた見始める

翠桜(みお)

チッ…(あたしはただの殺し屋だぞ…)

翠桜(みお)

嫁になりてぇ女じゃねぇんだよ……

ムカついた心を落ち着かせるかのようにご飯を食べ進めちゃっちゃと見た目を整えて着替えて短刀の 納まった鞘を腰に着ける

翠桜(みお)

さ、行くか

LABO

翠桜(みお)

勢羽きょーだい

夏生

お、来た

真冬

!!タッタッタッ……ギュゥッ!!

翠桜(みお)

おわぁ?!

真冬

やっと来た、待ってた

翠桜(みお)

ご、ごめんごめん笑

抱き締めて来た真冬の頭を優しく撫で 夏生の隣の椅子に座る

真冬

ご褒美のちゅーして

翠桜(みお)

へーへー、また今度また今度(しっつこ〜……‪💢)

翠桜(みお)

それで?呼んだ理由って何?

夏生

あんたのソレ、もっと硬度を高めてやろうと思ってな

夏生

後……はいコレ、預かってたヤツ

翠桜(みお)

おー!私の愛銃ちゃんじゃないの♪

夏生

これで暴発する心配はねぇと思うし…スコープも完璧

翠桜(みお)

おっかえりー!!♪

バレットM82…そんじょそこらの スナイパーライフルよりも強力な化け物

夏生

こんなもん扱えんのあんただけだろ

翠桜(みお)

んなわけないっしょ〜♪それに…技術力が高いヤツなら…武器なんてね必要ないの

翠桜(みお)

シモ・ヘイヘ…
彼がいい例よ

【シモ・ヘイヘ】 フィンランド軍の狙撃手で戦車の発射口に弾丸を入れ中に居る操縦士を殺す事が出来る人…… 己の吐く息で敵に察知されないために雪を食べて体温を下げ…白い息が出ないようにするほどの徹底ぶり

夏生

アンタが憧れてるやつだっけ

翠桜(みお)

そうよ?とっても凄い人なの!

翠桜(みお)

それにその判断力も!はぁ〜、惚れ惚れしちゃう……

真冬

ムッ…他の男の話しないで

翠桜(みお)

え?あぁ、ごめんごめん笑

翠桜(みお)

とにかく、性能が良くても腕が良くなきゃ無理

翠桜(みお)

ま…1番は……やっぱ、己自身よね

ケースの中に銃をしまい短刀を渡す

夏生

だいぶ使い古されているな

翠桜(みお)

あ〜、まぁね……ちょっと乱暴に扱うことが多くてさ

真冬

わ〜…ホントだ、ボロッボロ……

翠桜(みお)

投げて壁に突き刺さっちゃった時は…抜くの大変だったな…

夏生

(投げて…突き刺さって?)

真冬

(抜くのが……大変…)

※少し回想

翠桜(みお)

ふんッ……うぬぬぬぬッ...

南雲

あ〜らら、奥の方までちゃーんと刺さっちゃってるよこれ

翠桜(みお)

は、ぁ…はぁ…と、取れない……抜けない……

南雲

これは…さすがの僕でもちょっと……

南雲

(55センチある短刀がここまで入ってたら…流石にね……無理)

翠桜(みお)

ぬ、ぬけなぁい…なんで〜?

南雲

……(にしても可愛いな…)

翠桜(みお)

ね〜!南雲抜けない!

翠桜(みお)

へし折ってもいいから抜いてよコレ!

南雲

折るって言ってもなぁ…

翠桜(みお)

……あ!勢羽兄弟に爆発させてもいいか聞けばいいんだ!私てんさーい!

南雲

(この人オンオフ激しいんだよなぁ…後不機嫌と上機嫌も)

翠桜(みお)

もしもし夏生君?この前作って貰った短刀なんだけどさ、あれって爆発耐える?ダイナマイトくらいの

夏生

【え?まぁ……普通に】

翠桜(みお)

あ、ほんと〜?諸事情でね…君から貰った短刀を爆発させるために電話したんだ〜

夏生

【!?】

翠桜(みお)

いやぁ、良かった良かった耐えるならいいや!

南雲

(可哀想な子……)

翠桜(みお)

南雲〜、とっとと私の武器回収して帰るよ〜

南雲

あ〜…うん……

翠桜(みお)

ん?どした〜?

南雲

いや…君は本当に……そういう所があるなぁって

翠桜(みお)

??そっかー!

夏生

……まさかあの時の諸事情って…

翠桜(みお)

あ、そゆことそゆこと、壁に突き刺さっちゃってさ

夏生

何があったらそうなったの……

翠桜(みお)

え?え〜っとねぇ…ちょっと……色々

夏生

ま、まぁいいや…大切(?)に扱ってもらえてるなら…

翠桜(みお)

壊さないでよ〜?それ壊したら私の愛武器がナイフになるんだから!

真冬

??何で?

翠桜(みお)

私のメイン武器はナイフ、そっちは……まぁ、所謂「サブ武器」で登録してるってことよ

真冬

そんなもんなの?

翠桜(みお)

ナイフ…はねぇ、ちょっと扱いずらくって

夏生

ま、女性ならキツイだろうね

真冬

??力が無い人でも扱えるじゃん

翠桜(みお)

まぁね〜…

翠桜(みお)

ま、こういうのって口で言うよりも【行動】よね

真冬

!!✨

夏生

あんまやんなよ…?

翠桜(みお)

ナイフ使ってる私は弱いからねぇ…殺すとかは無いかな笑

夏生

弱いって…ナイフであの
サカモトと渡り歩いたんだろ?

翠桜(みお)

まぁね、でも今じゃそっちの扱いに慣れちゃってね……笑

翠桜(みお)

流石ってとこかしら?
夏生笑

夏生

んなわけねぇだろ、俺はもっとやるんだからな

翠桜(みお)

はいはい笑

翠桜(みお)

仕事熱心なのは何よりよ笑

夏生の頭を撫でずっとワクワクしている真冬を連れて少し手合わせに向かう

冷たい女 サカモトデイズ

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