ましゅの短編シリーズ

私は、クリスマス一色された街中をただひたすら歩く

息を吐くと、白い吐息が出る。

これこそ、冬の尊重ではないかなと思う

雪も降り始めて、またさらに一層寒くなる。

空を見ると、とても星が綺麗だ。

夜の凍る道は、また綺麗だ。

私は清水 美咲。高校2年生だ。

きょうは本当に最悪だ。

私が愛し続けた彼氏に浮気現場を見てしまったからだ。

私の彼氏は一ノ瀬 龍馬。

頭も良くて、成績優秀で、運動神経も抜群で、優しい。とにかく完璧な男子。

でも、さっき私は見てしまったのだ。

落ち着こうと思い、私はカフェへと足を進んだ。

彼は遠藤 悠馬。私のクラスメイトだ

喋らないし、挨拶を交わす程度だ。

遠藤くんって、ここでバイトしてたんだ

5分後…

ｶﾁｬ

どきりとした。

まさか、顔に出ていたなんて……。

私、龍馬のこと、信じられないよ。

このまま返事するべき？

既読するべき？

既読スルーもなんだか申し訳ないし

さらに雪が、強く降り始めた。

さらに、道が、凍る。

あー…。

楽しい

今日の気分は最悪で

家にも帰りたくなかったけど

遠藤くんが一緒に付き合ってくれて、すっごく嬉しい。

時間が、あっという間に、過ぎていく。

ﾌﾞｰﾌﾞｰﾌﾞｰ

ｸﾞｲ

ﾄﾞﾝ

ﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ

私、最悪だ

私の気持ちを、休ませてくれた遠藤くんを押し出して…

しかも、私のしたけども、浮気なんじゃ…。

…もうわけわかんないよ。

ﾄﾞｸﾝ

た、叩かれるー…！

ｶﾞｼ

ﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ

凍った道で

あなたに恋をしました